メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「絶版重版未定」

2010-05-15 21:11:11 | 日記
出かける前に寄った近所の「珈琲亭」はいつも前を自転車で通り過ぎていたけど、初めて入ってみた。
若い女性が店長さんなのかな?20代の女子バイトさん共々、とても丁寧な対応で気持ちがいい。
常連と思われしおばあちゃんと親しげに話のお相手をしてたのもほのぼのする
禁煙席が入り口側の3席だけなのがちと不満だけど、BLTサンドはサクサクのホットサンドで、
ミニサラダ+本日の珈琲で800円。手ごろな量と値段がありがたく、1人で読書にも向いているかもv


こないだの打ち合わせで、自分がむか~しに「共同出版」の形で出した本の話がでて、
そいやこの不況で小さなところはけっこう倒産してるから、もしや・・・と思って、ひさびさ社名を検索してみたら、、、
ほんとに倒産してました。しかも、社会的問題を引き起こして、自己破産/驚

もともと契約ごとに疎いのと、儲けなど度外視して作った本だったから、印税などまったく期待せず、
多くの人が読んでくれたらいいなぐらいにしか考えてなかったけど、まさかこんなことになっていたとは。
わたしが出した1994年頃は一番羽振りがよかったのかな?
そんな詐欺まがいな制作費用は請求されなかったし、なにも問題なかった。
てか、担当者と会ったりしたっけ?全然記憶がないってことは、全部電話と郵送のやりとりだったかも???

自分の本が出版社ビル下の書店に置いてあるのを何年か前見に行った時は、それなり感動したけどね。それももうないみたい。
でも、セブン&アイだと「絶版重版未定」なのに、amazonで検索すると「一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。」て書いてあるのは、どうゆう意味だろ???
さっぱり分からん・・・やっぱ難しいなあ「著作権」とかもろもろって



今回、図書館で借りたジャズCD。

In Paris/Oscar Peterson NINETY-ONE JAZZ VINTAGE SERIES
おおっと!これはこないだ借りた『Girl Talk』の人だったか。もうすでに誰が誰だか分かりません。。
やっぱジャズピアノていい。パリでのライブ録音。サイトで見つからないのは、日本だけのアルバムってこと?
仕方ないのでまた曲名をメモ。わんこを連れて歩くご婦人のバックにエフェル塔があるジャケに惹かれた。

01 Title Unknown
02 On a Clear Day
03 Triste
04 I Concentrate On You
05 Noreen's Nocturne
06 Satin Doll
07 Let's Fall In Love

Straight Ahead/Abbey Lincoln
久々、骨のある黒人女性歌手を発見。ビリーみたいな粘っこい感じ。なかなか聴き応えありv
スポットを浴びて、じっとりと汗ばみつつ熱唱する顔アップの紙ジャケに惹かれた。

The Greatest Hits/Ramsey Lewis Trio
いきなり客のクラップハンズにのせてホットで、ファンキーな曲からスタート。これは大当たりだなv
なんとも人懐こそうな笑顔に眼鏡の男性顔アップのジャケに惹かれた。
ディスクもレコード盤みたいなデザインで「CHESS」てロゴがオシャレ。
3人編成とは思えない盛り上がりっぷり!間違いなく楽しいと思われるライブ風景が見えてくるよう。

SOUNDS AS A ROACH/MAX ROACH & ABBEY LINCOLN
これも1枚目と同様「NINETY-ONE JAZZ VINTAGE SERIES」、したがってサイトになし
しかも、2枚目と同じ歌手だったw ライブver.

01 メリンディ
02 プレイヤー・プロテスト(自由組曲)・・・オバケの効果音みたいで深夜聴いてるとコワイ/汗
03 フォー・ビッグ・シド
04 限りなきドラム
05 ドラムス・イン・ファイヴ
06 プロフィット
07 プレリュード
08 バティ・バット・アンド・ミッドナイト・ヴァリエーションズ

ROY HAYNES' MODERN GROUP
紙ジャケ。これもライブ録音ぽい。ライナーには「若きバルネ・ウィランの発録音となった名ドラマー、ロイ・ヘインズの最初期のセッション」とある。


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五行歌会

2010-05-15 19:17:24 | アート&イベント
12日の『グラン パピエ』の打ち合わせで、「五行歌」と呼ばれるジャンルがあると初めて知った。
俳句などと違って、文字数の制限もなく、季語も必要なし。自由に5行で創る詩のことらしい。
そして、それを趣味とする人たちが集まって、それぞれの作品を読みあう「五行歌会」に参加することになった/驚
作品の提出期限は14日中。2日しかない・・・
なにも深く考えず、とりあえず思ったままを5行にまとめて、送付先にメールしてみた。
こんなんで大丈夫だろうか???/不安×5000

