田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

四国の旅(2011/1/31)

2011-01-31 17:03:34 | Weblog
四国に2泊旅行に行ってきました。
徳島に住む長女の引っ越しの手伝いに来た妻と土曜日に徳島で合流、翌日、故郷の今治経由松山の道後泊、今日、車で我が家に。

(茅葺屋のその後)
 私と一回り上の73歳の叔父が、今治市内の空き地にビオトープを作って、沼やら、御堂やら作り、現在、夏の暑いときの昼寝の家を作ると、手作りで茅葺屋を作っていたので、その後の様子を見物に。
ビオトープについてみると、叔父は作業所の二階で昼食の最中。
ここしばらくは、冷蔵庫状態の寒さで、茅葺屋根、建設ストップとのこと。
12月に見たときとは、屋根の横の支えが加わったのと、柱と柱の空間の斜めの補強がはいったのが目新しいところ。
温かい作業所の2fで雑談。
作業所の2fで昼寝をすると、床が板間で背中が痛くなり、これはいかんと、筋肉をつける運動をしているとのこと。
随分と筋肉がつき、今は寝ても、筋肉がクッションの役割を果たし、痛くなく、あざもできないとか。
どんな運動か聞くと、茅葺小屋やらお堂やらを手作りするのが、いい運動とのこと。
また最近は相撲の四股を3分間程度、踏んでいるとのこと。
膝と股関節の間の筋肉をつけるのが大事で、四股は効果大とのこと。
叔父は、若いころは短距離の選手で、10年近く200メートルハードルの愛媛県の記録を持っていたが、さすがと感心。
茅葺屋の建設現場の前でパチリ(冒頭)

(来島海峡の小魚) 
お昼は、今治の来島海峡を望む丘の上(糸山)にあるレストランで昼食。
今治周辺の海は、急流の来島海峡でもまれた魚が美味しい。
島が点在し、急流の海域が広範囲で、私がよく船釣りに行く関門海峡の小魚(アラカブ、メバル等)よりもっと美味しい感じ。
海峡の絶景を見ながら、美味しい昼食にビール。(下の写真)


どの料理もおいしかった(下の写真)


 なお、レストランの名前は大潮荘(tel 0898-41-9537)、値段もお手頃で冷蔵庫状態の寒さにもかかわらず、お昼は空席待ち。
従業員の皆さんも純朴で感じがいい。
一度行ってみることお勧め。

(子規堂) 
夕方、車は松山着。
俳人正岡子規が育った家を模して作ったという子規堂に。
坂の上の雲に出てくる松山の正岡家のたたずまいがしのばれる。
玄関のすぐ横には、秋山真之が子規は自分の部屋を持っていると驚いた3畳の子規の勉強部屋も。
机等調度品のいくつかは、当時のものとのことで、凛とした明治の青年の気迫が伝わってくる。(下の写真)


(道後温泉) 
築117年(明治27年建設)という道後温泉の木造3f建ての温泉場に到着。
宿はこの目の前のホテル。
荷物を部屋に運び、さっそく温泉場に。

新築当時、夏目漱石も毎日通い、それが小説坊っちゃん、に出てきて道後温泉がますます有名に。
2fのチケットを買うと、入浴後浴衣を貸してくれ、2f大広間で、お茶とせんべいの接待。
55年前、幼稚園から小学校低学年の頃、何度も祖父や母に連れられて、この温泉場に来たもの。
当時、まだ幼稚園で、歪んで作られた鏡が面白くで、伸びたり縮んだりの写った姿に興奮したその鏡が今も健在。(下の写真)


面白い四国の旅でした。
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ラ・ニーニャ号のN艇長TVに(2011/1/26)

2011-01-26 22:52:49 | Weblog
クルーザー、ラ・ニーニャ号で時々釣りに連れて行ってくれる、N艇長からお便り。
亡くなったご長男の遺志を継いで行っている、フィリピン人の皆さんのヘルパー講座と就職支援事業の取材の最中とのこと。
 下のようなスケジュールです。
見れるのは、九州だけかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

連日の寒さに春の到来が待ち遠しいですね。
久しぶりにTV取材を受けています。
ヤシの実の介護施設を立ち上げて2年になることからその後のヤシの実の状況、フィリピン人の活躍の模様やインターアジアの活動状況などの取材を受けています。

  放送日  1月29日(土曜日)
       午前10;25から11;15の間
  TV局   TNC (テレビ西日本)
  番組名   CUBE ニュースウォッチ
                  私もお話しすることになっています。

