鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

奥山古墳他

2012-04-22 | 史跡

南さつま市の史跡をいくつか紹介します。

 

加世田の万世から国道226号を笠沙へ向かい、相星川を渡って左に奥山古墳(旧六堂会古墳)があります。

写真中央の小高いところで、かつての万之瀬川左岸に位置します。

 

薩摩半島西南部における唯一の古墳です。

円墳ですが、独立した墳ではなく山裾に位置しています。

 

古墳の上です。

 

昭和16年の調査で、石棺の内部から頭骨片、鉄剣、ガラス玉などが出土したそうです。

 

平成17年の鹿児島大学の調査によって、13.5mの溝をめぐらせた円墳であることが明らかになり、溝から4世紀後半の祭祀土器が出土しました。

石棺の製作技法は、天草宇土に見られるものだそうです。

 

次は相星川河口付近にある舟つなぎ石です。

相星川河口付近。左は野間岳です。

かつて万之瀬川はこの付近を流れていましたが、1802年の大雨で現在の位置に流れを変えました。

 

万之瀬川が流れていた当時は舟の出入りが多く、舟をつないだ石が残されています。

前の写真を撮った橋の左岸側にあります。

 

舟つなぎ石近景。

 

次は、万之瀬川右岸の金峰町にある双子池遺跡です。向こうが万之瀬川の堤防。

ニニギノミコトはコノハナサクヤヒメを妃とし、双子池のほとりの燃えさかる産屋の中でホテリノミコト(海幸)、ホオリノミコト(山幸)を生んだという伝説があります。

この付近は神話のふるさとです。

 

双子池遺跡の碑。

コメント (2)
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