存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

ジャイアント・クラブ : ウリチパン郡

2014-01-26 12:51:26 | album u
2008年4月23日発売 
ウリチパン郡のセカンドアルバム

裏面に歌詞カードが織り込みで入っていて
表面には黒マジックでタイトルを 青い万年筆で筆記体英語を 写真や絵なども挿入

坂本龍一のコメントがシールで貼ってあります。
「POPSの
究極のすがたは、
わらべうたかな?
このアルバムを聴いていて、
フトそんなことを思い出しました。
凄く時間をかけて、
てねいにつくってあるね。」




1. ゼノン
楽しげな歌 バンジョーで演奏しているような
ギャロッピングな印象
「ゼノン ゼノン」
突然音が止んで
夏の虫の音の中で男性のアカペラでの歌
シンセの唸りで元の楽しげな歌

2. パヤパヤ
これも賑やかな感じで歌う

3. 記憶のパノラマ
OOTARUICHIの弾き語りのような 軽く口ずさんでいるよう
スチールギターにエコーをかけたような音
歌がしっかりしてきて

4. カルマブルース
キリンジっぽいかも。
女性コーラスも入って
流れる感じ

5. テルマ
音的にTULIPの「たった一人のオーディエンス」を聴きたくなりました。
曲調は違うけれど

6. 奪うは陰 分けるは陽
女性ヴォーカル 不安定な音の変化
ドラムの音が目立っている
様々なが楽器の音が入ってくるが、それぞれ割と音が大きめで気になる

7. Boy
いくつかの弦楽器の弦の音が感じよい
でもプワンプワンしているのはどうかなー

8. アトランティス
賑やか 変に落ち着かない曲

9. Limited Leaf
女性ヴォーカルの伸びやかな声
楽しげとかではなく、語り部のよう
ピアノ ベースにウクレレっぽい弦の音
パーカッションが全体の構造を整えて
6:47くらいの曲

10. ファン菌
リズムパターンが繰り返されて
女性のヴォイスがミニマルに
音的には面白い

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

せん : ウリチパン郡

2014-01-25 03:17:47 | album u
今年の坂本龍一 ニュー・イヤーズ・スペシャルで
教授が「好きでねーよく聴いていました」とOOTARUICHI氏に話していた、彼のユニット。
2004年発売 もう10年前ながら、僕が知ったのはこの正月でした。

ウリチパン郡

以下はHPより
2003年OORUTAICHI(オオルタイチ)とYTAMO(ウタモ)により結成。完全なホームレコーディングで完成させた1stアルバム「せん」を奈良のインディーレーベルscilli disques(シリディスク)よりリリース。その後2004年ライヴ活動に伴い、かねてより交流のあった(dr)千住宗臣、(key)亀井奈穂子がメンバーとして加入し、様々なイベントにおいてライヴ活動を展開。さらにそれに伴いバンドサウンドへと移行し、スタジオでのセッションをもとに楽曲を構築していくスタイルへと変化させた。個々に活動していたメンバーが数々のセッションライブやスタジオワークを経て得てきたものが濃密に注ぎ込まれ、ジャンルのみならず、時代をも飲み込むフレキシブルなサウンドを生み出す結果となった。

以下はアマゾンより。

ウリチパン郡の1stアルバム「せん」が歌詞カード付き、ボーナストラック追加収録で再発! 04年に発売された「せん」正真正銘のファーストアルバムで、アーティスト自身も最高!と自負する傑作、まさに珠玉のような曲達を所狭しと詰め込んだポップスメドレーとでも言うべき作品集。 各種民謡と民俗音楽、サンプリングと生演奏、コンピュータとアナログテープ、童話と鼻唄、日常と非日常、海と山・・・ウリチパン郡が新鋭ポップス時代の幕を開けた歴史的作品。



