田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

年末年始に日下公人氏の2014年予測を読んだ(2014/1/2)

2014-01-02 17:56:28 | 田舎で読んだ本
田舎生活をしていても、中国、韓国からの罵倒の声は、新聞・テレビで聞こえてくる。こうしたとき、先を読んだ時事解説は、読んでみたくなる。米ソの冷戦の時代や中国とソ連のきな臭い関係の時代、歴史家のA.J.トインビーの時事解説は、説得力があり、振り返ると的を得ていた。今は、トインビーに匹敵する歴史家は見当たらない。しかし日下公人氏は、読んでみたくなる時事解説をしている一人。時事問題ではないが、地震・火山の予知では、木村政昭氏は、日下氏と並ぶ、読んでみたい地震学者。2人とも、学会では嫌われている。
日下公人氏の名前を始めて知ったのは、学生時代で、私が3年間暮らしていた同志会という小さい学生寮の先輩で、何度か忙しい中、立ち寄ってくれた。当時学生の指導をしていた、高齢の牧師さん(高瀬恒徳先生)が、この方は、銀行界の知恵袋と呼ばれていると、当時住んでいた学生15名程に紹介してくれたのが最初。
「日本と世界はこうなる 日下公人が読む2014年~」をアマゾンで取り寄せて、暇にまかせて読んでみた。面白かった。手に取って読んでみるのが一番良いが、印象に残ったさわりは、次のような箇所。

(P29~)
「中国の分解要素は、言語と都市戸籍・農村戸籍の問題。 次に中国は、いずれ遠くない将来は言語圏別に分解するだろう。・・・中国の言語は大きく「七大方言」とか「十大方言」と言われているが、細かく分ければ、何十もの方言に分かれる。・・・同じ中国といっても、たとえば広東の人(広東語)と四川の人(北方語の西南方言)では言葉が通じない。それを何とか通じさせようとして一所懸命教育をしてきて、若い人はだいぶ共通語が通じるようになってきた。それがうまくいけば分解しなくて済むかもしれない。
話せば長くなるが、中国3000年の歴史は異民族が弱肉強食で隣地に侵入してすべてを奪ったのち、交通の要地に都市を作って住み、周辺を支配した歴史である。「東夷西戎南蛮北狄(とういせいじゅうなんばんほくてき)」というのは、その都市を囲む被征服民族のことで、それが農村戸籍だから都市戸籍と一緒になるのは難しい。・・・・・・もし都市戸籍と農村戸籍という制度を廃止したら、共産党員は利権を失うし、いま大きな利益を得ている都市戸籍の人は不満が大きくなって、共産党の基盤そのものが崩れる。この制度を続ければ農村が離反する。・・・・中国を一つにまとめるアイデンティティ(共通の価値観、世界観)は「漢字の使用だ、それしかない」と言う人もいるし「いや反日だ、それしかない」と言う人もいる。共産主義がアイデンティティだった時代もあるが、それは小平が終わらせて、拝金主義の国にしてしまった。したがって、いまのところ中国のアイデンティティは拝金と反日である。

(p47~)
韓国は、慰安婦問題を国際的にアピールしようと、アメリカ国内に銅像を建てている。(慰安婦の碑は・・カリフォルニア州グレンデールに4つめの碑が建てられた)「日本はまだ戦後の決算をしていない」と主張しているらしいが、いまだに、そんなことを言うのは、日本が韓国をこれまで甘やかしすぎてきたからである。・・・最近(2013/7)戦時中に日本企業に徴用された元徴用工が新日鉄住金に計4億ウォン(3500万円)の賠償を命じる判決を下した。元徴用工の賠償請求問題は、日韓両政府ともに1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決された」はずである。・・・・安倍政権はそれに対してどう対応するか。いまのところ「韓国側に働きかけるだけでなく、世界各国に対して、世界各国に対し、韓国が法的安定性のない無法国家であることをアピールすることも検討している」ということである。
 しかし、アピールだけでは弱い。同等報復はほとんど国際法なのだから、何かをやるとよい。このままでは先方の無法は増長し日本は将来の取引を縮小するから、双方とも損をする。・・・同等報復と考えられるものを列挙して発表することは警告になるし、日本自身の勉強にもなる。そして少しは実行する。ただし、そのとき、原因は技術的行き違いと発表する。それでも相手には十分分かる。・・・ともあれ、時々は怒って見せないと、韓国は無視されたと思って反日行為をエスカレートしてくる。対等扱いされたいのだが、ここまできては当分無理である。

(p148~)
かつて家電は日本の成長産業の一つであった。だが、最近は日本の弱電メーカーは、シャープだけでなく、パナソニック、ソニーも厳しい状況に陥っている。韓国にサムスンに追いつかれ、追い抜かれた結果である。
 それは当然なことで、追いつく方が簡単だからである。たとえばアメリカがとうして隆盛を誇ったかといえば、イギリスから技術などをすべて盗んだからである。そのときのイギリスには「こちらのほうが上だ」という余裕と油断があった。盗まれたと思ったときは、手は打ったが、もう遅かった。
 サムスンに対して日本人は本当に親切に教えてやった。その当時、私は「やめたほうがいいよ」と発言していたが、高給と教えがいにつられて、定年退職した人たちがどんどん韓国に教えに行った。技術流出は昔から止まるものではないのである。・・・・・ぼやぼやしていた会社がつぶれるのは仕方がないことである。それよりも、シャープ、パナソニック、ソニーの社員は奮起してサムスンよりもっといいもの、新しいものを作ればいいのである。生き残るためには、絶えず新商品を出し続けてリード・タイムの間にある創業者利益を得ていくしかない。

(p164~)
日本はスパイ防止法をもっていない。極秘情報がすべて筒抜けになっている。秘密情報がどんどん漏れてしまう国には、アメリカが機密情報を流さないのも当然である。スパイ防止法の先には、アメリカのCIAやNSA(国家安全保障国)のような独自の情報機関が必要である。そうすれば中国もおとなしくなる。・・・「特別秘密保護法」・・私は必要だと思っている。それは危機が増大しているからである。防衛の必要性は危険の増減にしたがって増減するから、中国の横暴と国家分裂の危険を考えれば、そんなことは当たり前である。
来年は国防予算が増加するが、それには予防効果があるから大いに宣伝するとよい。イデオロギッシュに考える人は、国防強化は戦争を招くと考えるが、リアリズムで考えれば、いまは勢力の均衡による平和が必要である。

(P170~)
自衛隊のイメージがよくなり、海上保安庁志願者が増えている。・・・・・平和日本の目を覚まさせたのは、江沢民の反日政策だろう。中国の総参謀本部の応接室には孫子の兵法が掲げてあり、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とあったが、対日政策は日本を知らない誤りを犯していた。日本を恫喝するのは、寝た子を起こすことになる。


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いつもながら、思い切った論説で、なるほどと思う。韓国、中国に関するニュースもこうした視点から、読むと、イライラが少し薄らいでくる。
コメント
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