メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

topics~LGBT 東京ラブパレード@新宿区 ほか

2018-10-15 11:20:09 | テレビ・動画配信
先日も「緊急地震速報」がきて、今度は千葉県東方沖
今回は、少し揺れたが、表示の震度3ほどではなかった 体感的には1くらい




北海道地震から1ヶ月



まだまだ震度4などの余震が続く中、ニュース映像で気になったのは
子ども2人が「犠牲者追悼献花台」に手を合わせている写真を撮ろうと
報道陣が群がっていたこと

たしかに、子どもが祈る姿は人々に強い印象を与えるだろうが
家族を失ったかもしれない彼らのすぐ近くでカメラを構えるのはどうなんだ

避難所からも報道陣が締め出されたというニュースも聞いたし
「伝え方」の配慮、心からの支援からは遠い気がした

「乳牛の牛舎を新築して、ようやく仕事が出来ます」と喜ぶ酪農家の方のニュースも
狭い柵の中に再び押し込められた牛の視点から見ると、悲しい光景に見えた





LGBT 東京ラブパレード@新宿区
杉田議員「彼ら、彼女らは、子どもを作らない、つまり生産性がない」という発言に対して
パレードの参加者等は「多様性が認められ、誰もが自分らしく生きられる社会の実現」を訴えた

自民党・杉田氏「LGBTは子供を作らない、生産性がない」に批判殺到 「なぜ男と女、二つの性だけではいけないのでしょう」と主張

「生産性で差別をするな!」渋谷アクション@ビッグイシュー







同性愛カップル:
私たちは、何か特別なものを求めているわけではなくて
当たり前のことを当たり前にさせてください
本当に平等な権利を求めているだけなんです



●イスラム女性 「性奴隷」を経験
イラクの少数派「ヤジディ」教徒 ナディア・ムラドさんは、
デニス・ムクウェゲさんと共に今年のノーベル平和賞に決定

元“性奴隷”女性が国連の親善大使に 23歳の壮絶半生





ムラドさんの決意表明:
声を上げられない人たちの声になるとここで約束します
被害者のための正義・公平を求める人々を支援していく
そのためには、国際社会全体の努力が必要です





電車内で盗撮疑われ 男が線路に降りて逃走
電車内で女性は腿のあたりに違和感を感じて振り向くと
男性が持っていたスマホを後ろに隠した





駅員が警察に連れて行こうとした際、男はホームに逃走
容疑者(45):前に痴漢で捕まったことがある 盗撮ならバレなきゃ大丈夫かと思った





先日出かけた際、新宿駅で線路に人が立ち入り遅延って、この人か
この女性は勇気があるなあ 次の駅に停まり、駅員に通報するまで男性を捕まえていたのだろうか?

盗撮疑われ線路に逃げた男 容疑を認め「ダブル迷惑犯罪」「罪はデカい」の声



拉致担当相兼務の菅長官「正念場」

「まさに正念場」拉致解決へ川崎で集い 横田早紀江さん、即時帰国訴え 菅官房長官も担当相として初の集会参加
“菅官房長官も新たに兼務した拉致問題担当相として、初めて集会に参加。
 拉致解決に向けて模索する日朝首脳会談の開催を念頭に「まさに正念場だ」と、
 全力の取り組みを強調した。”







この施設はどこにあるのだろうと気になったが「川崎市平和館」

常設展示 拉致被害者家族支援「横田めぐみさん」コーナー&DVDコーナー(2018年9月26日)

武蔵小杉の近くか 行ってみたいな



沖縄前知事県民葬 玉城知事「翁長さんの思い 胸に刻む」





玉城氏:ちばとーみしぇーるしがた みーまんとーてぃくぃみそーり
(頑張っている姿を見守っていてくださいね)



“菅官房長官は安倍晋三首相の追悼の言葉を代読し、
「翁長前知事は沖縄に基地が集中する状況を打開しなくてはいけないという強い思いを持っていた。
 現状は到底是認できず、基地負担の軽減に向けて確実に結果を出していく」と述べた。
 だが、移設を進める政権への反発は強く、参列者から「うそつき」「帰れ」と怒号が飛んだ。

この代読を「コピペスピーチ」だと非難の声が飛んだことはVTRにはなかった
意図的にカットしたか?