     ただし放送とり止めの場合は悪しからずご了承ください。
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昨日、初釣りのち新年会、今日、雪空のバーベキュー(2011/1/24)

2011-01-24 21:19:46 | Weblog
田舎生活の好きな皆さんお元気ですか。
昨日は、やっと波しずかな日曜日になり、コーラル丸で、アラカブ、アジ狙いの釣り。
その晩は、小倉室町のラーメン屋の錦龍で、不良爺さんたち10人ほどで新年会。
今日は、竹田農園で、雪空のバーベキューでした。
1週間里帰りの長女と孫、朝の飛行機で徳島に戻り、その見送りもと目の回る二日間。

(コーラル丸初釣り) 
4回連続の釣り中止で待ち焦がれたコーラル丸での初釣り実現。
工務店のS氏、冒険家のM先生等、5人の釣り人。
門司の山並みから日の出をおがんで、今日の大漁を確信。(冒頭の写真)
釣果の方は、デパートで一匹1600円の高値で売っている25センチ程のメバルが私にアラカブがM先生に釣れこれは、幸先良い。(下の写真)

しかし後がパッとせず、結局、一人3匹程のアラカブとメバル。
それではと、新日鉄の埠頭近くのアジポイントに移動してアジを狙うも、魚探には反応があるのに、アジ釣れず。
(いい天気で、製鉄所の煙も真直ぐ上に、横に飛行船がのんびり空中散歩、下の写真)
納竿1時間前に、コノシロの20センチあまりが一人10匹程つれておしまい。
それでも釣り中止でふてくされて、炬燵にテレビより幸せといったところ。
帰港して、記念写真。(下の写真)


(トラフグ、タラバ蟹で満腹) 
夕方は、小倉室町のラーメン屋の錦龍のI氏のご厚意で、時々、一泊旅行に行く不良爺さんたちの新年会。
I氏の計らいで、トラフグの刺身、鍋、ずっしり身のはいったタラバガニが食いたい放題。
工務店のS氏、冒険家のM先生も釣りの疲れを忘れて、ご馳走を頬張りました。

(白雪姫)
食いかつしゃべりで、店内は喧噪の極みのとき、M画伯が、横で寝入ってしまった工務店のS氏をゆすったり、叩いたり、大丈夫かと大声も。
S氏はピクリともしない。
いつもS氏と飲んでいる大工のMY氏は、心配いらん、S氏は二次会ではいつもこの調子だと。
M画伯は、真剣な表情で、救急車を呼ぼう、この寝方は異常だ、なにかあると大変だ。
私が、脈をはかってやると、手首を持つも、私も酔いが回って、脈を感じられない、脈が無いなど叫ぶ等、混乱また混乱。
救急車呼ぶ、呼ばないで10分ほど、心配したり、S氏をゆすったり。
私が、S氏の友達のMY氏と、S氏の安否を話していると、ドッと笑い声。
旅行仲間のMT氏の奥さんが居合わせて、日本酒を飲む手を休めて、「わたしがS氏にキスすれば、目覚める」と
キスしたら(多分、ほっぺ)むっくりと今まで死んだように寝ていたS氏が起き上がり、M画伯は良かったーとS氏と抱き合ったところ。
不良爺さんたちの白雪姫ものがたりでした。(騒ぎの直後不良爺さんたちでパチリ)


(雪空のバーベキュー) 
娘親子を福岡空港に見送った後、妻に頼んで、竹田農園まで運んでもらう。
なた豆の鞘が完熟したものを種として収穫、ヤーコンも収穫。
ともに、糖尿病予備軍揃いの私の釣り、飲み仲間に人気の健康野菜。
農園の隣に住む江藤正翁(元南海ホークスのエース、88歳)とお昼はバーベキュー。
時々雪がふるので、林の中にブルーシートを屋根代わりに張り、山から枯れ枝を運んで、たき火で暖を取る。
ビールにカッポ酒がたき火に火照った体に心地よい。(下の写真)

江藤翁と、よもやま話。
〇戦時中、士官教育を受けていた満州は、寒かった。
洗濯は、今は全自動洗濯機でボタン一つでおしまいだが、満州では、氷点下30度の外で、水で手洗いしていた。
ちょっと目を離すと、洗濯タライに入れた水の表面に氷。
よく、あんなことができたもの。
しかし、部屋に戻るとペチカがあるので、シャツ一枚で暖か。
一番こたえたのは、重砲を磨く際、布にスピンドル油を浸して磨くのだが、この冷たさは、手で握れるものではない。
見つかると上官に叱られるが、指先に布をつまんで重砲を磨いていた。
「水なら温度は0度以下に下がらないが、スピンドル油はマイナス30度まで温度が下がっていたんでしょうね」と私は驚く。

