
河原と田んぼの隣には小さな国道がある。その法面の雑草対策として集落全体で草刈りをやっているが、ずいぶん前から地元は桜の木も植えてきた。きょうは寒風の中ひとりボランティアで草刈りをしてからレンギョウの失った支柱を打ち込んでいく。そんなとき、近くの桜の木の太い枝がぽっきり折れているのがわかった。
場所柄急斜面にあり、しかも道路工事の大量の瓦礫が埋まっている。そのうえ、川からの突風も半端ではない。小枝なら了解するが、根元から折れているので迫力がある。病気だったのだろうか。
さらに近くの桜も同じ感じで太い枝が折れていた。美智子上皇妃のご成婚のときに植えたソメイヨシノも近くにありそれはかなり老木でそろそろ倒れるのではないかとまわりは心配している。しかしこの木は大島桜らしいが植えてまだ2~30年くらいのようだ。人間も樹木も何が起きるかわからない、想定外の過程のなかに生きている。
きょうは気温は暖かいが風が冷たいうえに、ときどき突風が恨めしい叫び声をあげる一日だった。ダルマストーブを慌てて点けてみるが、どんどん薪がなくなっていく。薪づくりは意外に手間と「わざ」がかかるのだが和宮様からは「もっと短い薪にせよ」との厳命が飛んでくる。
森喜朗オリンピック組織委員会会長の女性蔑視・田んぼリレー発言が問題になっているが、やっぱりだ。会長になった時点からいつかそうなることは想定内だ。日本の女性の社会的地位が世界で121位という極めて低い原因もそうしたところにある。こういう人間を推薦する体質そのものが日本のスポーツ界の体質だ。森は総理をやっているときからその発言や品格が問われていたではないか。老害も傲慢もはなはだしい。発言を撤回したものの本心は全く謝罪・反省していない。政治家を利用する側の感性も問われる。タブーはこういうところに蔓延している。彼をやめさせられるかどうか、日本の心眼がまともや問われている。