毎年、勤務校でも校内合唱コンクールを実施しています。
全国的にも中学校での実施が多いようです。
今年の合唱コンクール後に発せられたローダ先生の感想は「エモーショナル・ローラーコースター」。
一言でいえば、コンクールの結果発表で優勝したクラスは大喜びし、入賞を逃したクラスは涙を出して皆で悲しんでいました。
練習では、真剣に参加しない級友に対しての怒り、そして練習疲れによる落ち込みなど、正に感情のジェットコースターです。
アメリカ合衆国では合唱をしたい人がするそうです。
日本では人間教育を念頭にもおいてクラス単位で全員が合唱練習をする(させる)不思議さがあります。
約3か月前から行われるクラス毎の放課後練習。
中学生も忙しいのです。
放課後の通塾、放課後の習い事、そして放課後の通院など。
皆が集まってこその合唱練習ですから、それに参加できない級友がいることでクラス内ではイライラが発生して、その延長で毎年、クラス内で喧嘩が絶えずに発生しています。
時には親も巻き込んでのクラス内トラブルにも発展しているのも現状です。
さて、今年の合唱コンクールは、保護者の観覧も多いために公共の施設をお借りして実施しました。
来客数は保護者数×1.5を超えて計算したところ、在校生を考慮すると事前に予約してあった1200名収容可能な板橋文化会館では収まりませんでした。
実際には午前午後で学年を分けることで保護者を分散しての実施となりました。
校内合唱コンクールは教員審査により点数をつけることで優劣をつけたコンクールとなっています。
入賞できないクラスは悲しみで泣き出します。
優勝したクラスはおお喜び!
これぞ、まさに先ほど述べた感情のジェットコースターです。
このコンクールを通じて、クラスが団結するという人もいます。
人間関係を学ぶ場であるという教員もいます。
そのような意味から学校とコンクールの親和性があると言えるのかもしれません。
しかしながら、合唱が嫌な子もやらされることや部活動にも参加できない等のディメリットもあり、一部の生徒からは不平不満も出てくるのも当然です。
問題や課題があっても終わりよければ全てよしとしてしまうのが、例年の学校行事です。
さて、来年の行事となっている。
このようなコンクールの特性などに興味がある方は、ぜひ宮入恭平・増野亜子、神保夏子・小塩さとみ「コンクール文化論」青弓社の一読をお勧めします。
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