5月の連休明けくらいに、畑の端に雑草と共に伸びていた「ノビル」を収穫する。根茎はラッキョウのように大きくなっていた。
栽培した記憶がないのに、こんなに収穫したのは初めてだった。わが家の採集経済の真骨頂なのだ。
泥を落として水洗いする。若いときは葉っぱごとみそ汁にしたこともあった。たしか甘みもあったように思う。
定番の酢味噌にしていただく。しかし、収穫が遅かったので皮が硬かった。せっかくいただいた「いのち」なので、朝食のときに少しずついただく。5月上旬から毎日のようにいただいてやっと食べ終わる。
しかし、ノビルは、オイラが不足している鉄分が豊富で、動脈硬化に良いとされるビタミン2や骨粗鬆症に効くビタミンKなどが豊かだ。きっと、これらのパワーが春の農作業の忙しさを担ったに違いない。わが家の縄文経済はまだまだ全開している。