森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤナギの雌花

2009年03月31日 | 自然観察日記
 こちらは雌花です。というより雌花が沢山集まってできた穂状のもの。雄花ともども花弁はありません。白っぽい突起は雌花の花柱。植栽されている高木のこの種は特定できません。

ヤナギの雄花

2009年03月31日 | 自然観察日記
 野山に普通に生えているヤナギ、これはイヌコリヤナギだと思いますが、今が盛りと花をつけています。しかし、これもマイナーな花でほとんど注目されませんね。それに、ヤナギは大変難しい植物で種の同定が困難な場合が多いのです。そうは言っても野にある大切な構成要素取り上げないわけには行きません。
 ヤナギは雌雄異株で雄株と雌株があります。これは、雄株。従って咲いている花は全て雄花です。花糸の先に黄色の葯が目立ちます。この花糸が1花当たり何本出ているかが同定の一つの決め手です。実はこれは沢山の雄花が集まって穂状になっているもので一つの花ではないのです。