以前『限界集落株式会社』を楽しく読んだことがあったが、今それがNHKTVで連続ドラマとして放映中だ。
原作は若者が読みやすいようなアップテンポな展開で、着眼点はいいがやや物足りなさを感じていた。

ところがドラマのほうは、限界集落にUターンした主人公が煩悶と苦渋を持ちながら有機農法で生きていく決意をしていく過程を丁寧に描いているのがすばらしい。
原作の軽妙さをドラマでは主人公の葛藤と周りのポジティブなキャストで補完したしあがりになっている。

しかも、長山藍子・井川比佐志・寺田農といった名脇役の存在感が光る。
主題歌の湘南乃風「ロード」がまた効果的だ。
まもなく放映が終わってしまうが、オイラの地域も限界集落予備軍なので人ごとではない。

一時、葉室麟に注目して何冊か読んだ中の一つが『銀漢の賦』だった。
それをやはりNHKTVがドラマ化して放映中なのが「風の峠」。
主人公の中村雅俊ががんばってはいるが、全体としてはストーリーをなぞっているように見受けられる。
原作の持つ「志」の崇高さを表現しようと努力はしているが、ミスキャストではないかと思ってしまう。
映画化された「蜩の記」のストーリーに比べて、こちらの小説のほうが無理な飛躍がありすぎてドラマ化がむずかしそうだ。
いずれにしても、最近読んでいた本が偶然ドラマ化されたのはうれしい。
原作は若者が読みやすいようなアップテンポな展開で、着眼点はいいがやや物足りなさを感じていた。

ところがドラマのほうは、限界集落にUターンした主人公が煩悶と苦渋を持ちながら有機農法で生きていく決意をしていく過程を丁寧に描いているのがすばらしい。
原作の軽妙さをドラマでは主人公の葛藤と周りのポジティブなキャストで補完したしあがりになっている。

しかも、長山藍子・井川比佐志・寺田農といった名脇役の存在感が光る。
主題歌の湘南乃風「ロード」がまた効果的だ。
まもなく放映が終わってしまうが、オイラの地域も限界集落予備軍なので人ごとではない。

一時、葉室麟に注目して何冊か読んだ中の一つが『銀漢の賦』だった。
それをやはりNHKTVがドラマ化して放映中なのが「風の峠」。
主人公の中村雅俊ががんばってはいるが、全体としてはストーリーをなぞっているように見受けられる。
原作の持つ「志」の崇高さを表現しようと努力はしているが、ミスキャストではないかと思ってしまう。
映画化された「蜩の記」のストーリーに比べて、こちらの小説のほうが無理な飛躍がありすぎてドラマ化がむずかしそうだ。
いずれにしても、最近読んでいた本が偶然ドラマ化されたのはうれしい。