で、本日、某センター会議室に丸く座って、14時~17時までたっぷり3時間。。

緊張したああああああ!!!心臓がノドまで来てた

ちなみに、わたしがもっとも苦手なことリストのトップはもちろん「電話」ですが、
2位は「人前で話すこと」、「団体に所属すること」も苦手です。
とゆうわけで、今日は自分にとって「苦手克服セミナー」状態でした

本日の参加者は10名。無記名で印刷された作品を読んで、気に入ったものを6編選び、持ち点9点を配分するというルール。
・・・まではいいのだけれど、司会者から指されて、それのどこが良かったかなどの感想を述べなきゃならない!
10分ほど遅れて入室した時にはすでにプリントが配られてて、各自5分程度で配点が済み、どんどん集計されてゆく。
まずい、早く読まなきゃっ!なんて焦るとさらに、プレッシャーにめっさ弱いわたしは頭の中が真っ白に。。

それでも、とにかく採点し、自称「郵便屋さん」の男の子に渡した。
実はこのコは、主催者Iさんの息子さんで、彼も歌を提出している!/驚 とってもこの会を楽しみにしてるんだって。
元気がよくて、会の進行中にも喋ったり、遊んだり。そりゃ飽きちゃうよねえ。
てか、彼もみんなの歌を一緒に読んで、感想を聞かせてほしかったな。
読めない字があっても、子どもなりの面白い意見が聞けたかもしれない。
でも、このコのおかげで空気が和んで、おかげで楽しく過ごせた

さまざまな年代の方が参加されてて、みなさんけっこう重いテーマや、深い歌ばかり。
会社を突然クビになった男性や、娘さんを亡くされた白髪の女性、こう見えてわたしも感動屋なのでもらい泣きをぐっと堪える。
コメントも深くて、瞬時に五行の世界を読み解くまるで「読解力テスト」みたいです。
しかもみんな落ち着いて自分の感じた意見を論理的に説明されて、ちゃんとディスカッションしている。

・・・みなさん、超人なのですか???
何度か参加してると慣れるものだろうか?いや、その前に胃潰瘍で入院だな/泣

無記名だから、感想を述べたあと、一体だれが書いた作品なのか明かされるのも面白い。
そして、本人がどうゆういきさつで書いたかを発表するという流れ。
何回か顔を合わせているメンバーだと、なんとなくこれを書いたのはあの人じゃないかな?てゆうのが分かるらしく、
あとになればなるほど残りの人数も限られてくるから、わたしの低レベルな作品にいたっては読まれる前からもう完全にバレバレです
それでも、緊迫した室内が一瞬緩んで、笑っていただけたからよしとしよう(芸人か?

半分終わったところでいったん5分の休憩が入って、ラストは欠席者の作品3編も評価した。
どうやら高得点3点が決められて、当然ながらわたしは最下位
むぅーーん。これで『グラン パピエ』に原稿など書いていいんだろうだろうか。大いに不安です。

その後、二次会があるとのことでしたが、パスしてしまった。はい。苦手なことリスト3位は「飲み会」です
家に着くころになって、やっと自分の顔が戻った。
今日だけで胃の粘膜細胞が10億個は死んだような気がします。。
それでも、言葉の重みを再認識して、日常をより意識して過ごすきっかけになった。勉強になりました/深礼


そいえば、母も俳句を始めて、月1で提出するのはどっちがいいか悩んでるって電話で話してたっけ。
母親の介護の悲しみを歌ったものと、春の情景を歌ったものがあって、わたしはほっとする春の歌のほうがいいと答えた。
どちらもグっとくる歌で、母にこんな歌心があったのかとビックリした。
最近ブログで長い文章を書くようになってから、詩的なものはもうムリだと諦めていたけど、
いくつになっても、「センス・オブ・ワンダー」を磨いていれば、ムリなことではないのかもしれないな。
本日もたいへんお世話になりました~。



追。
今日あった嬉しかったこと。歌会のおやつに美味しいチョコレートが出たことv(そっちかい
救われた思いがしました。。


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つげ義春コレクション『四つの犯罪/七つの墓場』

2010-05-15 19:17:23 | マンガ&アニメ
つげ義春コレクション『四つの犯罪/七つの墓場』
四つの犯罪 / 生きていた幽霊 / 罪と罰 / 奇人 / 七つの墓場 / おばけ煙突 / ある一夜 / うぐいすの鳴く夜 / クロ / 鉄路 / 四人の素人
解題・高野慎三 解説・“雨の作家”のスタート 佐野眞一

「四つの犯罪」の中になんとっ!いつか行きたいと思ってる新宿の昭和喫茶「らんぶる」が描かれてる!!!驚×5000
宿に居合わせた客同士が「探偵」を題材にモチネタを披露する、犯罪ミステリーもの。絵がだいぶ初期っぽくてビックリ。

