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「英語でしゃべらナイト」

2009-01-07 10:31:00 | Weblog
都内のある女子高で英語を教えている友人からの賀状には
このような一言が書かれていた。
「英語で英語を教える。日本語で授業しても伝わらないのに・・・。」
という現場の嘆きとも取れる賀状がとても印象に残った。

この友人は非常に流暢な英語を話す人物である。
私のように日本語のリズムのとり方で英語を話す「ジャパリッシュ」、
又は「ジャングリッシュ」ではない。
姉妹が米国在住と言うこともあり、
年に何回も渡米。
所謂、生徒からも羨望の眼差しで見られるような英語なのである。
まさに「英語ぺらぺら」の人物の嘆きなのである。

2009年からは小学校にも正式に英語教育が導入される。
NHKの番組タイトルのように、
まさに「英語でしゃべらナイト」が学習指導要領の改訂に反映されている。
今でさえ、中等教育の現場では「試験の英語」に重きが置かれている。
抜本的な改革をするのであれば、
大学受験の試験科目から英語を外してしまうことが最良の策であると私は思う。
英語は本来言葉であり、他者と会話をするためのメディアなのだから・・・。
同様に古典や漢文も受験科目から外してほしいが・・。

今回の指導要領改訂で印象的な科目名は、
・「数学活用」
・「科学と人間生活」
・「コミュニケーション英語基礎」
・「生活デザイン」
・「社会と情報」
狙いは、単に教科指導に終わらないで、
学校を出てからの生活に生かせるような
応用を含んだ指導が求められているのではないかと思われる。

学習指導要領の改訂で、
国立大学教育学部の付属校の研究はさらに活発になっていくのであろう。
しかし、
多くの学校では指導要領が変更になっても
たいして変化しないのではないかという疑念を感じてしまう。
大学入学試験自体がかわらなければ、全て変わらない。

さらに現場の問題点として環境問題が社会のテーマになると、
「現代社会」、「保健」、「家庭」
で同じような内容項目の授業が展開されていることに多くの生徒たちは不満を抱えていた。
現場の声、生徒の声がいつも反映されていないのではないか?
反映されるのは、選ばれた研究指定校の声ばかりだ。

上記のように今回もハイカラな科目名が並んでいる。
各分野を代表するような専門家や研究者たちの英知を結集し
科目の精錬が実施されたことに間違いはない。
しかしながら、今回もまた横の連携がなされていないようにも思われる。

以下に示すのは今回の外国語教育の目標である。
→は私の心の声。

「外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,」
→母語でのそれらを理解する十分な教育はなされているの?

「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,」
→それは英語に限ったことではなく、幼稚園でしっかり学ぶべきでは?
 そもそも授業のスタイルが米国流とは異なっているのに。

「情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う。」
→よく問題にされる“KY”。
空気読めない行動が若者を中心とした行動特徴とされているのに空気を読んだコミュニケーション能力を英語の授業で養成できるのだろうか?

*通信の問題によりブログの変更が滞っていたことをお詫びします。
 昨日はゼミの新年会。
 ブンジで議論しすぎ。
 さらに飲みすぎました。
 
 最終の中央線は中野止まり。
 一昨年はマンガ喫茶で夜を過ごし、
 昨日は24時間サウナ。
 幾つになってもダメな私です。
  

コメント
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