水子供養ねえ・・・葬式との関連か、お寺と結びつけられるものであるが、それが一般に行われるようになったのは1970年代以降でかなり新しい現象とされる(たとえば最近の研究では、鈴木由利子「水子供養に見る胎児観の変遷」『国立歴史民俗館研究報告』第205集 2017を参照)。人工妊娠中絶の一般化とそれに対する反発の中で盛り上がってきた行為(という意味ではプロチョイス・プロライフ運動などとの . . . 本文を読む
どこぞの宮殿にでも迷い込んだかと思わせた後は、荒野と点在する石碑が私を出迎えた。
このような情景は日常的に馴染みがない(現代では強いて言うと工事現場?)という意味で、やはり異世界感を存分に漂わせている。否、それは正確な言い方ではないだろう。というのも・・・
美しい紅葉と剥き出しの地肌の共存がそこにはあるため . . . 本文を読む
とあるブログが煽って弁護士の懲戒請求が大量になされ、それに対して弁護士側が不当な請求として提訴予告する、という件が話題になっている。
何が驚きかって、
1.懲戒請求した側はブログ内容を鵜呑みにし、裏も取らずに懲戒請求を送ったが、実はただの濡れ衣だった
2.実名・住所などを書いたものを送った(つまり、完全に素性がバレる)
3.懲戒請求をしたのは40代~50代が多く、60代や7 . . . 本文を読む
「あの子は芸能生活と最難関校の合格を両立したんだから、部活が忙しいくらいで弱音を吐いてるんじゃない!」
といった物言いを子供にするのは簡単だが、
「あの人は取締役と大学教授と10近くの会社の社外取締役を兼任できてるのに、あんたは一企業の部長職程度で時間がないとか言わないでよ!」
みたいに自分が言われた時は、どう反応するんだろうかね?
グラフを元に可処分時間を説明する?あるい . . . 本文を読む
Ladies and gentlemen!!今年もやってまいりました、ポプテピピックアワード。さあ一体どんな演者、コンビが受賞するのでしょうか!?まずはゲストに一言いただきましょう。体ちゃんさん、今回の授賞式いかがですか?
「手に汗にぎりますね。手だけに」
HAHAHAー!ありがとうございます。では、準備が整ったようなので音楽をバックに受賞候補者の入場です。
雨や . . . 本文を読む
「忍耐強い」という性質は、いかにも美徳のように語られる。
なるほど確かに、社会という大きなシステムが良い方向に向かっているか、少なくとも問題なく回っているのであればそれは間違いとは言えない。
しかしながら、すでに社会が機能不全に陥ろうとしている時に、忍耐強さはかえって問題が表面化するのを妨げたり、あるいはシステム変革の足かせとなったりするのである(このような時は . . . 本文を読む
門をくぐると、そこにはまた別世界が広がっていた。
駐車場からしてどこか異様な雰囲気を漂わせていたが、その正体を頭が論理的に整理する前に、その境内の趣は一瞬自分をラストエンペラーか何かになったように錯覚させた(←大げさw)。
この異世界感は、そもそもイリンクスを好む(というかそのためにこそ旅をしている)私としては最も歓迎すべきものだが . . . 本文を読む
恐山の寺へ入場という時に、瓦の支援(購入)に関する掲示が目に入った。
ふむ、サン=ピエトロ大聖堂修築のために免罪符が大々的に販売されたことなどを思えば、まあこういうのはあるあるだよね。もっとも、その案件を受けてマルティン=ルターは「神は金を受け取らない」、つまり免罪符による救いは欺瞞だして教会批判が始まり、それが宗教改革となっていったわけだが。
ただ、それに比べ . . . 本文を読む
タデ=T マイヅル=M
Tあー、「灰羽連盟」めっちゃおもしろかったわー。ただ個人の救済だけじゃなくて、関係性とかコミュニティに組み込まれた中での葛藤や救いが描かれていたのが秀逸だったね。
Mうむ。いまだに色褪せぬ作品よ。ところでお主、何か宗教を信じているか?
Tノン。お前は。
MMe too.
Tだよな。て . . . 本文を読む
むつ市を通り過ぎる前に廃校の垂れ幕を見て地方の実情を考えているうち、山道へ辿りついた。思いのほかなだらかな坂を上り続けていると、視界が開けた先には不思議な景色が広がっていた。
今は月曜昼だというのに、それなりの車が停まっているあたりはこの地の隆盛を思わせるが、何より紅葉と砂利、そして海と山という本来二つか三つぐらいに分かれているはずのパーツが合体した景色は、何とも不思議な異世界感 . . . 本文を読む