2日間、寝る間も惜しんで遊んでいたので、眠いこと。
今晩は、爆睡の予感。
 

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初釣り(2011/1/18)

2011-01-18 21:30:57 | 各年の初釣り
田舎生活の好きな皆さんお元気ですか。
年末より、毎週末は荒れた天気で、とうとう船釣り4回連続の中止。
初釣りも延期、また延期。
たまたま、今日は暇で、昨日天気予報を見ると、穏やかな天気。
関門フィッシングに電話すると、ウィークデーだが釣り船に乗船ok。

(初釣り) 
乗った船は、富士丸。
グループで来ていた3人の釣り人、もしかすると、沖に出て、ヒラメを釣りたいと張り切ってきたとのこと。
沖はまだ、波が高いだろうとのことで、関門海峡で、アラカブ、メバル狙い。
満珠、干珠の瀬戸内海側の小島近くに船は走り、ここでメバル狙い。
朝焼けの瀬戸を見ていると、おー、初釣りと感激。(冒頭の写真)

(メバル)
 運よく沖に出ていれば、大型のメバルを釣ったはず。
 10年近く前、白島近くで、メバルをやはり、同じ富士丸で釣りに行ったことがあり、独特のクイクイという引きがなつかしい。
 船長の計らいで、関門海峡の、メバルポイントを次々と探る。
一か所、カナギらしい小魚を追って、メバルとセイゴ(スズキの若魚)が群れているポイント発見。
一流しごとに、懐かしいクイクイという引きがあり、リールを巻くとずっしり重い。
25センチ近くの立派なメバルが6匹釣れました。
(帰宅して、メバルをさばいてみると、胃袋に、船長の言葉通り、カナギがたっぷり詰まっていました)
結局、今日はアラカブ、メバルが13匹で、満足しました。(満足したところで、パチリ、下の写真)


カモメが飛んできて、釣れたいらない小魚か、餌の小魚をチョーダイと船の周りをプカプカ(下の写真)。


行きかう貨物船もこちらがまだ、正月気分だからか、晴れやか。(下の写真)


(血糖値)
 正月のご馳走漬け、お屠蘇漬けがたたって、夕方の空腹時も血糖値は、警戒ラインの110近くになることも。
帰宅し、釣れたメバル、アラカブをさばき終わって、血糖値を計ると60とえらく低い。
朝、5時に家を自転車で飛び出し、一日、船で釣りで、いい運動、ストレス発散になったためと思われる。
釣りは健康の元と思った次第。

(カルパッチョ)
 メバル、アラカブは妻が刺身におろし、農園のヤーコン(オリゴ糖一杯の健康野菜)のサラダと絡めて、カルパッチョに。(下の写真)


上品な味で、里帰り中の娘も加えて、家族で堪能しました。

 今度の日曜、コーラル丸で釣りの予定。波静かでありますように。
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新年の富士山(2010/1/16)

2011-01-16 20:31:26 | Weblog
東京に住む、長男から、富士山のよく見える扇山(残念ながら私は登っていない)に登った写真届きました。冒頭と下の写真。



日曜日、釣りを計画するも、年末からいつも波風激しく、今日で4回連続中止。
人が登った山の景色を見ながら憂さ晴らしの昨日・今日。
明後日、関門に乗合船でアラカブ釣りをと秘かに計画。
船出ますように。
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詩人のMKさんの詩、枯葉の絨毯(2011/1/13)

2011-01-13 23:49:08 | Weblog
M画伯のアトリエで時々見かける詩人のMKさん(上品な若い女性)の詩です。
この詩は、竹田農園でいつも見かける風景ですので、詩心のわからない私にも、なんとなく分かります。多分、下段の写真のような風景。


「枯れ葉の絨毯」

雲の輪郭が
頬杖をついて森の木々に
寄りかかって眠っている

重たい風を吸い込みながら

途絶えることなく
揺れ落ちる木の葉

吐息に捲れ
露わな地面を覆い隠す

夢から覚めてしまえば

静けさは
ほどけてゆくように
光の輪が騒ぎ出し

駆け昇るような瞳で
花々たちは目を細め
ゆっくりと目を覚ます

枯れ葉たちの
微熱の絨毯

産まれ逝く姿を包み
命は紡がれる

誰かが知っていても
誰も知らなくても




この詩の著作権はMKさんにあります。


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詩人のMKさんの詩(2011/1/12)

