一週間前に近所に渋柿を収穫に行き、皮を剥きはじめてきょうで5日目。日当たりのいい畑の間に吊るすのが日課となった。布団干しが干し柿づくりの先鞭となった。和宮様の丁寧な夜なべ仕事が作品のようになっている。さらに昨日の午前中は、幾人かの親子で同じ場所で渋柿を収穫することになった。午後には、親子で焚き火クッキングを愉んだ。
午前中の収穫は、段ボール7箱分くらいの渋柿はあったろうか。それでも全部の柿は採れなかった。そこに、カボスやユズも加わった。近所のご好意に頭が下がるばかりだ。子どもたちは柿の周りの急斜面をたびたび転んだのがうれしかったようで、さらに「探検に行くぞー」と言ってまわりから消えた。プレイパークで遊んできた子どもたちには慣れた感じで、遊具のないこの裏山そのものの自然を楽しんでいた。
ばたばたしているせいか、健忘症の進行が深化したのか、その画像や焚き火まわりを撮るのをすっかり忘れた。午後はわが家の庭で焚き火パーティーだ。子どもに人気のあったトウモロコシ焼き、皮の焼鳥、骨付きチキンなどを熾火で焼いている画像一枚だけが残されていた。おとな6人、幼児7人のにぎやかな野外パーティーとなった。
冬瓜スープ・熟成干し柿・ウィンナー・焼き芋・里芋・ネギ焼き・厚揚げ・チクワ・カブ漬物・ギンナン等が焚き火の網からテーブルに並んでいく。子どもたちは親の監視が届かない畑やガーデンでのびのび遊びながら、その合間にちょこちょこ食べ物をつまんでいく。夕方近く寒さが感じるころ、焚き火で暖ををとりながら、エビスグサの種を焙煎してハブ茶にしたり、温かいコーヒーを楽しむ。
以前収穫した渋柿はだいぶ干し柿らしくなってきた。きょう剥き始めた渋柿を並べると、これが同じものとは思えないほどの大きさ・色だ。わが家は、山を背にした平屋なので、陽当たりが悪い。だから、畑にある物干しまで柿を運んで吊るすという手間がかかる。さらに、そこにカビ止めとして焼酎を刷毛で塗っていく。カビが生えて食べられなかったという失敗も過去にはあった。その手間を考えると、売っている干し柿が高価であるのをつい納得してしまう。