森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツルアリドウシ

2008年10月16日 | 自然観察日記
 なんとも可愛い実でしょう。見ているだけで微笑ましくなります。林床に這いつくばって落葉に埋もれながら生育しています。でも、そんな落葉の間から赤い実が顔を出して、秋が進むにつれて目に付く小さな小さな宝石です。
 目玉のような2つの跡はここに2つの花があった証拠。2個の実が合体して1つになったものです。スイカズラ科のヒョウタンボクも2花が合体して1個の実になりますが、もう少し離れてひょうたん状になり2つの実だとすぐに分かります。でもツルアリドオシはほぼ球形で1個の実。説明すると始めて納得してくれます。ツルアリドオシはアカネ科の常緑の多年草。