先月中旬のこと。地元で河原を整備中、ベニヤをどけたらその下の空間に大きな蛇がいてびっくらする。蛇の色合いや模様から、毒蛇のマムシでもヤマカガシでもないのを確認して近づく。きっと、アオダイショウかシマヘビであると見当をつける。
今まで、畑でシマヘビによく出会ったが、その特徴は胴体の4本の縞模様がくっきりしていた。しかし、今回は縞模様もあるが不明瞭だった。ここから迷宮が始まった。
シマヘビは、「地上性」で耕地・河川敷・草原を素早く移動する。そのため、交通事故で轢かれる例も多く、都会では出会えないことが多い。模様は4本の縦縞がある。これだと、画像のヘビはシマヘビとなる。全身が黒いのはカラスヘビと言われる。
アオダイショウは、「樹上性」で森林・農地・屋根裏・下水道など立体的な所にいる。ときに縦縞のラインが見られるときもある。ここが曲者で混乱の原因だ。アルビノの白蛇はアオダイショウだ。
そのうちに、その蛇を近所の人がひょいと手づかみして、「これはアオダイショウのようだね。逃げ出さないのは青い目になって目が見えないようだ。」と言って草むらに解放した。脱皮前のアオダイショウは目が白くなり全身の色味が濃くなり、不明瞭な縦縞もあるらしい。このへんから、アオダイショウ説が有力になってきた。とりあえず、きみは青大将ということにする。
とにかくも、模様や色味は個体差・地域差もあり、幼蛇と成蛇との変容もはなはだしい。もう少し、蛇さんとお付き合いしなければならないんだろうなー。今年はマムシが異常に多い年だったこともあるしー。