久しぶりに街に出た。そこでなんと、とある駐車場で今まで「会いたーい」と渇望していた光岡自動車のエンブレムに初めて会えた。クラシックカーのような小型の車だったので外車かと思ったが、画像では見たことがあるユニークなロゴだった。富山市に本社がある光岡自動車だ。ベース車は「日産マーチ」で英国風のレトロな仕上げとなっている。1993年発売以来累計で13000台を販売してきた。
ドギマギしていたのでピントがいまいちだったが、ロゴの下にはMITSUOKAの名前が入ってる。エンブレムは象形文字の「車」を採用したものだ。最初は何を表現しているのか理解できなかった。なんともわかりにくいロゴだった。
それが象形文字の「車」を探すと、その変遷から「なるほど」となる(www.zdic.netから)。「商」王朝は、日本では「殷」というほうが流布されているが、BC1700年ごろ黄河流域に栄えた王朝だ。そのころの文字を光岡さんは採用したわけだ。つまり、車の原点にこだわるというわけか。上段は牛車、下段は人力車のように見える。、「西周」は殷を滅ぼした後の紀元前11世紀ごろの周王朝。
この小さな新車でも300万~400万円もする高級車なので、とても手が出ない。職人気質のこだわりある光岡自動車の技術といい、誇りといい、ローカル性といい、あっぱれな企業が存在すること自体が奇跡でもある。