1. Laser Stickers 第1章
YMOのコンピュータゲームを思い出す。
ぴょよよよ~ん。
次第に心地よいハープっぽい音も

2. ノミノミ
BALLET MECANIQUE のカメラのフィルを巻く音の楽しさを思い出す。
女性と男性の何かわからない言語で歌っている。どこかハワイっぽさを感じたり、モンゴルっぽさを感じたり。
外国人が作ったどこかの民族音楽のようでもあり
トイ・ピアノが 現存しない世界を表現するのに遠慮しているような音に聞こえる

3. 舟歌
ほら貝のような男性の声がぼわっと反響するように
マンドリンが馬の小走りのリズムで ピアノの弦を指でひっかいた音のよう忙しい機械の動きのよう
ため息っぽく 男性の声が ああ~

4. Laser Stickers 第2章
ピアノにハーモニカ
シンセに女性の声
反響の音を増幅させて男性の声も

5. 鯉
矢野顕子的な感じもしないでもない
マリンバにシンセ
日本語で男性のヒカシューっぽい歌
女性の笑い声
プチプチ 鳥の声 水の音
なかなか楽しい曲

6. F-1
自動車レース開始のシグナルを弦の音でカウントダウン
男女の声でエンジンの音が流れていく
遠ざかり 近づいてくる
シンバル

7. Laser Stickers 第3章
レコードに録音されたフォーンの音をスロー回転
バイオリン
ブリキのごみ箱に磁石を落とした時の音がクラップのように
バイオリンは揺れながら 男性の声と バスドラムのような音と相まって
フォーンに押されながら上昇していく

8. Laser Stickers 第4章
アメリカ 日本
筝曲に男声ドゥーワップ 女性の歌
トイピアノ
アメリカから中国っぽさも
2分ちょっとの曲

9. 永久の愛
細野さんっぽさを感じたり
ホーホケキョ
男女の歌にまどろむ心地

10. リパネマ
教授のプラスチック・バンブーっぽい音も
女性の「リリパッパ」的な声
リズムが重なっていく感じ

11. テルマ demo version(Bonus track)
5分弱の歌
シンセにハーモニカ バンジョーっぽい音
童話っぽい歌にドラム



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK スコラ シーズン4 第3回

2014-01-23 23:50:12 | 坂本龍一
ゲスト:小沼純一、川崎弘二、三輪眞弘、松武秀樹

3回目の講義は、60年代以降の音楽シーンに大きな影響を与えたシンセサイザーの誕生とその後の電子楽器の進化を学ぶ。モーグ博士が開発したモーグ・シンセサイザーの原理や坂本龍一が実際に、それらの楽器をどのように使って作品を作ったのかを紹介。
ワークショップは、4人目のYMOと言われた松武秀樹を迎え、実際に音作りを体験する。

MOOG Modular System

MC-8

フェアライトCMI
でのサンプリング

最後の教授と松武秀樹との演奏
興奮度最大に!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元春レイディオショー、2014年3月をもって番組終了

2014-01-22 23:27:29 | 佐野元春
NHK-FM 毎週火曜日の夜11時、佐野元春がDJ・選曲・構成を担当して、2009年から5年間にわたって放送された「元春レイディオショー」が、今年の3月を持って、終了することになりました。

「まずは長い間、番組を愛聴してくださったみなさんに、心から感謝したいと思います。どうもありがとう。」 -DJ MOTO

人生において これは大きな出来事だ。
かなりこの番組で踏ん張ってきたこともあり、80年代ではタイトルが解らなかった曲も
今の時代はハッキリとタイトルやミュージシャンが判別でき、おかげで
恐ろしいほど大量の洋楽を買い込んで聴いて来た。
佐野元春が紹介する音楽は、今も昔も魅力的で、その広がりが減るのかと思うと残念な限りだ。

この5年間のDJに感謝を申し上げたい。
佐野さん有難うございました。残りも頑張って下さい♪

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014,1,21 元春レイディオショー

2014-01-21 19:35:54 | 佐野元春
大滝詠一追悼特別番組「ありがとう、大瀧さん」を1/21(火)、2/4(火)と2週にわたってお届けする予定でしたが、さらに2週追加して、2/11日(火)、2/18(火)も、同特集を放送

