さて前回「説明不足」の言葉が濫用されていることを指摘したが、ここでは灰羽連盟と説明不足の問題について述べてみたい(まだ灰羽を見たことがない人はこの記事を参照のこと)。
最初に断っておくが、今日私が知る限りで、灰羽連盟に対する「説明不足」という評価は見られない。ただ、私が見たレビューは10に満たないし、レビューを書かない人たちのこともある。何より「何となく印象に残るいい話だった」という評価が多い . . . 本文を読む
この前、情報過多が作品に対する「説明不足」という評価が乱発される原因となったことを述べた。
「情報過多」とはいかにもありふれた言葉だが、この現象の弊害の一つはまさに物事を「ありふれ」たものにするという現象に他ならない。つまり、的確な情報や見解であるにもかかわらず、それが氾濫することで月並みなものとして軽視されてしまうのである。しかも軽視された結果、重要な情報や見解が深く考えられずに自明なもの、 . . . 本文を読む
(健康診断)
健康診断に行かねばならんのに雨が降っててウザイ。
採血では一度刺した注射で血がとれず、さらに奥まで差し込まれた。
「今のは痛かったぞ!」と思わず殴りそうになるも、そういえばドラゴンボールがウケた理由は何だろう…などと考えていたらいつの間にか健康診断が終わっていた。
(ブックオフ)
大宮のブックオフはデカく、かなりの頻度で利用している。同僚に聞くところによると、都内では五反田と町田 . . . 本文を読む
今さらだが、テンプレートを変更した。
前のやつも結構気に入ってはいたけど、ギアガの大穴⇒下の世界と来れば…という連想で月夜を選んだ。俺のお気に入りであるひぐらしのTheme of Ownerの情景と類似していることも合わせて、これほどおあつらえ向きなものもあるまいよ。
しばらくはこれで行くと思うのでよろしく。 . . . 本文を読む
以前「筒井康隆の作品と批評の姿勢」でも述べたように、筒井作品は大学時代にほとんど網羅した。筒井作品を読んだ友人が「ようやくお前の思考回路がわかった」と言ったこともあるくらいだから、かなりの影響を受けていたのは間違いないだろう。
ただ、その友人が言ったのはおそらく、というよりほぼ間違いなく筒井作品のドタバタやブラックジョークの側面のみについてであり、それゆえ一面的であると自分では思っている。前述 . . . 本文を読む
(はじめに)
まずは簡単に前回の補足をしておく。作品、特に物語と向き合う場合、一般に人はわかりやすさを求めるものだが、それゆえ作中の人物は統一的なものとされるため、その範囲を逸脱した行為や思考には何らかの説明が必要とされる。しかし現実において、人の精神というものはそのように統一的なものではありえない(過去ログ「自己の統一性という欺瞞」を参照)。私が前にドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」や夏目 . . . 本文を読む
こないだ灰羽白書を見たという話をしたが、その後『灰羽脚本集』も全部読み終わったので、一応の区切りとして書いておこうと思う。ただし今回は、作品などに対する「説明不足」という評価について考え、次で灰羽連盟と「説明不足」について考えることにする。
まず「説明不足」について。以前、説明不足と無駄のなさの時にも述べたが、小説やゲームのレビューなどにおいては「説明不足」の語が使われているのをよく見かける。 . . . 本文を読む
狂騒的な休日だったとはいえ、一日中頭をブン回していたわけでもなく夕方からは神保町の方へ仕事で出向しなければならなかった。早めに出て後楽園駅から白山通りを南下したりしてみたが、日大経済学部あたりの街並がなかなかよくて意外だった(実は三省堂あたりの街並があまり好きじゃないので)。
風邪引いたこともあって一日ちゃんと休みてえ、とか思いながら日曜とこの水曜で稼いだ金を考えたら2万円になった。二日休日潰 . . . 本文を読む
「昼間から酒を飲んだかのようにテンションが高い」と昨日言われたギーガですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日は一応の休日ということで、朝は筒井康隆の「日本地球ことば教える学部」やら「原始人」、「読者罵倒」(いやしくもレビューを書く人間はこれを読むべきだと思う)を読み、ひひひっと笑ったり跳ねたりしながら過ごした。前にも引用したが、どうしてもおもしろさを伝えたいので「日本地球ことば教える学 . . . 本文を読む
先月の給与明細を見たら、手取りで324,840円だった。
一瞬額がおかしいんじゃないかと疑ったが、確認すると残業手当が115,687円になっていた。てゆうか、
61時間残業
ってどうなのよ。額云々よりそんだけ残業した事実に乾いた笑みが漏れた。まあきっちりもらえるだけマシか… . . . 本文を読む