お茶の花がいっぱい咲いていたが、いつのまにか一斉に落花していた。あわてて、枝を切り取って生け花の「茶花」としてみた。
以前、農協の販売所で乾燥したお茶の花を一袋100円で売っていたので、購入し煎じて飲んでみた。お茶の渋味はなくきわめてまろやかだった。これだけだと物足らないので、ハブ茶と一緒に煎じて飲んでみた。やはりまろやかだった。健康に良さそうだ。
お茶の花はツバキ科なので、ツバキの花に似ているが花弁は小さい。葉に隠れるように咲いていて、下を向いて咲いていることが多い。日本的で控えめな花ではあるが画像にするのが難しい。お茶農家にとっては、お茶の花が咲くのは落第なのだ。栄養が花に盗られて茶葉に行かないからだ。これだけ落花した茶畑は近所から笑いものとなる。
そのお茶の花をいつもの投げ込み生け花にする。茶席があればいいんだが。昔の茶農家は、種をまいて繁殖させたが、個体差がありすぎて均一な味にならないので、現在は挿し木で増やしている。ただし、大量生産がこれからの時代に合うのだろうか。個体差が出ている「持ち味」を愉しむ小規模生産では生活できないということ、になってしまうんだね。