■『世界の歴史13 第一次世界大戦とロシア革命』
監修:木村尚三郎 立案・構成:岩田一彦 シナリオ:柳川創造 漫画:古城武司 集英社
プロイセン・オーストリア戦争:北ドイツの領土を巡り、プロイセンとオーストリアは戦争した。
・ビスマルク:ドイツの外交官・政治家。鉄血演説をして鉄血宰相と呼ばれた。
・ウィルヘルム一世:1861年に即位したプロイセン国王。ドイツの近代化に尽くした。
・モルトケ:プロイセンの軍人。近代ドイツ陸軍をつくりあげ、大モルトケと言われた。
プロイセン・フランス戦争:ウィルヘルム一世はベルサイユ宮殿の鏡の間でドイツ皇帝として戴冠し、ドイツ帝国が成立した。
★第一次世界大戦
三国同盟:ドイツ・オーストリア・イタリアで、1国が攻撃されたらほかの2国は一緒に戦うと約束した。
三国協商:ロシア・イギリス・フランスが三国同盟に対抗して経済的な協力関係を結んだ。
バルカン半島:「ヨーロッパの火薬庫」と言われた。スラブ民族の多いセルビアと、ゲルマン民族の多いドイツ・オーストリアで対立が激しくなった。
▼サラエボ事件:1914年。セルビアの学生が、サラエボを訪れたオーストリア皇太子夫妻を射殺した事件が発端となって、オーストリアはセルビアに宣戦布告。
ロシアもオーストリアとの開戦を、ドイツはロシア、フランスとの開戦を布告。たちまちヨーロッパの国々が2つに分かれて戦争となった。
フランス・イギリス側を連合国と言う。日英同盟を結んでいた日本もドイツに宣戦。ドイツ軍基地のある中国・山東省に軍隊を送った。
●毒ガス:1915年。ドイツ軍が初めて兵器として用いた。
●戦車:ソンムの戦いでイギリス軍の戦車が1台故障して捨てられ、ドイツ軍の手にわたり、それを真似てすぐ戦車を作った。この頃はまだ速度も遅く、故障も多かった。
●戦闘機:最初は敵陣の偵察などに使われるだけだった。スピードも遅く、小銃で撃ち落されることもあった。後に機関銃を積んだ戦闘機が現れ、爆弾の投下など大規模な空中戦が行われた。
●手榴弾:ドイツの卵型などさまざまな種類がある。
●ツェッペリンL3:飛行船は1852年に発明され、戦争では爆撃用に使われた。
●Uボート:ドイツ海軍の潜水艦。連合軍に無差別攻撃をした。アメリカ商船まで攻撃したため、中立を守っていたアメリカはドイツに宣戦。
アメリカは大戦前はイギリス・フランスなどに多大な借金があったが、中立を守った2年間に多くの軍事用品を作って売って儲けた。
▼ベルサイユ条約:ウィルベルム二世は退位しオランダへ亡命、エーベルトが臨時政府をつくり休戦条約を結んだ。
第一次世界大戦の死者は連合国側が515万人、ドイツと同盟国側が338万人。負傷者は両軍あわせて2000万人を超えた。
★ロシア革命
・ニコライ二世:ロマノフ朝の最後の皇帝。
・レーニン:ロシア社会民主労働党の指導者・革命家。レーニンが指導した多数派をボルシェビキという。スイスに亡命していた。54歳で死去。
▼血の日曜日事件:ガボン司祭を筆頭に民衆が食料不足などを皇帝に訴えようとしてペテルブルクの宮殿に来て、兵隊によって1000人以上射殺された。
・戦艦ポチョムキン号の水兵も、食事のまずさを理由に反乱を起こしたが失敗に終わる。
・ラスプーチン:祈りで皇太子の病気を治したと言われ、宮廷内で権力をふるった。1916年暗殺された。
ソビエト(代表者会議):血の日曜日事件ののち、労働者の代表、兵士、農民も加わって作られた。レーニンは「すべての権力をソビエトへ」とスローガンをたてた。