2011-01-12 23:02:54 | Weblog
M画伯のアトリエで時々見かける詩人のMKさん(若い上品な女性)の詩。
私や飲み仲間、釣りが好き、山が好きと、言い続けていたら、魚や山の詩を作ってくれました。

「海底で生きる魚」


喉の乾いた砂漠に
追憶を呑み込まれた夜

ふたりの愛が
息を吹き返した瞬間

首筋を舐めるような冷気

縺れた風に泳ぐふたりは

右手を差し出した
運命に導かれ

海底で生きる魚に

白昼夢をみた

闇を砕き落とす
太陽の微睡み

澄み切った空に
溶け出した月を

瞬きを鼓動の速さで
繰り返して

鮮やかな生き物のように
唇と心は繋がれ

あなたの
明確な線に寄り添って
息をしてる


この詩の著作権はMKさんにあります。
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釣りがダメなら畑で一仕事(2011/1/9)

2011-01-10 00:19:44 | Weblog
田舎生活の好きな皆さんお元気ですか。
初釣りはコーラル丸と、釣りバカ5名、小倉港に集合と意気込むも当日の朝、川端船長より、「波風高い、釣りは無理」との連絡。
私と冒険家のM先生、既に電車で小倉まで出ていたので、駅前に来てくれた川端船長の車で、二人とも自宅まで送っていただく。
恐縮。

(畑にお礼) 
我が家に戻り、釣りがダメなら畑と、妻に農園に運んでくれと頼むと、OK。
厳冬の竹田農園に到着、妻は夕方迎えにくる約束で、まず、休耕田(イチジク畑)に山盛りの草を、リヤカーで畑まで運ぶ。
 収穫の終わった畝に、このススキメインの枯草を敷き詰める。
自慢のリヤカーとパチリ。
後ろのもみ殻はお隣の、Eさん夫妻からもらった、もみ殻、雨風に打たれ、虫に食われて着々と堆肥に変貌中。
(冒頭の写真)
畝に積み上げた枯草、この春には、いい堆肥になり、畑の栄養、お礼のご馳走。
こうして、お礼をした畑で作る野菜、飛びぬけておいしく、病気にもならず、農薬いらず。
この春からの野菜の植え付け楽しみ。

(バーベキュー) 
お昼は、お隣に住む江藤正翁(元南海ホークスのエース、88歳)とカッポ酒でバーベキュー。
こうして飲むビールやカッポ酒のおいしいこと、と話しながら、よもやま話。(下の写真)

私が、今のプロ野球で一番のバッターは誰と思うか聞くと、
「ピッチャーはコントロールの良い、見ていて飽きないダルビッシュ、和田、田中のマー君等いるがバッターは、これはという選手は知らない」と。
江藤さんが見たバッターで一番という、大岡虎雄選手が全盛期、今のプロ野球に選手で出ると
50本のホームラン打つだろうかと聞くと、「当たり前、打つよ」と表情を変えずにポツリ。
「大岡のトラちゃんとか、別当、大下、皆、自然体のバッティングフォームでいいバッターはそういうもの」と。

(俗茶) 
松永安左エ門の茶の本の刺激で、林でのバーベキューの後、竹に湯を沸かし、生垣の茶の
木から、小枝を取り、お茶を沸かして、ゆっくり飲むことに。
 竹は、カッポ酒の準備の際、自動的に一本用意済み。
 茶は生垣(下の写真)にいくらでもある。

人差し指サイズの茶の小枝を折って準備。(下の写真)

 江藤翁も「ああ、美味しかった」と家に引き上げたあと、竹筒に江藤翁のお宅の井戸水
を満たし、炭火にしばし放置。
カッポ酒の残りをチビリチビリ飲みながら、湯気の出てきたころ、お茶の小枝から葉っぱをちぎり、竹ずつに入れ、沸かす。
竹の即席の湯呑に湯を注ぎ、のむと、初めての味。(下の写真)

飲み飽きない、風味がある、体に良さそう。
 松永安左エ門はこうした、食事と、お酒と、お茶に打ち解けた歓談を俗茶と言う。
これで松永安左エ門の俗茶に一歩近づけたと晴れ晴れ。
夕方、迎えに来た妻に、この茶をふるまうと、煮詰まってほうじ茶のように茶色。
飲んだ妻の感想は「まあ、おいしい」とのことで鼻高々。

