篠田英朗がまとまった発言をしている動画を紹介していなかったので、この機会に転載しておく。発言はかなり明晰なので補足の必要はないと考えるが(「絶対的な真理」ということではなく、視点が明瞭に示されているという意味)、 自分なりにコメントすると次のようになる。
今ある社会システムを自明なものとして捉えてしまう日本のあり方を「作為の契機の不在」と評したのは丸山真男であ . . . 本文を読む
なかなか扇情的な題名やのう、と思っていたが、なかなかどうして興味深い内容であった。 外交というのが相手と仲良くすることではないのは言うまでもない。マックス=ウェーバーは「善から悪が生まれることはしばしばあり、それが見抜けない人間は政治のイロハもわきまえぬ未熟児だ」という趣旨のことを喝破したが、外交についても同じで、先のようなナイーブな理解をしているのであれば、関わるのはせいぜい . . . 本文を読む
前回同じニュースを別のラジオ番組でどう報道しているかという視点にもとづき、複数の情報源の必要性を書いたが、今回は政党イメージ・政党支持・国民の動員という視点で二つの動画を掲載してみた。冒頭に転載したビデオニュースの動画は民進党代表選に出馬している枝野・前原の方向性の違いを今の日本社会の背景や今後の展望と併せて論じたものである。これを見て、私は . . . 本文を読む
先日トランプ白人至上主義者のグループとそれに反対するグループの間で起きた衝突について、「双方に責任がある」として広範囲から非難を浴び、その後でスティーブ=バノンが辞任(実質的な解任とされる)したのは記憶に新しい。二か月ほど前、マクマスターの就任などで共和党本流の人物が閣僚の中で徐々に増えていき、共和党側はトランプという頭は変えずに身体(中身)は旧来の共和党的な運営をさせることで . . . 本文を読む
今度、友達との読書会でハートの「法の概念」を扱うことになったと書いたが、その後で私が送ったラインは次のようなものであった。
<以下引用>
ちなみに法関連については個人的に三つ興味があって、一つは憲法関係。最近東京外大の篠田さんて人が日本国憲法の読み替えの話をしている。次は人工知能の広がりと責任の問題(自動運転が典型)、最後は認知科学の知見と責任の問題。これはカントも問題にしてい . . . 本文を読む
前に友人が読書会やろーぜーと言ってたのを、まあやれるといいねぐらいの感じだろうと軽く捉えてたら、ガチなLINEがきてアヘ焦った。
(以下引用)
以下候補。001 マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール一八日」 002 ホイジンガ「中世の秋」003 デカルト「方法序説」004 ホフスタッター「アメリカの反知性主義」005 マクルーハン「グーテンベルクの銀河系」006 ヘーゲル「 . . . 本文を読む
自分が定期的に読んでいるのはマガジン・チャンピオン・イブニング・近代麻雀などでそれは気になる連載の漫画があるからだが、そうしているとふとした時に別のページに目が止まることがよくある。それで今気になっている漫画が「少女ファイト」、「妻に恋する66の方法」、「ベルリンは鐘」の三つと、何かケモナーが好きになりそうなヤツ(←雑すぎ)である。
前の二つはイブニングより。元々「よん . . . 本文を読む
ピピ美の元ネタがJKJK言ってるあのキャラだとすると、ポプ子・ピピ美がセーラー服を常に着用している(それは修羅みあるお気に入りの服を着ることさえ阻むようなdutyである)のも納得がいく。
とはいえ不思議なのは、それならなぜ彼女たちは14歳なのか、ということである。この疑問は私を半日ほど悶えさせたが、おそらくは二つの可能性に収れんする。
1.厨二病、あるいはキレる14歳。バモイド . . . 本文を読む
「ポプ子とピピ美は百合的関係なのか」について真剣に答えを探求するなら、その原初が何であったかを考えてみればよい。すなわち、ポプ子とはやる夫であり、対するピピ美は常識的な方である。とすればポプ子とピピ美の行動及び関係性は当然のもので、ポプ子が暴走しピピ美が止めるのは「そもそものアカシックレコード=元ネタがそうだから」としか言いようがなく、そこに恋愛感情を読み込むのは愚かである。
ポ . . . 本文を読む
ポプテピピックの基調にあるのはパクリネタと投げっぱなしのニッチネタゆえにただの内輪ウケで終わりそうなところだが、なぜか読者がそこに巻き込まれるのは、ギャップの面白さとポプ子・ピピ美のバディ感にあると述べた(「クレイジー ポプテピピック アナリシス」参照)。
そしてギャップの元となるcuteな外見をしたポプ子のサイコパシーというか躁鬱的な反応を、(車の展示場での発言などからわかるよ . . . 本文を読む