・ケレンスキー:弁護士ののち国会議員、臨時政府の首相となり、革命を徹底的に弾圧した。革命軍に囲まれた際、女装してフランスに亡命、アメリカに渡り、1970年死亡。
・トロツキー:ロシア革命の重要な指導者の1人。革命軍(赤衛軍=労働者の象徴である赤旗を使った)を作るために力を尽くした。
革命後、レーニンは「土地に関する布告」(地主から土地をとりあげ農民に分配する)、「平和に関する布告」(戦争をやめ、講和を結ぶ)を提案し、世界で初めて社会主義国が生まれた。
社会主義が世界に波及するのを危惧し、イギリス・フランス軍がロシアに侵入。日本・アメリカも侵攻したが敗れた。
革命に反対する貴族や金持ち、大地主・軍人などで組織した軍隊は、赤衛軍に対抗して、白衛軍と呼ばれた。
戦争が武器や装備の発達でより大規模に、より悲惨になったのが大きな特徴。
★19世紀の発明・発見
・ダーウィン:「種の起源」で『進化論』を発表。
・コッホ:1882年結核菌を発見したドイツの細菌学者。翌年にコレラ菌も発見した。
・レントゲン:黒い紙や木などを通り抜ける放射線を発見し、X線と名付けた。
・ノーベル:スウェーデンの科学者。安全で強い爆発力のあるダイナマイトを発明。その後、兵器や土木工事に利用された。死後、遺産をもとにノーベル賞が設立された。
・キュリー夫人:ポーランド生まれの女性物理学者。夫ピエールとともに、ウラン鉱石からラジウムを発見し、それをもとに原子の仕組みが解明された。
・モールス:電磁石を利用して通信するモールス通信機を発明。
・マルコーニ:イタリアの電気技術者。世界で初めて電波を使った無線通信に成功。
★近代ヨーロッパの美術~印象派
ルノアール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーガン
監修:木村尚三郎 立案・構成:岩田一彦 シナリオ:柳川創造 漫画:古城武司 集英社
プロイセン・オーストリア戦争:北ドイツの領土を巡り、プロイセンとオーストリアは戦争した。
・ビスマルク:ドイツの外交官・政治家。鉄血演説をして鉄血宰相と呼ばれた。
・ウィルヘルム一世:1861年に即位したプロイセン国王。ドイツの近代化に尽くした。
・モルトケ:プロイセンの軍人。近代ドイツ陸軍をつくりあげ、大モルトケと言われた。
プロイセン・フランス戦争:ウィルヘルム一世はベルサイユ宮殿の鏡の間でドイツ皇帝として戴冠し、ドイツ帝国が成立した。
★第一次世界大戦
三国同盟:ドイツ・オーストリア・イタリアで、1国が攻撃されたらほかの2国は一緒に戦うと約束した。
三国協商:ロシア・イギリス・フランスが三国同盟に対抗して経済的な協力関係を結んだ。
バルカン半島:「ヨーロッパの火薬庫」と言われた。スラブ民族の多いセルビアと、ゲルマン民族の多いドイツ・オーストリアで対立が激しくなった。
▼サラエボ事件:1914年。セルビアの学生が、サラエボを訪れたオーストリア皇太子夫妻を射殺した事件が発端となって、オーストリアはセルビアに宣戦布告。
ロシアもオーストリアとの開戦を、ドイツはロシア、フランスとの開戦を布告。たちまちヨーロッパの国々が2つに分かれて戦争となった。
フランス・イギリス側を連合国と言う。日英同盟を結んでいた日本もドイツに宣戦。ドイツ軍基地のある中国・山東省に軍隊を送った。
●毒ガス:1915年。ドイツ軍が初めて兵器として用いた。
●戦車:ソンムの戦いでイギリス軍の戦車が1台故障して捨てられ、ドイツ軍の手にわたり、それを真似てすぐ戦車を作った。この頃はまだ速度も遅く、故障も多かった。