 晩は、冒険家のM先生宅に夫婦で押しかけご馳走に舌鼓。
カッポ茶の講釈をM先生に垂れると、先生、ニコニコ笑う。
釣り中止は残念だが、楽しい一日でした。

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俗茶の勧め(2011/1/7)

2011-01-07 22:08:58 | 松永安左エ門の足跡巡り
傑出した実業家であり、茶人でもあり、遊び人でもあり、文筆家でもある、松永安左エ門著作集を読んでいると、下のような一節。

松永安左エ門著作集5 p28(わが茶日夕)

風流といえば怠惰のようであり隠退的である。しかしホントの風流は俗気満々の不風流であり、コセコセと齷齪(アクセク)することである。薪を運び水を汲み食物を整え、火を起こし茶を点てることであり、人手に任せず自分で工面し、自分でお給仕をすることである。「風流ならざるところ也(マタ)風流」これが風流の本体であり、心入れの生活茶であるが、ドウモ生まれつき精力の足らぬ人やわがままで世を渡った人にはそれと分かっていても面倒がったり、また何かの考え違いでこの努力の俗茶が出来ない。・・・・・畢竟「茶」は美であり、享楽である。茶の湯は交会の芸術である。諸友はその基づくところを忘れて末の規矩に労したり、道学者の窮屈を学ぶことなかれ。

竹田農園で午後、いつも楽しんでいるバーベキューそのままではないか。
江藤翁(農園のお隣に住む、88歳、元南海ホークスのエース)とのバーベキュー約束の時間がせまると、大急ぎで鍬を放り投げて、これは時間が無いと農園の林に一目散(コセコセ、アクセク)、クーラーボックスから釣って冷凍していたアジを塩を急ぎまぶして金串に刺し、畑で食べれそうなピーマン、ネギ、ジャガイモ等の野菜をもぎ(食物を整え)、薪を運び(冬は必需品、イノシシ除けの鈴を腰に、山道のあちこちにころがる直径5センチほどの木の枝を数本ずるずる引きずり林に持ち帰る)、水道は電動ポンプは壊れてはや15年、バケツに集落の水場からきれいな水を汲んできて、柄のとれた柄杓を投げ込み、これで水をすくって、手洗い、立派な水道(水を汲み)。最後にバーベキューコンロにくべて火を起こす。
竹の小枝を立てて小さい火の回りにくべていくと、本格的な火が起こる。
食べごろに魚、肉、野菜、芋が焼ける。
家族や、友人が集まり(冒頭の写真 2009/5のバーベキュー)歓談、舌鼓(茶は交会の芸術)。
食べたいものは、自分で焼いたり、焼いてあげたり(自分でお給仕)。
カッポ酒の切り出したばかりの竹の色艶、山の鮮やかな緑(美である)。

しかし、欠けていたものがあった。

ビールや日本酒は堪能するが(俗茶ではほどほどのお酒ものむそうな)
お茶は最後まで出ないことが多い。
ここが、進歩ののりしろ。
農園の畑の一角は、茶の生垣。
多分亡くなった妻の両親が植えた。
イノシシ侵入の便利な塀としては利用したが、ついぞ茶として飲んだことがない。
これの小枝を葉の適当についたまま折ってきて、それを、大きめの竹に入れ、井戸水を注いでカッポ酒のように沸かすと立派な茶。
飲み仲間の不良爺さん達、血圧が高い方がチラホラ。
渋柿の若葉を煎じて飲むと血圧にいいらしい。
初夏、農園の渋柿の若葉を摘んできて、沸騰した竹筒の中の湯で煎じて柿茶にしたら、喜んでもらえるし風味がありうまい。
湯飲茶碗は、カッポ酒・茶の残りの竹で即席で作る。

今後は、農園のバーベキューの仕上げは、カッポ茶で行こうと、松永安左エ門の茶の随筆を読んで思って次第。

今度の日曜日、コーラル丸で関門初釣り。
今度こそ、波静かでありますように。
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富田紫郎氏からの年賀状(2011/1/5)

2011-01-05 22:25:57 | 戦前・戦中の日々
年賀状、亡くなった父の小学校の同級生の富田紫郎氏より、届きました。
富田紫郎氏の画いたものです。
見飽きない絵だと思います。
富田氏は父のクラスの最後の遠足で、疲れた旧友を励ますため、列の先頭で進軍ラッパを吹いた少年でした。
詳しくは、2007/7のブログに

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