オーダーメイドのスーツで身を固め、ハイヤーで銀座に乗り付け、すきやばし次郎に毎週通う人の姿を見て、「これが現代日本人の典型的姿である」などと考える人は、おそらく皆無だろうあまりにカリカチュアし過ぎて、もはや虚構の世界の話に聞こえてくるかもw)。
では例えば、『枕草紙』や『源氏物語』を読んで、そこに描かれる登場人物たちのあり様=平安時代の人々であると . . . 本文を読む
「ネタバレが激しすぎるRPG」というものを初めて見た。名前で役割や展開を全てバラしつつ、しかも天丼をかましまくるため「やかましいわ!」という突っ込みで休む暇がなく、その馬鹿馬鹿しさに対して演技はマジメなのでそのギャップにダメージを食らいながらプレイ(play/prey)することになる素敵なゲームとなっている。ところで突っ込みの最たるものは、国王「クロマーク」だの、魔王「ユウ・シャノチ . . . 本文を読む
前回の記事で、「自分は奢ってもらう男性と付き合いたい」とか「自分は女性に奢りたくない」という個人的嗜好は勝手にすればよろしいが、「男は~すべきである」とか「女は~すべきである」と一般的義務として主張するなら、その論理的根拠を示さないと何の説得力もないよと述べた(そして主張に対しては、例えば「女性の大半は奢ってもらいたいと思っている」→「いやデータ的には1/4しかそういう人はいないよ」とい . . . 本文を読む
先日、ホロライブの儒風亭らでんというライバーが、サブカルチャーとハイカルチャーをつなぐ役割の担い手として極めて重要だ、という覚書を掲載した。
あの覚書には続きがあり、あまりに長くなるため分割したが、要するに「越境する知」を経験することは、自ら考える思考態度を身に着ける、あるいはそういった人間を養成する上で必要不可欠、という話である。
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ホロライブの儒烏風亭らでんはサブカルチャーとハイカルチャーの橋渡しをする逸材だ、という話は何度かしてきたが、今回はその最後の覚書となる。単なる記号的理解を超えて、ある種の体系を考えること、あるいは越境的に考えるきっかけをハードルが高くならない形で提供してくれる存在は極めて重要、という話。
【覚書4】
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昨日書いたのは、成熟社会になったことによる価値観の多様化で、日本語や日本的コミュニケーションが機能不全に陥る必然性についてだった。今回はその一つとして、すでに何度か書いた「男性は女性に奢るべきか」という議論に触れてみたい。
ところで、前回の日本語と英語の論理構造の話に寄せて書くなら、まず主観を述べただけでは相手を納得させることはできない、ということだ。こう言うとかなり抽象的に聞こ . . . 本文を読む
大代真白も一か月休みか~。いやホント配信業って、いつでも休めそうだからこそ、逆にいつ休んだらいいかわからなくなる所があるから、予定をキメてしっかり休んでほしいわ。炎上騒ぎ(まああれで炎上するのはどうなのかって話はさておき)の時も隠蔽するでもなく肯定するでもなく、上手くそれを受け止めつつガス抜きをしていたし、他のメンバーの重要な配信もしっかりサポートして盛り上げて . . . 本文を読む
「ごんぎつね」が読めない小学生に関する話について、読解力の低下云々の要素がゼロかはわからないが、「そもそも共通前提がどんどん消滅している状況において、この手のタイプの誤読は増える」てことと、「若者がどうこうではなく、そもそもハイコンテクストな日本語が価値観の多様化した成熟社会に適さない」という趣旨のことを書いた。
そんな折、ちょうど元代ゼミ・東 . . . 本文を読む
儒烏風亭らでん語りの続き、はぁじまぁるよぉ~。
前回の彼女に関する覚書では、「Vtuberというサブカルの中でも新奇でニッチな存在が、ハイカルチャーの素養を持ってそれとの橋渡しを行う」という視点だった。それをここでは別の可能性、つまり「高学歴ワープア」と呼ばれる人たちの(副)収入源としての活かし方を取り上げている。
【覚書3】
らでんのような立ち位置は、様々な . . . 本文を読む
今年9月にデビューしたホロライブグループの「儒風亭らでん」ちゅう人は、とんでもねえポテンシャルを秘めとるで!という話は何回かしてきたが、その紹介文はなんやかやと二転三転しちゅうので、それらの存在すら忘れ去ってしまう前に、生煮えフルコース(ただの迷惑)としてここに提示しておきたい。
【覚書1】
あー、それめっちゃわかるわ。何で書 . . . 本文を読む