火曜の夜11時 今晩は佐野元春です。
みなさん寛いでますか?元春レイディオショー
この番組は東京渋谷NHKのスタジオから届けています。
さて昨年末、大滝詠一さんが亡くなりました。とても残念なことです。突然の訃報に驚いた方もおられると思います。
謹んでお悔やみを申し上げます。70年代から現代まで大滝さんは独特の美学と方法論を持って日本のポップミュージックに一つの可能性を見出してきました。元春レイディオショーでは今夜から4週に渡って、大滝詠一追悼特別番組「有難う大滝さん」を放送します。80年代元春レイディオショーから現在まで過去30年間の貴重なアーカイブを元にリスナーのみなさんと大滝さんの思い出を振り返ってみたいと思います。
DJ佐野元春。これからの1時間、どうぞ寛いでお聴きください。

大滝さんと言えば「ゴーゴーナイアガラ」
ミュージシャンとしてだけではなく、ディスクジョッキーとしても素晴らしい仕事をなさっていました。選曲、構成、そしてトーク。大滝さんの番組「ゴーゴーナイアガラ」は時代を超えて多くの音楽ファンを魅了しました。
1975年ラジオ関東での放送から始まって、1979年からの3年間はTBSラジオで毎週楽しい音楽とトークを届けていました。ラジオってことで言うと大滝さんは、この元春レイディオショーとも深い縁があります。1986年9月僕が海外レコーディングでどうしても番組に出られないときがありました。
そのとき、リスナーファンのために代理としてDJをやってくれた人が居ました。それが大滝さんです。
大滝詠一追悼特集 今夜は先ず、元春レイディオショー1986年9月8日の放送からディスクジョッキー 大滝詠一
彼の名調子を振り返ってみたいと思います。


大滝詠一追悼 過去のアーカイブより

Johnny B. Goode

えーこれはJohnny B. Goodeというこのギターのイントロで有名な曲ですけれども、一口に言いますとロックン・ロールというのはもうこの曲だという風に言っても良いくらいなんですよね。まあですから、この曲チャック・ベリーなどを聴いてみようと思います。これオリジナルがチャック・ベリーと言う人の曲でして、先ずはそのオリジナルを聴いてみたいと思います。Johnny B. Goode!

1  Johnny B. Goode : Chuck Berry

チャック・ベリーでお送りしました。Johnny B. Goodeでしたけえどもね。やっぱりロックン・ロールの曲というとこの曲が出てくると思います。ロックン・ロールと言いますと必ずギターを使わなければいけないのか?と言えば勿論そうでもなくて、ピアノを使ったロックン・ロールというのもあります。でピアノを使ってロックン・ローラーとして有名なのは先ずこの人でしたね、リトル・リチャード(音楽)。えーリトル・リチャードの中からの曲は「ノッポのサリー」をカバーしておりますけれども今日はリトル・リチャードの曲から「Good Golly Miss Molly」を聴いてみましょう
Little Richard!

2 Good Golly Miss Molly : Little Richard

Little Richardでお送りしました。「Good Golly Miss Molly」でしたねー。 リトル・リチャードという人は本当にこのシャウトして声が初めからつぶれているんですよね。えーで、ビートルズがよく「フォー」っていうようなのをやりますよね。あれはこのリトル・リチャードのを取り入れているんですよね「SHE LOVES YOU」とか、初期の頃には出てきましたけれど、それはこのリトル・リチャードの得意技だったわけで、で特にポール・マッカートニーはリトル・リチャードの物まねが得意だったんですね。そういうようなリトル・リチャードにそっくりな曲なども作ったくらい、どうしようもなくリトル・リチャードが好きだったようです。
さてこの人のを聴いてという訳ではないですけれども、ジョン・レノンが特にこの人が好きでしたねー。ラリー・ウィリアムスという人がいるんですけれども、この人のロックン・ロールというかまあ黒人音楽からリズム&ブルースの範疇に入るんですけれども、えーとこの人の曲も聴いてみましょう。(音楽)
えーこれもビートルズがカバーして大ヒットさせましたけれどもラリー・ウィリアムズ「スロー・ダウン」