***

短大である映像を見せてから、感想文を書かせる授業で
半分くらいしか点をもらえなかったことをいつも思い出す

あの時、講師は、テレビを主とするメディアに対して
常に、いろいろな角度からものを見る習慣が必要だ、
みたいなことを教えたかったという

メディアの裏側には、それを制作した番組スタッフ、スポンサー、引いては国も関係していて
あるイメージを印象づけようとする「意図」が必ずある

見る側は、それをそのまま受け取るのではなく、
同じ事象でも、見る人、見方によって、あらゆる異なる解釈が出来ること
真実を隠すこと、歪めることも出来る可能性も頭に入れて、
自分で見極めることが大事だということをその時知った


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朝ドラ『まんぷく』 第2週「・・・会いません、今は」

2018-10-15 10:33:47 | ドラマ
朝ドラ『まんぷく』 第2週「・・・会いません、今は」

脚本:福田靖

出演者:安藤サクラ、長谷川博己、松坂慶子、内田有紀、松下奈緒、要潤、片岡愛之助、桐谷健太、浜野謙太、大谷亮平、橋爪功 ほか

ナレーター:芦田愛菜(語り)
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪


今気づいたけど、1週間分のストーリーがマンガになってて
けっこう詳しく描いてある 絵も可愛い

ハマケンの口が『パタリロ!』のタマネギ部隊みたいになってる/爆
描いたのは水谷愛さんという方














【内容抜粋メモ】

【昭和16年12月 日本は米英相手に戦争を始めた】
しかし、この戦争がどれほど恐ろしいことになるか、まだ誰も知らなかった

タチバナは告白しておきながら、なぜか慌てて「忘れてください」と逃げる
メグミとノロはびっくり

母:
サキは結婚してから風邪ひくことが多くなった あなたの結婚相手は私が見つける
誰かいるの?

会社でも身が入らないタ
おでん屋で夕食を食べていると、わざとらしくセラが来る



セラ:加地谷と組むのはどうかな 僕なら軍隊相手に大儲けさせたる

酒をすすめて、結婚相手はいないのかと聞くセラ
セラ:押しの一手や!


サキのお見舞いに行くフ
サキ:お母さんを心配させるようなことはしないで

カツコのもとにも行く
タダヒコは、画商には絵を売りたくない


母は天王寺銀行に勤める見合い写真を持って来てもらい、話を進めてくれと頼む

サキの咳は止まらない

またフに会いに来るタ

タ:やっぱりあれは本気です 僕と結婚を前提に付き合ってください お願いします!
フ:はい 分かりました
タ:ほんとですか!?










初デートは豪華な日本庭園(ここはどこ? ステキな庭園
父が亡くなったことなどを話すフ
フ:母は口うるさくて、心配性なんです

2人でまたラーメンを食べる
タも両親が亡くなり、1人っ子だから親戚の家を転々としたことを話す

タ:
18歳に修理屋で働き始めて、25歳で独立して大阪に来た
アメリカ製品を改良しはじめた でも売り込みが上手くない
今は共同経営者がいますから


会社を見せるタ



タ:
今は根菜切断機が主力製品
なんでも放り込めるから兵隊さんにも役立てる
ほんとはもっといろいろなことをやってみたい
世の中の役に立つ、みんなが喜んでくれる仕事がしたい

ケイスケが来て紹介すると、「勝手に社員以外の人を入れるな」と言われる




家まで送り
タ:フさんは、可愛い方です 優しくて、礼儀正しくて、頭もいいし また会ってください!
満面の笑顔で帰るタ

母:
今のは誰? 会社を経営なんてダメ 博打打ちみたいな人許しません!
あなたは大きな会社の勤め人と結婚するの


(ありがち 公務員とか、大きな会社の正社員とか 銀行マン、医者などなど
 それでなぜ幸せになれるの? 金目当て?
 それでいて、真一にも厳しいし 自分が不安で寂しいだけなんだよね


