メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ブリューゲル版画の世界@Bunkamuraザ・ミュージアム

2010-08-26 22:14:22 | アート&イベント
ブリューゲル版画の世界@Bunkamuraザ・ミュージアム

『バベルの塔』で有名なブリューゲルは、わたしも好きな画家。それほど詳しくはないけど。
他の美術館でもらった本展覧会のハガキを持っていくと100円引きになるってことで利用してきたv
さすが渋谷、平日の昼間でも混んでる

第1展示室~7、8くらいまであって、かなりの点数。全部がモノクロの線画で、
今回のメインテーマになってる「七つの大罪」のほかにも、諺をモチーフにしてたり、
宗教的・道徳的なメッセージのあるものばかり。

1枚の絵の中に小ネタがビッチリ描き込んであるから、ついついみんな前屈みがちになって、
じぃっと見入ってしまうのも混雑の一因になってた。
所々に絵の素材を利用してアニメーション化した映像を流してたのが面白い試み。
父親が息子に「大きな魚は小さな魚を食べて生きてるんだ」ってことを教えている絵などは、
巨大魚の腹を男がかっさばいて、中からどっさり海の生き物が出てくるなんてグロテスク。

よく見るとヒトの脚が生えた魚ニンゲン?がいたりとか、異形な者たちが蠢いてて、
動物、妖怪、オカルト好きには堪らない魅力がある。
観に来ている人も老若男女さまざまで、ブリューゲルが日本でも人気だと分かった。

日本の混む展覧会にありがちな、お客さんが1列になって、とにかく何時間かかろうと、
横歩きで辛抱強く1枚ずつ順番に見ていくのが苦手なので、列の後ろから遠巻きに見てたら、
説明も斜め読み、あまり集中も出来ずに、細かい部分までじっくり鑑賞は出来なかったけど、
比較的空いてる絵の前に立って観ていると、画家のユーモアも伝わってきて面白かった。





ミュージアムショップをさらっと見てみたら、なんとっ!エドワード・ゴーリーのコーナーがあった♪♪♪
図書館に置いてない本、ポスター集、「不安になる箱」(だっけ?)にはタロットカードが入ってるみたいで、
どれも不安にさせるような絵ばかりってゆうのも笑えるw
まだまだ日本語に訳されていない書籍もたくさんあるんだな。期待大。


ついでに、こちらのチケも購入v

YO-KING LIFE WORK TOUR『一瞬の夢』vol.40@赤坂BLITZ
 12月 9日(木)18:00開場 / 19:00開演
いーぷらモバイルで予約→ファミポートで引換券発行→ライブ前にチケと引き換えるってめんどくさー!

BANFF Mountain Film Festival in Japan 2010
こちらはぴあに電話→セブンで発券。マイミクさんのおススメアウトドア映画祭。楽しみ♪♪♪



バンバンラジオで以前「グリーンコーラ」を紹介してたけど、また福島さんの苦言が聞こえてきそうな商品発見w
サッポロ ブルーコーラ
コーラの味と違うみたい。喫茶店で出るサイダー的な?水色がとってもキレイで、清涼感があって夏向きv

PEPSI BLUE
これもどっかで見たなぁ・・・どこだっけ???w

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『ザ・シャウト/さまよえる残響』(1978)

2010-08-26 22:03:57 | 映画
『ザ・シャウト/さまよえる残響』THE SHOUT(1978)イギリス
監督:イエジー・スコリモフスキー
出演:アラン・ベイツ、スザンヌ・ヨーク、ジョン・ハート、ティム・カリー ほか

trailer

ジョン・ハートの出演作として思わず見つけたもの。'70年代の特にヨーロッパ映画にはこうゆうノリがあるよなあ!w
「叫び」で殺人が出来る魔術を身につけた男が勝手気ままに夫婦に割り込んでくる。
夏なのに分厚い黒いコートを着て、異様な目をした大男。この時点で絶対家になんか入れないけどね
欧米においては「ホスピタリティ」が信念だから、困ってる人がいたら、まるで家族同様に寝室まで入れちゃうのね

story
精神病院のクリケット大会にスコアラーとして呼ばれた青年は、
同じく得点係となった男クロスリーから奇妙な話を聞かされる。

自称ミュージシャンでさまざまな音を録音して研究しているアンソニーは、
時々教会でオルガンの伴奏をして、そこで会う女性と浮気を楽しんでいたが、
その帰りに謎の男(クロスリー)に出会う。
「2日も食べてないからランチに寄っていいか?」と半ば強引に家に入ってきて、
「18年間もアボリジニと暮らし、生まれた子どもを殺した」などの話をして、
妻レイチェルは気分を悪くする。