●戦闘機:最初は敵陣の偵察などに使われるだけだった。スピードも遅く、小銃で撃ち落されることもあった。後に機関銃を積んだ戦闘機が現れ、爆弾の投下など大規模な空中戦が行われた。
●手榴弾:ドイツの卵型などさまざまな種類がある。
●ツェッペリンL3:飛行船は1852年に発明され、戦争では爆撃用に使われた。
●Uボート:ドイツ海軍の潜水艦。連合軍に無差別攻撃をした。アメリカ商船まで攻撃したため、中立を守っていたアメリカはドイツに宣戦。
アメリカは大戦前はイギリス・フランスなどに多大な借金があったが、中立を守った2年間に多くの軍事用品を作って売って儲けた。
▼ベルサイユ条約:ウィルベルム二世は退位しオランダへ亡命、エーベルトが臨時政府をつくり休戦条約を結んだ。
第一次世界大戦の死者は連合国側が515万人、ドイツと同盟国側が338万人。負傷者は両軍あわせて2000万人を超えた。
★ロシア革命
・ニコライ二世:ロマノフ朝の最後の皇帝。
・レーニン:ロシア社会民主労働党の指導者・革命家。レーニンが指導した多数派をボルシェビキという。スイスに亡命していた。54歳で死去。
▼血の日曜日事件:ガボン司祭を筆頭に民衆が食料不足などを皇帝に訴えようとしてペテルブルクの宮殿に来て、兵隊によって1000人以上射殺された。
・戦艦ポチョムキン号の水兵も、食事のまずさを理由に反乱を起こしたが失敗に終わる。
・ラスプーチン:祈りで皇太子の病気を治したと言われ、宮廷内で権力をふるった。1916年暗殺された。
ソビエト(代表者会議):血の日曜日事件ののち、労働者の代表、兵士、農民も加わって作られた。レーニンは「すべての権力をソビエトへ」とスローガンをたてた。
・ケレンスキー:弁護士ののち国会議員、臨時政府の首相となり、革命を徹底的に弾圧した。革命軍に囲まれた際、女装してフランスに亡命、アメリカに渡り、1970年死亡。
・トロツキー:ロシア革命の重要な指導者の1人。革命軍(赤衛軍=労働者の象徴である赤旗を使った)を作るために力を尽くした。
革命後、レーニンは「土地に関する布告」(地主から土地をとりあげ農民に分配する)、「平和に関する布告」(戦争をやめ、講和を結ぶ)を提案し、世界で初めて社会主義国が生まれた。
社会主義が世界に波及するのを危惧し、イギリス・フランス軍がロシアに侵入。日本・アメリカも侵攻したが敗れた。
革命に反対する貴族や金持ち、大地主・軍人などで組織した軍隊は、赤衛軍に対抗して、白衛軍と呼ばれた。
戦争が武器や装備の発達でより大規模に、より悲惨になったのが大きな特徴。
★19世紀の発明・発見
・ダーウィン:「種の起源」で『進化論』を発表。
・コッホ:1882年結核菌を発見したドイツの細菌学者。翌年にコレラ菌も発見した。
・レントゲン:黒い紙や木などを通り抜ける放射線を発見し、X線と名付けた。
・ノーベル:スウェーデンの科学者。安全で強い爆発力のあるダイナマイトを発明。その後、兵器や土木工事に利用された。死後、遺産をもとにノーベル賞が設立された。
・キュリー夫人:ポーランド生まれの女性物理学者。夫ピエールとともに、ウラン鉱石からラジウムを発見し、それをもとに原子の仕組みが解明された。
・モールス:電磁石を利用して通信するモールス通信機を発明。
・マルコーニ:イタリアの電気技術者。世界で初めて電波を使った無線通信に成功。
★近代ヨーロッパの美術~印象派
ルノアール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーガン