この前の「祭囃し編再考」では、カケラ紡ぎの演出的意味や効果について述べた。本来的にはその続きを書くつもりだったが、一箇所どうしてもノイズが含まれているので保留し、今回はそれ以外の覚書について書こうと思う。なお、内容は全てカケラ紡ぎのパート、より細かく言えば第二の惨劇あたりまでを扱っている(その前の部分については「鷹野の神観念について」などを参照)。
◎「意思の善悪=行為の善悪」か?
入江の脳外 . . . 本文を読む
(はじめに)
前回は「暗殺の動機とサイコロの1」を書いたわけだが、さすがに悪ノリが過ぎた気もするので、ここいらできちんとまとめておこうと思う。
(本文)
「たとえ人工授精でも…」における母親の扱いを見て、もしハウスキーパーの話を思い出したのなら、おそらくその連想は正しい。さてそこから、成熟した女性への嫌悪感といった類推もできそうだが、そうすると年上好きはどうなるのか、という疑問も出てくる。まあ . . . 本文を読む
(盗聴記録より)
もしもしジョーですが。
ああ、ランシターか。この前の添付資料見たよ。
確かに解釈の余地はいくらでもあるが、内容より行為に注目すべきだとおもうがね。
いやそうじゃない。あのような表現形式を採ったことについてまず考える必要がある、という意味さ。患者には露出癖というか露悪趣味のようなものがあるのかな?
ほう、隠蔽への嫌悪感ね。それは興味深い。ただ、強い自己顕示欲も含まれている . . . 本文を読む
■■三佐殿 2010年5月15日
先日捕獲した褐色症候群の急性発症患者Hに関して以下の通りご報告いたします。
これまでのところ、褐色に対して急激な反応を示す=褐色症候群だと単純に考えられてきましたが、「褐色」の定義が曖昧なままでした。しかし今回、Hの言動・行動の分析を通して、その内実がかなり明らかになったように思います。
例えば我々は、先天的褐色と後天的褐色 . . . 本文を読む
やっとカケラ紡ぎが終了。覚書が大量に増えて驚いているが、まだそれを書く段階ではないと思う。そこでまず、「ひぐらし祭囃し~特に「神」に関して~」の続きを書いておくことにしたい。
さて前回は、不条理な運命に苦しむ人間と神観念について話し、鷹野が「神=善」という前提に縛られていると述べた。ところが、あの後プレイしていたら鷹野が神の否定ではなく「神≠善」という認識にいたったことが描かれていたので、引用 . . . 本文を読む
この前渋谷の「俺のハンバーグ」へ同期のヤツと事務の子とで飲みに行った時のこと。どういうきっかけだったか忘れたが、俺が娘を欲しがっていることを話したらかなり意外だという反応をされた。子供の頭を撫でたくなるとか肩車をしたいとか、そういうことを言いそうな感じではないんだそうな。
そこから、子供が三人はほしい(さすがに名前も決めてることまでは言わなかったが)とか、そうすると最低三部屋は必要になってくる . . . 本文を読む