ノロはメグミから聞いてショック大

母に許さないと言われたとメグミに相談
メ:私にはそんな経験ないから




あ、ハマケン! まだ出られるのか サキの失恋から立ち直り早かったね
面食いだから、今度はメグミ狙い?
サキが救急車で運ばれて、真田山病院に緊急入院したと聞いて、すぐ早退するフ


真一:ゆうべ血を吐いた 結核

医師から説明を聞く もうレントゲンはある時代なのね
医師:必ず助かるとは・・・療養が大事です






カツコ:結核は昔ほど怖い病気じゃない 絶対、元気になる
母:大丈夫なんて簡単に言わないで と泣き出す

サキ:きっと心配してるわ、お母さん

カ:きっとムリしてたのよ 心配かけまいとして


ホテルにケイスケとともにタも仕事で来る
タに次いつ会えるか聞かれ、姉のお見舞いでしばらく会えないと話す



タ:
なにか僕に出来ることは? それは専門病院なのかな?
世の中の医者がみんな結核に詳しいわけじゃない 僕がいい医者を探します


母は真一はやっぱり冷たいのだと責め、タにも会うなという
フ:会いません 今はね
母:なぜうちの娘たちは揃って男運が悪いのよ!

(自分が苦労したから、娘にはって気持ちだろうけど
 母親と娘のすれ違いは永遠問題だな


蘭丸のいななきとともにマキが来て
結核に効く漢方薬を持って来る
毎回よじ登らなきゃ乗れない馬なら、馬車かなにかにすればいいのにww




看護婦に渡すと「医者の処方箋以外はダメだ」と断られる


根菜切断機の改良型が完成
カジタニに結核の専門医がいないか聞くタ


サキの病状は一進一退
そこにタが来る



タ:専門医がいる病院にぜひ転院させてあげてください
母:ご好意は有り難いですが、フと関わるのは止めてください

タ:それは出来ません お姉さんが元気になられたら、フに結婚を申し込むつもりです


【3月】

フはタに手紙を書く
サキはタが紹介した摂津病院に転院し、回復している様子と礼を言い、母の失礼を詫びる
フ:私は待ちます タに会える日が来るのを

セラから電話が来て、タに好きな女性がいることまでお見通し




サキを毎日見舞う母
カツコとタダヒコも来る サキのために描いた桜と鳥の絵を見せる
母:夏までにはきっと治るから




会わない約束をしたとセラに話すと
セラ:結核は長引くぞ カジタニに言うてくれ 僕は協力者だと


会社で悩むフに今度はビーフシチュー缶をあげるノロ どんだけ缶詰w
ノロ:牛肉は栄養満点やから、お姉さんに食べさせてあげて
諦めたらどうかと言うメグミにもあげる




サキ:タにもお礼を言って 今度いつ会うの?
フ:木曜日かな とウソをつくフ

タと会ってないことを確認する母 またケンカになる2人

母:
私はお父さんに苦労した 娘たちにはあんな苦労はさせたくない
博打みたいな人生、男の人はいいだろうけど、支える身にもなってごらんなさい!

一人残されて、あなたたち3人育てるのにどれだけ苦労したか
私はほんとは英語教師になりたかったのよ


(こんな風に母親の愚痴を毒のように延々と飲ませられ続けるんだよね 胃が痛い・・・
 子どものために夢を諦めたと、子どものせいにするのも止めておくれ
 それは自分の選択 子どもは子どもの選択がある
 もとは、夫に隷従するしか道がなかった女性蔑視の社会が根因だけど


加地谷:
根菜切断機はそろそろ頭打ちだ
軍を喜ばせるなら、新兵器を作ったほうがいい
キレイ事で金儲けは出来んぞ




夜中にサキの容態が悪化し、医師から「何日ももたいないかもしれない」と言われる
ずっと予断の許さない状況だったと言われていたが、
家族に心配をかけまいと真一に黙っていてくれとサキが頼んでいた




