近隣の車といえば、スズキ・ホンダ・ダイハツの軽自動車が御三家のような気がする。ちょっと街へ出かけても大きな変更はない。そんなとき、スーパーの駐車場の向かいに見慣れない車のエンブレムを発見。それはじつにシンプルで「LEVIN」とだけ表示されている。これはフランスの外車ではないかと推測した。
しかしそれは大きな誤解だった。それは、トヨタの「カローラ・レビン」だった。トヨタにしてはシンプル過ぎるエンブレムだ。英語で「稲妻」「電光」という意味だそうだ。「ルヴァン」(Le Vin)と発音すると、フランス語となり、ワインという意味になる。ワインと自動車ではうまくないので、エンブレムらしく「レビン」の稲妻にしたのかもしれない。
自動車の門外漢にとっては性能には関心がないが、1972年に「カローラ・レビン」を発表して以来、パワフルな走りが人気となり、2000年まで生産が続く名車だった。2014年には中国で「新生レビン」が復活したという。自動車会社の社名だけのロゴはつまらない。多様性や個性が打ち出されたロゴをもっと量産してもらいたいものだ。夕方の帰りの道路はやはり御三家ばかりの風景が固定する。とはいいながら、わが家もスズキの満身創痍の軽自動車だった。