昨日の大雨にもかかわらず、きょうの散策会は適度な風と太陽に恵まれた。従来の散策会は「森の案内人の会」主導だったが、今年度からは有志の施設ごとの運営となった。「春野いきいき天狗村」の杉山さんは100名を越える案内はがきを出したり、集落の関係者に周知・支援を請うたり、地道な準備の結果参加者は28人となり、地元サポーターも2人参画してくれた。天空の里「胡桃平」の見どころはいくつもあり、カメラに収まり切れない景観を見せてくれた。
秋葉山に連なる山並みに囲まれながら農作業が続けられていた。まさに天空の里の優雅な暮しがそこにあった。しかしながら、往年の十分の一に減った村人の過疎の現実はますます加速するばかりだ。数十年後には集落がなくなってしまう可能性すらある。
眺望の良いそこには、地元の名士「山口家」の豪華な住まいがあったが、今は空き家となっていた。ただし、家の管理はきちんとされていて往年の栄華がしのばれる。オイラにとって散策会への参画は1年ぶりくらいだったので体力に不安があったが、リピーターが多かったこともあり、ゆったり歩くことができた。それ以上に、地域の持つ自然力と集落の栄枯盛衰から考えさせられるものが少なくない。
森町に抜ける馬車道にある馬頭観音の「坊山」で休憩。そこで、「天狗村」から冷えたどら焼きのおやつが提供された。それをきっかけに、参加者自ら自分が持ってきたチョコ・小梅・煎餅などがそれぞれ配られた。それほどに、ゆるやかで和やかな散策会となった。オイラは「山猿」さんが製作したムクロジのネックレスを着けながら、神社のムクロジを紹介させてもらった。