母にも伝えると
母:ウソよ! お父さん、サキを助けて! と泣いて仏壇に頼む

誰もが奇跡を信じた


カジタニは遠藤という男としょっちゅう会っているが、タは誰か知らない
何度も手紙を見返すタ

セラ:
金属などの軍需物資が横流しされて、政府が犯人を探し回っている(完全にカジタニじゃん


メグミには姉の具合のことを話さないフ
ノロはメグミに告白 近場なら誰でもええんかい
今度はチェリー缶か





次はマキがきて告白
マキ:あなたをひと目見て運命を感じたんです




サキを見舞いに来るフ

母:
私、毎日病院に行くわ 私が一緒にいればサキは治る
あのお医者様はヤブ医者やないかしら タはヤブ医者を紹介したのよ

(これでサキになにかあったらタのせいになるじゃん
 子どもは親を心配させたくないから、自分を殺して「いい子」を演じるようになる
 これが延々と女児に受け継がれていく悪循環


「サキキトク」と電報が来る
医師:もう肺が限界なんです

母親の声に目を開けるサキ
サキ:ごめんなさい あなた ごめん、カツコ フクコ お母さん ありがとう
涙ながらに息を引き取る



(たくさんの人が観る朝ドラでも、死は「終わり」ではなことを伝えて欲しい
 不自由な有機体の体より、魂のほうがどんなに自由で幸せか
 命は、ほかの森羅万象とともに巡り変化しつづけている


フはタと会う
フ:姉が亡くなりました せっかく病院を紹介して頂いたのにお世話になりました 失礼します
泣いて去るフ





【昭和17年夏】
米英などの連合国を敵に回した戦争となり
新聞には「日本の勝利は続いている」と書かれるが、暮らしは厳しくなっていった










ホテルの客も外国人も減った
フ:でもニッポンが勝ったら、またにぎやかになるんでしょ?

メと支配人は辛さを隠しているフを心配する

帰宅すると夫とサキの遺影を見つめている母

母:お昼にうとうとしてたら、サキが掃除をしていたの
サキ:お母さんは心配しなくていいから
母:サキはむこうでお父さんの世話を焼いてるのよ




会社の職員に赤紙がきて「おめでとう」と送るカジタニ

カ:
お国のために戦える若い者は羨ましい
タが行く時も盛大に壮行会をやるからな

もう新商品の開発って時やない

フの姉が亡くなったと話すと
カ:縁がなかったんだ 別の女を探せばいい


マキの蘭丸まで兵役にとられてしまったって/涙
軍服の男に「それはおめでとうございます」と言われる



そういえば、「遊就館」前の広場に戦争で死んだたくさんの
「軍犬」や「軍馬」の慰霊の像があったのを思い出した

靖国神社×遊就館

『戦場に行った動物たち』

『終戦ドラマスペシャル~犬の消えた日』

異常さに気づかない怖さ
ヒトに比べて動物は「畜生」と言われていた愚かさ
今もまったく変わってない悲しみ


ホテルの金物も持っていかれる
支配人:あれが大砲の弾になって、敵をやっつけるんや
ノロ:ニッポンが勝ったら、また元通りになる

ノロが告白しようとしているところにマキが来て結婚を申し込む




カツコのところに来るフ
タダヒコは赤紙が来る前に描きたいものを描くとアトリエにいる

真一が心配になり、フが訪ねると、すっかり身だしなみが乱れ
桜の絵とサキの遺影を飾っている

真一:
おととい赤紙が来て だからもうこの家に一人でいることもない
あの写真も サキと一緒に行ってくる


フ:きっと姉ちゃんが守ってくれます

真一:タにお礼を伝えてくれた?
フ:今は結婚とか考えられません 母は気に入ってないし

真一:
自分の気持ちに正直になるべきだ
大事な人が生きてそこにいるなら
簡単に手放してはいけないよ



タに会いに行くフ



フ:
連絡しなくてすいませんでした
姉が亡くなり、母のこと、仕事以外何も考えられなかった
でもやっぱり私は・・・

そこに憲兵が来て、「軍需物資横領の容疑で逮捕する」と言われる
タ:なにかの間違いです!


