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前日の「ケーターハム」車の隣に、やはりイギリスの「ロータス」社のスポーツカーがあった。軽量ボディに強力エンジンを搭載したこの車をモデルにしたのが、トヨタのスポーツカー2000GTと言われている。オレンジ色のまさに派手な豪華さが周りの車を圧倒する。
黄色のフロントエンブレムを見てみると、4つの英字が重なっていたのがわかった。それはロータス社の創立者「アンソニー・コーリン・ブルース・チャップマン」の頭文字だった(Anthony,Colin,Bruce,Chapman)。ロータスとは「蓮」を意味して、チャップマンは東洋思想・仏教に関心があったという。ロゴ中央の丸三角が蓮を表していると多くの解説があるがとても納得いかない。蓮のどこをイメージしているのかを語っていない。
丸三角の背景色は黒だったが、それはチャップマンを悼んだ標章だということだ。
今年の5月に見た二つのエンブレムでは、丸三角部分は緑だった。これが標準なのだから、黒かったのは希少価値あるものだったかもしれない。外国のロゴは、創立者の名前をこのようにリスペクトしているが、日本のロゴはどちらかというと会社名を前面に出している傾向がある。ともかく、ロータスのロゴにもそんな違いがあるのを発見したのは新鮮だ。