雑草の海と化してしまったバタフライガーデンは、少しずつ草刈りをしてきたものの、植栽してきた樹木は息絶え絶えの状態だ。そんな荒野の中で目立っている雑草は、「ヨウシュヤマゴボウ」(ヤマゴボウ科)だった。いつのまにか、2mくらいの「立派な」高さになっている。付近には20本くらいは茂っていたが、できるだけ抜根したりはしてきた。が、この草本の1本だけを放置してきた。
というのも、オイラの「少年時代」にはそれが身近な植物だったからだ。それほど原っぱが多かった「焼け跡」の都会だった。これでよく紫色のインクを作っていたのを想い出す。その液が服に付くとなかなか落ちないことがあった。
しかしこの「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」はきわめて危ない有毒植物で実や根っこはとくに危険。食べると腹痛・嘔吐・下痢症状になり、延髄に作用して痙攣し、死に至る事例もあるというのだ。それでも、原産地北米の先住民は、その若葉を何回か湯がいてから食べていたという。
上の画像は、厚生労働省のHPからのものだ。上側が「ヨウシュヤマゴボウ」、下側が野菜の「ゴボウ」で、そっくりだ。地方のお土産として、「ヤマゴボウ」が売られていることがあるが、それは「モリアザミ」の根である。
いずれにせよ、子どもが誤食しないよう配慮が必要だ。ブルーベリーと混じっていても実の大きさは変わらない。さて、このヨウシュヤマゴボウを食べた野鳥は大丈夫なのだろうか。ずいぶん、糞として撒いてくれたようだが。「次回からはサクランボやブドウの種をいっぱい撒いてほしい」と鳥たちに呼びかけることにしよう。