次週は、タのためにフが一人だけで無実を晴らそうとするのか? 一番嫌な時代だ・・・
そして、もう二度とこんな時代が来ることは許されない



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「ホーム」をめぐる7つのショートストーリー 1@ビッグイシュー

2018-10-15 10:17:05 | 
【THE BIG ISSUE VOL.342】

今号はビッグイシュー15周年記念(祝)ということで、
7人の作家が「ホーム」を題材にショートストーリーが掲載されていた


【内容抜粋メモ】

創刊15周年へのお祝いメッセージ



創設者 ジョン・バード氏:
27年前、ロンドンでビッグイシューを始めてから最も喜ばしかった1つは
ビッグイシューが国際的な広がりを見せ、世界中でホームレスの人々の“灯火”となったこと

私たちだけでは不可能でも、みんなで力を合わせれば
貧困に打ち勝てるというメッセージを
すべての人々に伝えてください




ホームレスワールドカップ会長 メル・ヤング氏:
雑誌の販売と購入により、人々がつながることで
重大な変化が起こりうると示している

小さな一歩を踏み出せたら、我々は世界を変えることができる
そして、ホームレス問題を永遠に終わらせることができるでしょう




INS最高責任者 マリー・アルダム氏:
ホームレスの人々を支えるため、質の高い雑誌のみならず
(販売者の)トレーニング、支援、権利・主張の代弁を通じて
ビッグイシュー日本版がしてきた仕事を私たちは誇りに思います
次の15年はここからです!



「ホーム」をめぐる7つのショートストーリー オール書きおろし
“ホーム”には無数ともいえる意味がある
ビッグイシューは15年間、仕事とビッグイシューの“ホーム”をつくり続けたいと願ってきた

15周年を迎え、7人の作家にお願いして、それぞれの“ホーム”を描いていただきました
あなたの“ホーム”を想像してみませんか?



それぞれ、個性のある文章で、SF的なものもあり、
また、じっくり本を読みたいなあと気持ちになった


扉の絵もとてもステキ コラージュか?
これくらいの距離で、それぞれが自活出来たら、政治や経済なんて要らないし
ストレスやこころの病も、いじめなどもなくなるのでは?

とは言いつつ、私は神保町みたいな文化がないと生きていけないが



「遠く、近い、ホーム」 いしい しんじ作

朝、2両編成の山辺線に乗り、勤め先に向かう足がいつになく重かった
車両には、僕以外誰も乗っていない

こんなところに駅などあったろうかと
赤い「開」ボタンを押して、降りてみる

駅名は見当たらない
日陰のベンチにひとり用テントがあった

後ろから穏やかな声をかけられ、麦わら帽子の小柄な男性が
短毛のレトリバー犬(セサミ)を連れて来た

「水汲んできたんで、コーヒーのまはります?」

最下と名乗る男は、18歳の夏からこうしてテントで暮らしていると話し
ネルドリップ式にコーヒーを煎れ、飲むと思わずうなり声をあげるほど美味しい

初対面の彼に、僕は上司のこと、養蜂を営む実家のこと、
先月分かった父の病のこと、7歳の時、旅先の夜の海で溺れかかったことなどまで話した
話すまで忘れていたことで、いつのまにか汗と涙でぐしょぐしょになった

こうして野外の暮らしをしていると、いくつか気づかされることがあります

 例えば、みんな裸足でなく靴を履いている
 足元が守られていると気づきもせえへんうちに
 素足でようやっと分かることてありますし

 僕は、生まれつき目が不自由ですねん わりと全盲で
 だから、目に見えへんことのほうを信じてるところありますねん」

僕は靴を脱いで、テントに入る

満天の星空だった
波が磯に打ちつけている

夜釣りの父子がいて、子どもが大きな魚を釣り上げ
濡れた岩に足を滑らせ、まっさかさまに海へ落ちた

セサミが子を担いで磯にあがるまで5秒とかからなかった


夜が明けると、周りは夏草の茂る野山に戻っていて
最下さんとセサミはテントを畳んで出発していた

ネルドリップ式のコーヒーを煎れるコツを書いたメモが置いてあった

いつまで待っても電車は来ない
それが当然、という気が強くした

僕は歩き出した
事務所か、実家か、父のいる病院か
いつか間違いなく、着くべきところへ着くだろう






***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している




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「ボブとジェームズ、東京へ行く」@ビッグイシュー

「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)



求む! オフィス・スペース!





「年間購読のお願い」@ビッグイシュー




売り切れていた316号もPDF版で購入可能にv





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