芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

チョイノリ

2007-09-03 23:39:47 | Weblog
この夏、新たな友人ができた。いや人ではなく物なので、友物だろうか。それは、タイトルにも記したようにチョイノリという名の原付バイクである。親戚の叔父をバイク事故で亡くしている私なので、今までバイクには乗ったことがなかった。今回の購入は、鬼怒川温泉の別宅での利用を考えての決断である。温泉街まで、約2キロ、スーパーマーケットまで約1キロの田舎道は、やはり長いものに感じていたので、まさにチョイノリのつもりでそれを購入。
購入してみて感じたことは、この機械が真に愛らしく感じられる。その理由は、完璧でない愛らしさであろう。今の世の中は、車もバイクもエンジンは直ぐにかかる。セルモーターを回せば。しかし、私のチョイノリにはセルモーターが付いていないので、チョークを目いっぱい開けてそれから何回かエンジンを始動させるためにキックをしなければかからない。スタンドを上げ3回から5回はキックをする。その後、5分位暖機しないと直ぐにエンストしてしまう。つまり、時間に追われる現代社会では見かけなくなってきた物なのである。時間の余裕や心の余裕がなければ、とても我慢できる品ではない。また、さらにビックリすることがある。それは、ガソリンの残量を知るための燃料計が無いのである。チョイノリは、ガス欠を想定して作られた車。必ず、ガス欠にしてその後、燃料残量レバーを回すと約15キロ走れるらし。つまり何とかガソリンスタンドまでたどり着けるようだ。そんなチョイノリだから万人受けすることもなく、製造中止が決まってしまった。便利でない、しかもすごく手がかかる、しかしすごく愛らしいので、マンションの玄関に保管している。もちろん、雨の日には乗らない。エレベーターでそれを運んでいるのを住民に見られたこともある。M.マクルーハンの『メディア論』には、次のような記載がある。「人間の最古の荷物運搬用の動物が女性であった。」まさに、チョイノリの性別は女性なのかもしれません。彼女は、私の足の拡張として機能してくれるだろうか?
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