3 Slow Down : Larry Williams

ラリー・ウィリアムズでお送りいたしましたー「スロー・ダウン」でした。
えー黒人の人って言うのは声が潰れていて、非常に迫力があるので、こういうドライヴ感が出ているんだろうと思いますけれども、このラリー・ウィリアムズの曲からは後はジョン・レノンは「ディジー・ミス・リジー」という曲もカバーしてますけれども、途中で
ブルルルルー
ってのもありますけれどもね。「A面で恋をして」をやった時に佐野君がこの3番目の歌詞の所でやってますよね。だいたいこれが、こういう当時のリズム&ブルースやロックン・ロールの歌詞ではこのような擬音というか、うーん、いろいろとやるのが得意だったんですよね。で、僕らはそれを聴いて育ったということで、やってみたということです。

4 Blue Jean Bop : Gene Vincent And His Blue Caps

Gene Vincent And His Blue Capsでお送り致しました。「Blue Jean Bop」でしたけれどもね。この人がこのブルージーンという発音をすると僕なんかはついついゾクゾクっと来るんですけれども、えーディビッド・ボーイにも「ブルー・ジーンズなんとか」という曲がありましたけれども、あの曲を聴いた時も僕はこの曲を思い出したけれども、さて、えー途中でギターのフレーズで2回目の間奏で「メーリさんの羊」が出てきますけれども、だいたいロックン・ローラーの人というのはこういうようなユーモアのセンスというのがありましてね、こういうのがまあ一つのロックン・ロールの曲でもありました。これは私事ですけれども松田聖子さんに「ロックン・ロール・グッバイ」というのを僕が書いたことがあるんですけれども、間奏で「むすんでひらいて」を使ったことがあります。さてもう一人。さてこれもまた佐野君のアイドルでもあります。この放送でも多分かかっているかとは思いますけれども、この人の曲を聴いてみましょうバリー・ホリィー

5 Rave On : Buddy Holly

バリー・ホリィでお送りしました。「Rave On」ですけどね、こういうロックンロールというと、こういうビートというかアップテンポなものという風に感じられますけど、まあこういうのがだいたいロックン・ロールの曲の特徴でもあるんですけれども


(現在の佐野さん)
元春レイディオショー
1986年9月8日の放送から、海外レコーディングの僕に代わって担当してくれた大滝さんのDJを振り返ってみました。
元春レイディオショー、番組ではこれまで何回かゲストとして大滝詠一さんをお招きしました。80年代、このNHK FMでまだ僕が番組をやり始めてまだ間もない頃。大滝さんがゲストに来てくれたことがあります。アルバム「LONG VACATION」を発売された頃でしたね。放送は1981年7月6日。その時の模様を振り返ってみたいと思います。

(81年)
大:「12月の雨の日」ってのはね。非常に僕は何て言うのかね、レコーディングされた初めての曲だったんだよ、僕にとってのね。
S(佐野):あ、そうなんですか。
大:うん。で、はっぴいえんど のアルバムを作る時の第1日目の第1曲でもあった。
S:あー
大:で、はっぴいえんど バンドを作った時はコピーもやってたんだれど、オリジナルで行こうって決めた時に一番最初に練習した曲っていうのもね、それも「12月の雨の日」というね。だからそういう色んな思い入れがあるんだ。
S:なるほどねー
大:うん。
S:当時バンドでやった最初のレコードになったあの「12月の雨の日」ってありますよね。もう最初っからああいう感じで、ああいうアレンジでバンドで音出しを
大:そうやってた。それで、あれにはねー3タイプあるのよ。実は。
S:そうなんですか?
大:うん。でーあの後、違うレコード会社でシングルで出さないかって言われて、で、シングルでも出たの。
それは12弦ギターをね8回くらい倒したかなー。だからアルバムの中のものよりは凄くポップなもので。
S:そのシングルバージョンのは?
大:そう。シングルバージョンを2回録った。で一つがお蔵になってるんだけれど、そのお蔵バージョンってのが、それがまた凄く良いのよ。
S:そうなんですか
大:そうなんだよ。うん、ていうくらいのが3つあってね。でーLPの中だとフォーク・ロックっていうイメージが凄く強いんだけれども、お蔵バージョンとかシングルバージョンを聴くとね、今聴いてたらねただのポップソングなんだけど、そういう感じがして時代になるのかなって思って

