2011年ごろ、和宮様の恩師が貴重な植物の「ジャケツイバラ」を教わって以来、春野町で初めて直接目撃したという。それ以来毎年のように国道や県道から見えるジャケツイバラを探し続けた。
その結果、約30本近くを確認する。それを地図に落としてどのへんに分布しているのかを確認した。ジャケツイバラの棘は半端ないので周りの樹木も餌食になるうえ、人間が通るときも手痛い障害となる。そのため、ずたずたに駆除されてしまう。
そうすると生存するためには、人間が行かない崖とかトンネルの上とかしか生存できなくなる。地図ではまさしくそういう結果が出ていた。人間不信となったアウトローはそこで群落を増やしているのがわかる。反面、道路に近い所にあったジャケツイバラの姿は消えていった。天竜区全体を調べてみたがとても広くて時間がかかるので、よく通る国道・県道に絞って毎年5月連休前後に確認する。これでも、10年近くかかっているズブズブのマップなのだ。