鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

五十音表の謎

2012-06-30 | エッセイ

「あいうえお、かきくけこ」

という五十音表がある。

日本語を学ぶとき、最初にお世話になるものである。

一見、完璧に見える表だが、この表にも謎がある。

文字の配列に関する謎である。

 

最初の行が「あいうえお」なのは理解できる。

母音であり、他の子音と区別されるからである。

ローマ字では、子音がka、ki、ku、ke、koと2字なのに対し、母音はa、i、u、e、oと1字であり、優位性は明らかである。

 

最初に「あ」が来ているのは、まあわかる。

人が驚いたときや感動したときなどに、自然に発する音であり、響きも明るい。

だが、そのあとの配列はどうやって決まったのだろうか。

発声練習で「あえいうお」というのがあるが、これは口を大きく開いた状態からすぼめた状態へ変化している。

だが「あいうえお」には、どのような規則性があるというのだろうか。

「い」は、「俺はいろは歌のトップだからな」といって2番目にもぐりこんだのだろうか。

 

さらに謎なのは、子音の配列である。

「かさたなはまやらわ」というのは、どんな理由で順番が決まったのだろうか。

考えられるのは、言葉の数の多い順番である。

「わ」行の言葉は実質的に「わ」しかないから、数は少なく最後に押しやられている。

手元の国語辞典から、数の多い順番に並べると、「かさはたまならやわ」であり、必ずしも数の多い順になっていない。

 

五十音表では、文字たちが配列の順番を巡って、せめぎあっているかも知れない。

コメント (6)
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