6 12月の雨の日(シングルバージョン) : はっぴいえんど

(現在の佐野さん)
作詞 松本隆 作曲 大滝詠一 はっぴいえんど「12月の雨の日」シングルバージョンで聴いてみました。

(81年)
S:大滝さんと言うと例えばフィル・スペクターとかジャック・ニコラとかその辺のロック・アーティスト、ファンの人はみんな知っているとは思いますけれど、とりあえず はっぴいえんど を結成した時からそこらへんの音楽を
大:いやあ全然そうじゃないんだよ。要するに僕にしても細野さんにしてもシックスティーズの頃が丁度中学、高校だからね、知らない曲は無いってぐらいポップスにはどっぷりつかってたからね。バンドを始める時にはね、そういうのとは一切無縁でというかね、ポップから実は離れようという意識で始めているんだ。うん、その当時アンチ流行歌という感じもあったんだよね、70年代の風潮でもあったんだよ。そういう意識で始めたんだけれどね。まあその意識自体が妙なものだったというのに皆が途中で気が付いたっていうか。それで違う方向性を目指す時に何が出てきたかと言えば、その曲は「ウララカ」って曲があったりね、その曲をフィルスペクターの影響というのが自分の中でかなりあるんだなっていうのを自分で見つけて、それで「ウララカ」って曲を作ったの。

7 ウララカ : 大滝詠一

(現在の佐野さん)
良いですね。曲は大滝詠一 70年代のレコードから「ウララカ」を聴いてみました。
元春レイディオショー 番組ゲストとして来てくれた大滝さん。中でも
この時は抱腹絶倒の回でした。2年前2012年1月10日放送 新春DJナイアガラ・トライアングル
大滝さん、杉真理君と僕。ナイアガラ・トライアングルVO.2のメンバーがあるお題に沿ってそれぞれ好きな曲をかけていくという内容でした。

(2012年
大:事始め。事始めは七福神めぐりをしてるんですよ。
S:はい。
大:もう何年になるかなー
杉:そうなんですか?
大:うん。もう毎年、毎年行ってますけれどもね。あのー駅伝が終わってから(笑)。でー七福神の歌があるので、聴いてみましょう。
S:はい
大:笠置シヅ子で「七福神ブギ」
S、杉:(笑い)

8 七福神ブギ : 笠置シヅ子

(現在の佐野さん)
お題は「事始め」ということで、大滝さんが持ってきてくれた曲は笠置シヅ子「七福神ブギ」

杉:こんなブギがあったんですねー!
大:まあ服部さん何でもブギにしてるからね
S:沢山ありましたよね何とかブギっていうの
大:服部さん以外にも「三味線ブギ」とかね「お座敷ブギ」ってのもあるからね。「サーフィンブギウギ」もあるしね。まあ何でも付けりゃ付けられるんだ
S:当時この何とかブギっていうのも笠置シヅ子さんの
大:これも服部良一さんの
S:ああ、そうか
大:うん。服部さんから戦前からずっとやっていて、笠置さんで大ブレイクしかけた時に戦争が始まった。
S:ああー
大:それで結構ね、ちょっと年齢がいってからのブギウギだったんだけれどもね。本当は若いころにもっとこう戦争がなければカナリもっと凄いことになってたと思います。確かね映画もあったんだよねー何だったけ。大映の映画で、あっタイトルを忘れた。それに関係していたかもしれないですね、この楽曲。
S:当時の人たちにとっては、ご機嫌なダンス音楽だったってことでしょう?
大:「東京ブギウギ」に代表されるあれで、戦後のああいう暗いムードを何か明るくしたいというような心がみなさんのあれにあったんじゃないでしょうかね。そういうことで、こういうのが流行したと思います。
S:うん、うん。はい