男は「叫び声で人も殺せる」というので、興味を持ったアンソニーは人気のない早朝の海岸で実験をする。
彼が大声をあげると、周りにいた動物、羊飼いも死んでしまい、耳栓をしていたアンソニーも倒れる。
翌朝も構わず男は奇妙な魔術の話を続け、「欲しい女がいたら、その持ち物を盗めばいい」と言い、
レイチェルのサンダルの留め金を持って操り始める。。


とにかく、ジョンが若いっ!!! 38歳か~年齢より若く見える。笑顔なんて少年みたい
どっしりしたアラン・ベイツが巨人みたいだから、さらに色白でひ弱な感じ。実際そうゆう役どころだし。

づかづかと入り込んで、薄気味悪い話ばかりして、居座る男に対して、ひと言も言えないどころか、
自称ミュージシャンのプライドと好奇心に抗えずに、のこのこと後をついて回ってるのが情けない。
奥さんが彼の言いなりになってしまうと嫉妬し、必死に取り戻そうとするのに、
元の生活に戻ってしまうと、また教会で知り合った若い女の子と浮気してるし
でも、精神病院で一緒にクリケットをしているところを見ると、アンソニーもまた精神に異常をきたしてしまったのか?

所々意味不明ながら、ほとんど力技で振り切ってしまってるのがかえってスゴイかも

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『ナイル殺人事件』(1978)

2010-08-26 09:50:46 | 映画
『ナイル殺人事件』Death on the Nile(1978)
監督:ジョン・ギラーミン 原作:アガサ・クリスティ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:ピーター・ユスティノフ、ベティ・デイヴィス、マギー・スミス、ミア・ファロー、アンジェラ・ランズベリー、ジョージ・ケネディ、オリヴィア・ハッセー、ジョン・フィンチ、デヴィッド・ニーヴン、ジャック・ウォーデン、ロイス・チャイルズ、サイモン・マッコーキンデール、ジェーン・バーキン、ハリー・アンドリュース ほか

「女の大いなる野望とは、愛を吹き込むことだ」

story
財産家の娘リネットの元に友人ジャクリーンが訪ね、破産した婚約者サイモンを屋敷の管理に雇って欲しいと頼む。
そこで出会ったサイモンとリネットは恋に落ち、たちまち結婚してニュースとなる。
だが、嫉妬深いジャクリーンは2人の行く先々に姿を見せて嫌がらせをするので、
堪りかねた2人は駅に行くと見せかけて、エジプト行きの豪華客船に乗る。

同じ船に乗り合わせたのは、財産を横領していた叔父の弁護士、
リネットに名誉毀損で訴えられていた女流小説家とその娘、
異常な宝石コレクターの婦人と、リネットの父に破産に追い込まれた故に彼女のお守り役となった看護婦、
リネットを疎ましく思っているメイド、金持ち連中を嫌っている青年、ヤブ呼ばわりされた医者など、
みなリネットを恨む者たちばかり。そして、遅れてジャクリーンも追いかけてくる。

そしてある夜とうとう事件は起きた。興奮したジャクリーンはサイモンの脚を撃ち、
介抱している時間帯にリネットは近距離からこめかみを撃たれて死んでいた。
みんなアリバイを証明するが、誰もが動機を持ち、誰もが現場にいた可能性がある。
殺人に使われた銃、盗まれたパールのネックレス等、証拠が挙がる中、第2、第3の殺人が起きる・・・


これだけ殺人の動機を持ってる人だらけの中で、名探偵と半ば競いながら真犯人探しをするのは楽しいが、
映画や小説の場合、「犯人は最も意外な人物」であることが大前提であるから、やっぱり途中から分かってしまう
サスペンスを楽しみながら、同時にエジプトの名所巡り、優雅なクルージングが出来る。
それぞれの強烈なキャラを演じる、個性豊かな俳優らの競演ももちろん大きな見所のひとつ。


ポワロに面白そうな事件の話をいつか聞かせてくれと頼んだ婦人に対して、
「オリエント急行殺人事件」のことを言うセリフがあるのも面白い。
探偵の中ではジェレミー・ブレットが演じた『シャーロック・ホームズ』や、江戸川乱歩が書いた明智小五郎が好きだけど、
毬のように太っていて、フランス語と英語を使い分け、ベルギー人であることをやたらと強調する
このエルキュール・ポアロも、とても愛嬌があって、人情味のあるキャラクターだ。
ちなみに彼といつも行動を共にしているの弁護士のアーサー・ヘイスティングズは、
話を進める上で重要な脇役となっている。


他に映像化されている作品は以下の通り(ウィキ参照
・そして誰もいなくなった(1945年)
・情婦
・そして誰もいなくなった(1974年)
・オリエント急行殺人事件
・クリスタル殺人事件
・地中海殺人事件
・死海殺人事件
・名探偵ポワロ
・アガサ・クリスティー サファリ殺人事件
アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵

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