山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「アオダイショウ」か「シマヘビ」か、迷宮へ

2022-09-07 23:06:46 | 生き物

 先月中旬のこと。地元で河原を整備中、ベニヤをどけたらその下の空間に大きな蛇がいてびっくらする。蛇の色合いや模様から、毒蛇のマムシでもヤマカガシでもないのを確認して近づく。きっと、アオダイショウかシマヘビであると見当をつける。

 今まで、畑でシマヘビによく出会ったが、その特徴は胴体の4本の縞模様がくっきりしていた。しかし、今回は縞模様もあるが不明瞭だった。ここから迷宮が始まった。

    

 シマヘビは、「地上性」で耕地・河川敷・草原を素早く移動する。そのため、交通事故で轢かれる例も多く、都会では出会えないことが多い。模様は4本の縦縞がある。これだと、画像のヘビはシマヘビとなる。全身が黒いのはカラスヘビと言われる。

 アオダイショウは、「樹上性」で森林・農地・屋根裏・下水道など立体的な所にいる。ときに縦縞のラインが見られるときもある。ここが曲者で混乱の原因だ。アルビノの白蛇はアオダイショウだ。

            

 そのうちに、その蛇を近所の人がひょいと手づかみして、「これはアオダイショウのようだね。逃げ出さないのは青い目になって目が見えないようだ。」と言って草むらに解放した。脱皮前のアオダイショウは目が白くなり全身の色味が濃くなり、不明瞭な縦縞もあるらしい。このへんから、アオダイショウ説が有力になってきた。とりあえず、きみは青大将ということにする。

 とにかくも、模様や色味は個体差・地域差もあり、幼蛇と成蛇との変容もはなはだしい。もう少し、蛇さんとお付き合いしなければならないんだろうなー。今年はマムシが異常に多い年だったこともあるしー。   

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自然に生えたノリウツギを移植する

2022-09-05 22:10:24 | バタフライガーデン

 抜根した茶畑の跡地は雑草の海と化した。雨の連続も痛し痒しだが、茶樹の肥料がまだ効いているせいか、裸地から芽を出した草も樹も一斉に自由を謳歌している。その中でも、1m以上の高さのノリウツギ(糊空木)が15本以上も自然発生していた。6月中旬には玄関入り口に純白のノリウツギが勝手に咲き出していたが、その種が茶畑に散布・埋蔵されていたのだろうか。

         

 さすがに、これだけ野生化してしまうといつのまにかジャングルとなってしまう。花は気に入っていたので今のうちに移植することに決めた。根もしっかり張っているのである程度カットしながら鶴嘴の出番だ。相手も場所をわきまえていないから掘り出しに時間がかかる。一日に2本くらい移植できればいいか、と雨天の合間にしこしこと作業を開始する。

          

 玄関入り口近くに咲いていたノリウツギのきょう現在では、花はすっかり枯れてしまっているが、翌年までこのまま残るらしい。和歌山の山間部では娘を嫁に出すとき、「ノリウツギの花が無くなるまで返ってくるな」と、送り出したという。

 ノリウツギは和紙を作る時の「糊」に活用されたが、アイヌは幹の中空を利用して芸術的な「キセル」を作っていた。また、根っこからは「パイプ」も作っていたがこれは希少価値もあり高価な芸術品だ。 

    

 道の真ん中に生えていたノリウツギを真向いの3面のガーデンにやっと移植する。しかし、ノリウツギ以上に繁茂しているのが、「コムラサキ」だった。この二大巨魁を移植しないとガーデニングを開始できない。コムラサキの移植もやらなければならない、と焦りのストレスが心を支配する。

       

 一日一善ではないが、なるべく体を動かすしか道はない。土をしっかり保持しながらの移植は成功したが、土を取り逃がした根だけの樹は葉に元気がない。頼みは雨天だった。雨が降りそうな前日に移植をするようにしている。炎天下での移植は禁物だ。あたふたしながらとりあえず、12本の移植は完了した。うまくいけば、ノリウツギの純白な花に囲まれた楽園ができるはずなのだが。そんな妄想に浸りながらきょうも草刈りをやってみる。   

 

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わが家の居候は飛翔体!?

2022-09-02 22:28:49 | 生き物

 梅雨がまた来たかのような、小さい秋がやってきたような、そのうえさらに突然の大雨の日が連続する。そんななか、わが家には断りなしの居候が同居している。小さな部屋にはかわいいバッタが突然水平に飛行するのでびっくりすることしばしば。

  

 飲み干した豆乳ブレンドをぺろぺろ舐めるのは、「ウマオイ」くんの出番。本当は棘のある脚で生き物を捕らえるはずだが。いちばん人懐っこい同居人だ。好奇心が強く、パソコンにしばしば逗留する。逃げないので踏んで潰してしまったこともしばしばあった。

       

 ときどき思い出したように鳴くのは、「エンマコオロギ」だ。クルマのキーに興味があったようでしばらく休憩中。アメリカの法廷闘争の主役にもなった。コオロギの「合唱」に対する損害賠償とその「騒音」差し止め訴訟だ。判事は「彼らはある種の洗練された一面を持ち、疲れを知らない抜群の音楽家である」とし、原告は敗訴した(by森昭彦氏)、という。

   

 靴下にやってきたのは、「セスジツユムシ」のようだ。緑色型と褐色型とがある。背中に一本の筋があり、オスは茶色、メスは黄白色なので、やってきたのはオスのようだ。流線型のかっこいいツユムシだ。

 

 ある時、似ている仲間の「クサキリ」がパソコンの近くにいた。外では「ジーン」と長い鳴き声が聞こえるが、仲間かもしれない。和名は草にいるキリギリスというシンプルな理由からきている。この仲間は、カヤキリとかクビキリギリスとか似ているものが多く、ネットでも間違いが多いというが、当然誤謬を踏まえての本掲載なので…。

 これらの居候が日によって一緒になったり単独だったりして登場する。ほぼ、毎日のようにいるから不思議だ。ときどき、キュウリが食べられて無銭飲食されていることもあるが、他の虫を食べてくれることもあるので良しとする。

    

 そしてときに、自分の髭を口できれいに整えるのを目撃する。これは外ではなかなか見られない光景だ。虫にもきれい好きな紳士がいるもんだなと感心する。いやはや、居候とはいえ身だしなみがこれほどきちんとしていたとは。もちろん、追い出すことはできませんね。ミサイルではなくて良かったー。

 

 

 

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