「生きていた幽霊」
喀血で死んだ患者が念で病院内の血液を盗んでいたという怪奇もの。

「罪と罰」
財産目当てに金貸しの強欲社長が切手をなめるクセを利用して毒を塗り殺人。犯人が恋人だと知った社長の娘は復讐に今度は封筒に毒を塗る。

「奇人」
金に困った漫画家が向かいの男を殺したはずが生き返るトリック。窓から見ている男と猫の表情が可笑しいw

「七つの墓場」
次々と客が怪死してゆく宿で、客が犯人探しをする。死体を描くのが好きな画家が殺人を犯していた。ちょっと金田一ちっくな長編。

「おばけ煙突」
雨の日は危険なのに1万円という賞金で子どものクスリ代を稼ごうとしていわくつきの煙突にのぼって落ちた煙突掃除夫の話。こうゆう突き放したような残酷さが独特な魅力でもある。

「ある一夜」
お金のない青年(こんな主人公ばっかり)が強盗をして警官に撃たれ瀕死の男から大金を横取りしようとしてやめる。

「うぐいすの鳴く夜」
1千万円強盗犯が宿に泊まり、一夜で消えた。うぐいす廊下は鳴らなかったが、濡れると音が出ないのを知ってる宿の親父が仕組んだトリックだった。

「クロ」
親父が亡くなり、愛猫を一緒に弔ってくれとの遺言だったが、次男は可哀想で助けてやったのに、家に帰ってきた猫を見て兄がうなされ、母が結局殺してしまうなんとも哀しい話。

「鉄路」
鉄道員の青年が上司の娘に求婚して断られ、その上司の不注意で電車に轢かれて片足を失い、娘と駆け落ちしたものの生活苦でどのみち義父の電車に飛び込むというこれまた救いようのない暗さ。

「四人の素人」
素人犯罪で強盗し、偶然が重なってどんどん仲間が減り、病気の母のために金を持ってきた青年が家に帰ったらもう母親は亡くなっていた。


つげ義春コレクション『腹話術師/ねずみ』
腹話術師 / 老人の背中 / 親分 / 一発 / なぜ殺らなかった / 見知らぬ人々 / 目には目を… / 下町の唄 / 兄貴は芸術家 / ねずみ / 右舷の窓 / 行ったり来たり
解題・高野慎三 解説・Nさんの恋人 出久根達郎

「腹話術師」
腹話術の天才が自分の操る人形と言い争い殺してしまうという異常な話。

「老人の背中」
浮浪者が若い頃一緒に暮らしたモディリアーニに自分の背中に一生離れない刺青で絵を描いてもらい、画廊でその老人ごと高値がつく。

「親分」
銃の達人がライバル同士でロシアンルーレットで決着をつけることになり、「自分は撃てない」とゆって親分に撃たれた。腕よりも忠誠心を問われたってことか。

「一発」
こちらも殺し屋の話。出所した男は大金で用心棒となるが、かつての用心棒が対決を申し込む。早撃ちではかつての用心棒が上だったが、男は胸にジャラ銭を入れてたために命拾いして決闘に勝つ。

「なぜ殺らなかった」
ダンプカー運転手が子どもを轢いてしまい、重傷を負わせる。ボスは「殺してしまえば一度の金で済んだものを」と何度も言われ、運転手はボスとともに崖からダンプで自殺してしまう。

「見知らぬ人々」
金を盗んで逃げる女をかくまった男の話。ゴルゴ13みたいな絵。つげさんの女性ってあんまし美人じゃないよね

「目には目を…」
転入生が在校生に袋叩きの挨拶をされ入院。犯人の名前を言わなかったことで男同士の友情が生まれたかに思えたが、退院後彼は犯人グループのリーダーを刺し殺す。

「下町の唄」
貧乏で学校に通えない三吉。ノリ子は同情し勉強を教えてやることにする。少女マンガ誌に載せたものらしく、画風がまったく違う!w

「兄貴は芸術家」
上と同じシリーズ。なにをやっても続かない兄は漫画家に絵を褒められてヤル気を出すが、妹の絵だった。

「ねずみ」
急にSFもの。宇宙船に紛れ込んだねずみが爆発的に繁殖し、人間を食いつくしてしまう。

「右舷の窓」
同じくSF。仲の悪い2人の乗組員がケンカになり、1人を殺して宇宙に捨てた。磁力でひきつけられた死体を見て狂い自分も飛び出してしまう。

「行ったり来たり」
タイムマシンを造った研究者2人がためしに1時間後をのぞくとお互いナイフで刺しあうケンカをしていた。疑心暗鬼となって実際に殺し合い、生き残った1人は1ヶ月後を見に行って自分に殺されてしまう。

一時期一世を風靡した貸しマンガ本屋は、テレビなどの出現によって急速に衰退。
より残酷な内容、SFものへの転換など嗜好を凝らしても時代の流れには逆らえなかったとのこと。

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