大滝さんの推薦曲で笠置シヅ子の「七福神ブギ」 大滝さんとてもレアなレコードをご持参して下さいました。この回を覚えて下さっている方もいると思います。杉君そして僕、ナイアガラの3人のそれぞれが思い思いのレコードをかけました。そうですね大滝さん悉く予想を外しまくってスタジオはテンヤワンヤになったことを懐かしく思い出します。元春レイディオショー 大滝詠一追悼番組 続けます。

twitterの情報

大滝詠一
さて留守番DJ三回目はフォーク・ロックを特集してみたいと思います。60年代の中期から後半にかけてのフォーク・ロックのサウンドを楽しんでもらいたいと思います。ザ・バーズ。

9 Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season) : The Byrds

60年代の63、4年にビートルズが出てきまして、そのビートルズに対抗するという形で、アメリカのグループがこういうフォークソング、フォーク・ロックを中心にしたサウンドで対抗してきた訳ですけれど中でもこのザ・バーズというのは、その先兵隊と言いますかね、そういう形で出てきました。で、「turn!turn!turn!」って曲はピート・シーガーというフォークの人の曲であるということですけれども、ピート・シーガーと同じようにボブ・ディランというこの元春レイディオショーをお聴きの人はもうご存知だと思いますがボブ・ディランという人の曲も沢山取り上げられました。次はディランが書いた曲です。

10  It Ain't Me Babe : The Turtles

タートルズでお送り致しました。「It Ain't Me Babe」訳しますと「それは僕じゃないよ」っというタイトルになるかと思いますが、えーこれはディランの曲でございます。タートルズというグループは別段フォークソングとか、プロテストとか、あまり関係のないバンドですけれども、そういうグループもディランの曲とかそういったフォークを取り上げるというような時代だった訳です。

11 Red Rubber Ball : The Cyrkle
さあお送りしました「Red Rubber Ball 」なかなか良い曲ですよね。さて今の「Red Rubber Ball 」を書いた作曲者、この人はポール・サイモンという人で、ご存知、サイモンとガーファンクルのポール・サイモンでございます。この人はなかなかにまた良い曲を書きましたし、この人はバーズと同じようにサイモンとガーファンクルも中々にこのフォーク・ロックのシーンに重要なグループでもあった訳です。本日は非常に著名な「サウンド・オブ・サイレンス」をかけますけれども、これはダイバンでかけてみたいと思いますので。後ろの方に。これは最初生ギターと歌というものだけだったんですね。それにドラムとベースを後でつけてリズムを出したという。この辺もフォークロックへの移行という感じも。ドラムとベースがなければ普通のフォークソングだったわけですけれどもいかにも後で入れたという感じもありますし、またこれがフォークロックだって言う感じも聴いてもらえるんじゃないかと思います。

12 The Sound of Silence : Simon & Garfunkel

13 Omaha : Moby Grape
これは大学生、高校卒業して大学生ぐらいの頃でしたて、まあとにかく好きでしたねー。このギターサウンドがやっぱりどこか根本にロックン・ロールの感じが残っているところのワイルドなビートとこのMoby Grapeってのはもう本当に好きで、かなり影響を受けて色んな曲を作りました。そのMoby Grapeと負けないくらい同じくらい好きで聴いたバンドがありましたそれはBuffalo Springfield というグループでした。この人たちは最高に好きでしたね。先ず1曲聴いてもらいましょうか。

14 Bluebird : Buffalo Springfield

これはシングル・ヴァージョンでLPはこれからまた永遠と後半が続くんですけれど、シングルはこの辺でフェイド・アウトしているというものでございましたけれども、まあとにかく、はっぴいえんど というグループはこの Buffalo Springfield を母体にしてできたバンドで本当に影響されました。色んな曲が全部 Buffalo Springfieldから持ってきたというのは過言でもないくらいなあれでしたけれどもね 

