熊本地震に関する自粛やそれを求めるムードのバカバカしさは何度か言及したが、被災地への励ましコメントに対して「不謹慎だ」と書き込みをしたり、被災地支援をする芸能人らに「売名行為だ」と書く連中が少なからずいるらしい。このような不毛なコメントは相手にするのもバカらしいレベルだが、とりあえず後者については現地にとっては動機づけはどうでもよく具体的な支援こそが重要で、それを抑制しかねない書き込みをするのは被 . . . 本文を読む
「右翼」や「左翼」と合わせてよく「保守」という言葉が使われるが、どうも言葉が一人歩きしているような気がしてならない。そもそも、保守とは何なのだろうか?と問うてみるに、反対のカテゴリーが「革新」であるところから考えるとわかりやすい。革新とは新しい技術などを取り入れつつどんどん社会システムを変えていくべきとする立場であるから、保守はそれに対置される思想なわけだ。
ではなぜ、新しい技術 . . . 本文を読む
を見てオナホールを連想した俺は今日のMMP(most mortal person)確定・・・
てゆうかなんでこんなヘンテコな形をしているのかとこれから新郎を小一時間問い詰めてきます(゜∀。) . . . 本文を読む
におけるサブキャラクター神林しおりは、作品の魅力を伝えんとする情熱、その行為が他者にどう見えるかという意識、そして自らの主張が相手にとって益となりえるか否か、というtrilemmaに苦悶する様が反則的と形容しても差し支えない可愛らしさを醸し出しており、小生は読むたび悶絶せずにはおれないのである。
その所以を愚考するに、己が解釈を伝えたいという欲望と共有する喜びに対するfamiliarityだと推 . . . 本文を読む
バブル期までと違い、今では「社畜」になることすらマシであるかのように言われることがある。仕事メインで働きまくって私生活を犠牲にしていたとしても、正社員であるのだから恵まれている、というわけだ。就職率が回復したとはいえ、終身雇用の崩壊は元より、日本社会の将来に暗雲が立ち込め、しかも「自己責任」のロジックが横行する社会においては、何とかリスクを回避できる環境を求めて人が少ないパイに . . . 本文を読む
加害者の悲惨な生い立ちを訴えれば死刑制度賛成者の翻意を促せるという考えは、「家族のあるべき姿」=「道徳」を訴えれば少子化を止められるという発想と同様に、救いがたいほど精神主義的でありナイーブである。
言い換えると、「やさしさ」を訴えれば人が変えられると思うのは、「祈り」によって世界が救われるという発想と同じくらい愚かなものである。 . . . 本文を読む
先日、「人工知能の発達によって人間が人間的だとナイーブにも思い込んでいるものが解体されていくであろう」という趣旨の記事を書いたが、今回掲載した人工知能に関する宮台真司の話で我が意を得たりという感じだ。
もう一度繰り返すなら、「沙耶の唄」という傑作によって(奇しくも)暴きだされているのは、「異形のものが人間と通じうる」というアニミズム的な(言い換えれば前近代的な . . . 本文を読む
余震の多さから今までの地震と同じように考えることはできない、と言われている熊本地震。ただ、この放送の中でも言われているように、東日本大震災の時と違って原発事故が絡んでいないのは不幸中の幸いである(おかげで5月末に帰省できそうだし)。あとは噴火などにつながらないことを祈るばかりだ・・・ . . . 本文を読む
いわゆる「パナマ文書」が発表されてもう三週間が経つ。3000兆円ともされる巨額の租税回避の割に、日本ではあまり話題になっていないのが不思議なことだ。その思いを強くするのは、生活保護への反応とのギャップである。生活保護は、極めて少ない不正受給やあるいはそれをギャンブルにつぎ込む事例がマスコミなどで取りざたされ、批判的に語られることが多い(一方で、先進国内におけ . . . 本文を読む
昨日の記事では災害時の自粛とそれを要求することの無意味さを述べた。そのコメント欄で(私と同じく熊本出身の)友人に対する返信として「直接関係するデマは別問題」という趣旨の書き込みをしたので、ついでに熊本地震のデマに関して言及したラジオ番組も掲載しておくことにする(なお、東日本大震災のデマについても私は2012年に記事を書いている)。なお、今回は「ライオンが檻から出てきた」とか「朝 . . . 本文を読む