(現在の佐野さん)
元春レイディオショー1986年9月22日の放送から大滝さんのDJを振り返ってみました。

こうして聴いてみて思うのは、大滝さんはラジオを通じて、これまで海外の良いレコードを沢山僕らに紹介してくれたということ。改めてそのことを感謝したいと思います。

この後は 大滝さんご自身のソングライティングについて一言語っています。



大滝:自分の詩ってのは子供っぽいんだよ。自分で書くと。
S:笑 ところが、その例えば「夢で逢えたら」とかにしても「ブルー・バレンタイン・デイ」にしても、少年の心を捉えて
大:なんかねえ子供っぽいんですよ。
S:好きなんですよ、大滝さんのね。そういった大滝さんも詩、サウンドだけではない。サウンドクリエーターとしての大滝さんだけじゃない、ポップソングを作る大滝さんにぞっこん惚れた人も多いんじゃないかって僕は思うんですけれども。松本さんのポエムも素敵だけれども。これからポップソングを書くときにまたね、大滝さんの詩でね、僕たちに聴かせて欲しいなって
大:うん。このパターンはね、まあ変ですね。
S:はい。
大:これしか出てこないからね。

15 あつさのせい :大滝詠一

大滝詠一 作詞作曲 1972年 アルバム「大滝詠一」からのレコードより聴いて頂きました。

TWITTERの紹介 再度。


さて大滝さんが初めて女性シンガーのために書いた曲は何という曲か
ご存知の方もいると思います。そうですね「夢で逢えたら」オリジナルは1976年 吉田美奈子によるレコード。それ以来、数多くのシンガーにカバーされ続けている名曲です。その曲「夢で逢えたら」について
大滝さんはこんなことを語っていました。

元春レイディオショー
1981年7月6日の放送から

S:1977年、今ずっと大滝さんと話をしていたんですけれども、この「夢で逢えたら」っていうのは、大滝さんが初めてポップソングに攻撃をかけた始まりみたいな
大:そうだね。そんな感じだったね。その前に 「ウララカ」さっき言うのを忘れてたんだけどね、
歌詞が違っててね、はっぴいえんどの 「はいからはくち」っていう はっぴいえんど のロックン・ロールのナンバーの持ち歌があってね、それは多少ブルー・ノートを使ったメロディだったね。 「ウララカ」のメロディに「はいからはくち」の歌詞を乗せてやったんだよね。
S:ああなるほどね。
大:そういう「ウララカ」から「はいからはくち」への変化というのかな。その辺からポップに関しては色々とやってたんだけれども。一つの焦点になっている作品はこの「夢で逢えたら」と自分では今にしては思いますね。
S:なるほど。「夢で逢えたら」大滝詠一 作詞作曲アレンジということで、一般の反応みたいなのはどうだったんですか?
大:これは本当は凄かったの。一番最初に出たのはご存知の通り、吉田美奈子のが最初のヴァージョンだったんだけれど、その時はえらく受けたみたいだよ。
S:そうですか
大:うん。えらく受けて、当時美奈子は会社の方でシングルは出す気なかったみたいで、LPの中の曲って聞いていて、シングルではあまりやりたくなっていうのがあって、シングルは当時出なかったね。但し、LPというだけで、当時かなりラジオでかかっていたね。

(現在の佐野さん)
大滝詠一 作詞作曲「夢で逢えたら」
とても愛らしい まさにポップソング、エバーグリーンと言って良い名曲です。多くの歌手にカバーされていますが、オリジナル吉田美奈子のレコードで聴いてみます。「夢で逢えたら」

大滝詠一 追悼特集 今夜はこの曲でお別れです。

16 夢で逢えたら :吉田美奈子


KenG @keng_jp

のtweetより

#MRSjp ここはひとつDJの名誉のために書いておきますと、今日流した過去の大滝さんDJ音源は、全部、佐野さん自身が管理している過去のMRS音源アーカイブから、ご自身で編集されたものです。NHK管理ではなくね。ここ、とても重要ですから。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする