田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

掘り出し物 コーヒーカップと猪口(2024/11/27)

2024-11-27 14:03:23 | 笑える話
連日雨模様。
晴耕雨読で、今日も我が家でのんびり。

 暇な日は、コーヒーを飲んだり、夜は焼酎のお湯割りを猪口で。

 コーヒーカップ、先日の鹿児島バス旅行で立ち寄った、美山地区の窯祭りで買ったもの。
 沈壽官の窯が有名だが、薩摩焼の窯元が集まっているらしい。
自由時間か2hあり、特に目的もなく、ブラブラ。
 各窯元が店をオープンしており、見て回る。
コーヒーカップの手ごろなのがあれば、と値段をみると、どれも5000円程の高額で、買う気にならず。
 民家の庭先に、焼き物を並べて売っているので、敷地にはいってみると、販売している女性が、ここの亡くなったおばあさんが、焼き物が好きで、買い集めたものがたくさんあり、遺品整理で売りさばいているとのこと。
 中に、良さそうなコーヒーカップがあり、値段1200円とお手頃。
買い求めて、担当の女性(持ち主のお孫さん?)の言うには、これは安いお値段ですよと。
 持ち帰って、愛用しているが、持った時の適度な重さとか、飲んだ時の口当たり、コーヒーの味が引き立って、気に入っている。

 もう一つは、東京に住む長男宅に遊びに行ったとき、近くにある、東大和市駅近くの薬草園で買い求めた猪口。
 薬草園の中にある、小さい直販所で、近くの障碍者施設の窯で焼いた焼き物コーナー。
 長男も時々買うとのことで、手ごろな猪口を買う。
値段は300円程?と安かった。
 これも焼酎の猪口に手ごろで、飲んだ時の口当たりもよく、愛用。

 薩摩焼のコーヒーカップも、薬草園の猪口も、お値段手ごろ、使い勝手、上々の掘り出し物。
 使うたびに、手に入れた時の情景が思い出されて、愉快な気分。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おもてなしは、漫画スラムダンク(2023/8/10)

2023-08-10 14:59:20 | 笑える話
迷走台風の6号、我が家のある京築地方には、さしたる被害無く、カラカラの畑に恵みの雨を降らせただけで、朝鮮半島に。
 我が家も物干しざおを地面に下ろしたり、車庫の補強の柱を付けたりの備えをしたが、被害なし、庭の芝生も雨に生き生き。
 12キロ離れた竹田農園でも、しっかり雨が降っており、少なめに見て、50ミリは雨。
 130坪ほどの畑で、計算すると、20トンほどの雨水が畑に降り注いだ勘定。
リヤカーにバケツを積んで水場から畑まで水やりしても、一日にせいぜい1トンほどで、昨日来の雨は、まったく恵みの雨。
 畑の野菜たちは全員大喜び。

 今日から、お盆休みの子供達が孫を連れて、帰ってくる。
子どもたちの幼馴染の家族も加わり、総勢11名で、我が家の3名をあわせて、この4日間、14名が我が家で、合宿生活。

 孫も中学生、小学生で、爺のおもてなしは、漫画のスラムダンク全31巻。
これを手に取れる場所に陳列。
 昨年は、野球漫画のタッチ全11巻が好評だったので、それに味をしめての策。

 東京の長男家族から、小倉に着いたの連絡があり、あと1時間で、お盆の戦いが始まる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョウビタキ 北に帰りますとご挨拶(2023/3/20)

2023-03-20 22:34:39 | 笑える話
電車~折り畳み自転車で竹田農園に出かけました。

 平成筑豊鉄道の沿線、今日も菜の花が見事。

 途中渡った今川、桜は遠目には、まだ咲いたようには見えない、冬枯れの風情。

今度の日曜日には満開の予報がテレビで。
 春は日に日に深まっているようで、野鯉が数匹、岸近くに集まっている、産卵が近いか。


 集落の水場の桜、開花が始まっている。

 畑の野菜を摘んで、炭火でホイル焼き。

摘んですぐの野菜は美味い。
 一人バーベキュー、ビールも美味い。


 一人バーベキューが終わり、ふと前を見ると、ジョウビタキがカメラの上に。
三脚で、タイマー撮影をしているのだが、カメラの上では、写真は撮れない。
 しかし、スマホがあったと、パチリ。(冒頭)
 ジョウビタキ、そろそろ朝鮮半島に帰るのだろう。
 私が畑のヤーコン掘りで、被せた刈草や土を掘り返すと、必ず飛んできて、なにか食べている。
 小虫がたくさんいるので、それを狙っているらしい。
 ジョウビタキは縄張りがあるそうで、いつも同じジョウビタキと見た。
 もう北に帰るので、その挨拶かも。
「爺さん、俺は北に帰る、いろいろと世話になった。たっしゃでな。」とでも言いたげ。
 笑えました。

 午後は、屋敷の周りの木部にシロアリ対策の防虫剤を塗る。
ほぼ半分終わったところで、時間切れ。

 残りは後日。

 あちこちに春を感じ、ジョウビタキにも別れの挨拶の出来た一日。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冷蔵庫 ジイは炬燵 孫公園(2022/12/24)

2022-12-24 16:11:18 | 笑える話
昨日、雪の残る寒い一日、炬燵でテレビを決め込んでいると、大阪に住む娘からラインの便り。

「堺市現在3°C。
4キロ離れた公園に
鬼ごっこに行く本日
終業式の中学生。
青春と書いてアホと
読む」

 孫は早中学一年生。
笑えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風峠越す(2022/9/19)

2022-09-19 11:14:46 | 笑える話
台風14号、九州上陸直前910hpaと猛烈。
30年前の台風19号では我が家は瓦が飛ぶ、車庫が崩壊の記憶が鮮明で、心配しきり。
ご近所の皆さんも。

 一夜明けて、外に出てみると我が家もご近所も無事で、やれやれ。(冒頭)
まだ終わったわけではなく、台風の中心は20キロ北の北九州市を通過中。
台風の目の影響か今は静か。

 午後から吹き返しの風が予報されているが、10メートル/秒程度の風とのことで、北部九州は峠は越えている。

 一昨日は、窓ガラスにガムテープ貼り。
妻は30年前、家にいて台風の恐怖を体験しており、貼り方が徹底。

 私は、30年前の台風時会社の頑丈な建物の窓から通り過ぎる夕日に輝く巨大な台風の目をきれいと、見物しただけで、タクシーで帰宅して我が家の壊れ方に驚いたが、妻のような恐怖体験は無く、今回のガムテープの張り方も、ないよりまし程度。

 台風経験の差だけでなく妻と私の性格の差も出たかも。
 ガムテープの貼られた窓ガラスを見て、笑えました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

負けても負けっぱなしにはならない 人 ピーマン つくね芋(2022/9/7)

2022-09-07 22:13:19 | 笑える話
台風11号、北部九州では心配された被害なく、田んぼでは稲刈りも始まる。

 天気晴れ、妻と竹田農園に出かけました。
 出かける前、このブログを見ていた妻が、トーちゃん、この顔は死にかけ、疲れ切っとると。
数日前、炎天下、休耕田の刈草を集めて畑に戻り、一息しながらビールを飲んでいる写真。
 くたびれたのと、眼鏡をはずしていたので、自分でも笑えるサル顔
 暑くて汗びっしょり、体力の限界と返事。

 農園に到着、昼からは今日の宿題のジャガイモの植え付け。
種芋は苗屋さんで買った出島と春ジャガの残りのアンデスレッド。

予定の畝に積んだ刈草を他の畝に移していると、妻もフォークを持って参加。
堆肥を上に置いて三つ鍬で耕し始めると、妻も2畝あるもう一畝を耕し始める。
 おかげて、スピードが倍になり、予定より早くラクチンで終了。(冒頭)
 今日の疲労困憊の写真を見て、妻もトーチャンの加勢をしなくては、と手を打ったらしい。
農家の娘、鍬の扱いは私より上手。

 前回、元気だったピーマンが突然萎れて、枯れそう。
今日見てみると、再起不能。

 今年は4本植えたピーマンのうち、1本が同じ状態で枯れて、抜き捨てた。
 これも同じと、抜いてみる。

 コガネムシの幼虫でも沢山寄生しているのではと、見てみるもコガネムシの幼虫見当たらない。
 帰ってネットで見ると、「青枯れ病」という病気で、カビがピーマンの導管を塞いでかかる病気で処置無しと。
 今日も抜き取ったピーマンは、畑から遠く離れた農園の角に捨てておく。
 側の富有柿の肥料になるはず。
 抜いた穴周辺には刈草を積んでおく。
以前トマトの疫病にはまん延防止の効果があった、枯草菌の力。
 残り2本は今までになく、豊作で、今日も沢山のピーマン収穫で、このまま病気拡散しないことを期待。

 もう一つの困ったは、スクスク伸びているつくね芋の葉を支える竹の柱が一本、途中から折れて、巻きついていた沢山の葉とツルが行き場がなくなり、隣のヤーコンの畝に倒れ掛かる。

 台風の風の影響かも。
 こちらは、丈夫そうな竹2本を添え木の柱に追加で立てて、往き場の無かった葉やツルを誘導しておく。

 なんとか持ちこたえそう。

 お昼は時間節約で国府の郷で買った弁当。

ビールは美味い。

 畑の側にある栗、立派な実をゲット。

炭火がないので、焼き栗は出来ず、持ち帰る。
妻は栗ご飯にすると。

 秋ジャガ用に畝を耕してると、何匹も芋虫。

多分、コガネムシの幼虫。
 夏にトウモロコシを植えた場所から沢山出てきたので、トウモロコシの根に寄生していたのだろう。
 その場で殺したり、バケツに集めた芋虫は集落の水場に住む鯉に餌だと、投げ込んでおく。

 今が蒔き時のニンジンも、畝を作って種まき、ジョロで水やり。


 先日種まきしたインゲン豆、しっかり発芽。


 秋取りキュウリも。


 早めに帰路に。

 トーチャンのくたびれたサル顔も、枯れたピーマンも、折れたつくね芋の柱も、放置せずにあれこれや妻と打つ手を考えて、やってみた一日でした。
 田舎生活をしていると、ボケ防止になりそうと思ったり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパーにて 孫(2022/2/21)

2022-02-21 11:24:47 | 笑える話
朝から時々雪が舞う寒い一日。
畑にでもと考えていたが、雪と寒さに回れ右で、今日は炬燵の人。

 釣りの仕掛けの修理をしていると、堺に住む娘から、ライン。

「スーパーで肉を買ったらK(小3の孫 男子)が爆笑。
Sちゃん(小6の孫 男子)、ママがちんちん肉買ってるー!!
(冒頭の肉の表示ラベル)
X こかん
〇こまぎれ
わが家に天才がおった・・・」

 笑えました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次男に草刈り・カボチャの棚作り手伝ってもらう(2021/5/29)

2021-05-29 18:23:33 | 笑える話
5月も終り近く、晴れの日が続き、農園に仕事休みの次男と出かけました。

 出かける前、テレビを見ていると、和歌山県がコロナのワクチンの接種率が一番との報道。
高齢者への接種率は直近日本平均は6%で、和歌山県は17%。
 県知事のインタビューがあり、和歌山県が沢山ワクチンをもらっているわけではない。
届いたワクチンを残らず打ちまくっているだけとのこと。
 耳鼻咽喉や産婦人科の病院も総動員しての個別病院での接種がメイン、自治体の保健所と個別病院とは主にfaxとメールをこれでもかというばかりに頻繁に、情報をやり取り、ワクチンとは別に、注射器・ワクチンを薄める生理食塩水も5回分に小分けして、ビニール袋に入れて、保健所から各病院に配るとのこと。
 和歌山県は、コロナ発生の当初は観光地から感染が日本でも最初に発生し、感染が拡大している大阪府の隣で、条件は悪いが、日々の感染者の数は一貫して少ない。
 釣りの技術の先進県としても有名で、私が汐巻での釣りでお世話になっている、テグスに小さい鉛をたくさん打ち付けているビシヨマは和歌山の漁師さんの発明
 いざというときの実力が漁師さんだけでなく、自治体も医師会も日本でトップクラスの県と見た。

 農園に着き、まず次男に休耕田の草刈をやってもらう。
昨日私が使った草刈り機を出して、一輪車に乗せながら、次男が、「トーちゃん、草刈り機の刃が反対」と。
 超硬合金のチップを埋め込んだ、ギザギザの多い、刃だが、草刈り機を右から左に振るとき、エッジをつけた刃が左にあるのが正しいつけかた。
 私が先日来、使っている刃は裏表逆に取りつけたため、刃先の当たらない、いわばミネ打ちで草刈りしていたことになる。
 次男は、笑いながら刃を取り付け直し。
 どうりで、買ったばかりの草刈り機にしては、たいして切れないと思ったはず。
 一時間余りで、私が刈る面積の見た目、倍刈ってくれました。


 お昼は、途中のJAの直売所で買ったイノシシ肉の炭火焼き。

山向こう犀川の猟師さんたちのグループが仕留めて、食肉に加工したもので、間接的なイノシシ駆除。美味しい。
 

 午後は、発芽してそろそろツルが伸びてくるカボチャの棚作り。
骨格をほぼ作り終わる。(冒頭)

 菊芋、勢いよく成長中。


 次男の加勢のお蔭で、草刈り機の刃が逆だと気が付き、草刈りもカボチャの棚作りも進みで、やれやれの一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

汐巻で釣り、落とした竿が釣れた(2021/4/25)

2021-04-26 12:22:15 | 笑える話
田舎生活の好きな皆さんお元気ですか。
昨日の日曜日、名高い漁場の汐巻に釣りでした。
前日の晩、釣り幹事のSZ氏宅にとめてもらい、夜中の3:30小倉出発。
瓦屋のI氏とその釣り仲間、大工のM氏、電気工事屋のMT氏らいつもの釣りバカ。
新型コロナ警戒、車2台に分乗、車内窓開け・マスク。
次第に北東の風が強くなるとの天気予報で、今日は深い湾奥にある特牛港から出港。
船はいつもお世話になる第五漁神丸。



(竿が釣れた)
お昼時、段々風が強くなり、風裏の岸近く、角島が近くに見える場所に移動。
私の背中合わせに釣っていたMT氏が竿が落ちたと。
よそ見して気が付くと船べりにもたれさせていた竿がリール、仕掛けごと海に消えていたと。
丁度イカ仕掛けでイカ狙い、かかったとリールを巻いていた大工のM氏に竿落ちた釣ってくれと私が声を掛けると、M氏、重たいこれは竿かも。
見ていると、運よく落ちた竿の糸にイカスッテが掛かり、MT氏の糸、続いて竿が上がってきました。

針につけていたエビ餌、無くなっていたので、大型の魚が竿ごと引きずり込んだのだろう。
笑える、やれやれ。

(釣果)
真鯛 大鯛が船中3匹





アマダイ



アコウ

ボッコ・糸ヨリ

レンコ鯛

剣先イカ 今年初めてイカがコンスタントに釣れた






(調理)
風が強くなり、早めに納竿、我が家に夕方4時過ぎに。
一番家族に人気があったのは剣先イカ。
夕食に刺身とゲソの煮つけ。

一緒に刺身にしたボッコとアコウが影が薄くなる人気。
夕食後は、レンコ鯛、糸ヨリ、小型のエソ(貰った)を3枚に下ろし
塩水に30分程漬けて、一夜干し。
朝、回収、美味そう。

調理が終わったのは10時過ぎ、そのまま爆睡、気持ちのいい朝の目覚め。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

胃腸薬のミヤリサン 受験生時代の思い出(2021/2/5)

2021-02-05 10:16:58 | 笑える話
ヤーコンやら、菊芋の効能を説明しているらしい「コロナに殺されないたった一つの方法 酪酸菌がすべて解決する」(小柳津広志 著 腸内細菌学 東大名誉教授)を購入して、パラパラと読んでいると、ハッと気が付く。
 腸内環境を良くする善玉菌はまず、ビフィズス菌で、これは生まれたばかりの乳児が、母乳に含まれるオリゴ糖で腸内に最初に育つ善玉菌。これは年齢が進むとともに減っていって、60歳を超すとほとんど無くなる。生後半年たって、離乳食を始めると、食物繊維を餌に酪酸菌が発生、腸内環境をよくする善玉菌のエースになる云々。
 へー、そうなんだと、認識を新たにして、その先を読むと、酪酸菌=宮入菌とあるではないか。
 
 我が家で常備している胃腸薬は、結婚した当時から「ミヤリサン」という錠剤で、宮入博士というかたが、随分前に発見した胃腸薬で、腸内の善玉菌(宮入菌)を服用する胃腸薬と説明書きに書いてあったはず。あわてて薬箱からミヤリサンを取り出してラベルを読んでみると、確かに酪酸菌(宮入菌)と表示してある。(冒頭)

 私が小学生の頃、60年前は、まだ各家庭には冷蔵庫が無いころで、大人も子供も、食あたりに悩まされる事が多かった。下痢・腹痛にウンウンと寝込んでしまう。捨てるのがもったいないと、前日のカレーやら、米の飯が多分大丈夫と食ったが、大丈夫でないことが年に数回。そのため各家庭に胃腸薬常備。
 私の祖父母の家には、正露丸が定番。
 私が高校生の頃には、気が付くと、このミヤリサンが定番に。
生きた腸内の善玉菌で、それなら副作用も無かろうと、父母が選んだものと推測。

 ミヤリサンには笑える思い出がある。ちょうど大学受験生で、東京の大学を第一志望にして、猛勉強のあと、いざ出発。夜行列車で東京まで、受験の前日に宿に着き、試験会場の下見も。宿は、修学旅行客が多いと思われる和式の旅館で、畳の大部屋に5、6人の相部屋。福島とか、長野から来たという私と同じような田舎者の大学受験生たち。明日の試験に備えて、よく寝ておこうと、床について、寝入っていると、枕元の電気がついて、誰かが私を起こす。眠いのに何じゃと目を開けると、信州から来たと話していた私と同じ年くらいの大人しそうな男が、はにかみながら、眠れないと。なんで俺を起こすのじゃと喧嘩になるところだろうが、当時は、純粋な田舎の少年で、私がもっている唯一の薬のミヤリサンを取り出して、これは胃腸薬だが、腸にある細菌を使ったもので、副作用は無い、睡眠薬でないので、かえつてこちらの方が体調もよくして、よく眠れるだろうなど、半分口から出まかせを言って渡したのでした。くだんの少年も素直な男と見えて、喜んで飲んで自分の布団に引き上げ、私も熟睡、翌日の試験もいいコンディションで臨めたことでした。当時は、うまくごまかせた、嘘も方便、イワシの頭も信心からというのは、こういう事かもと、ボンヤリ思ったり。

 今日読んだ、「コロナに殺されない・・」の詳しい細菌学の本を読むと、酪酸菌(宮入菌)には、ぐっすり眠れて目覚めがいい、という効果があると出ており、緊張で眠れない信州からの受験生の男に渡した胃腸薬は、渡した私は、私を起こした邪魔者を機嫌よく追い払ったつもりが、的を得た処方だったのかもと、まぐれ当たりを、50年たった今になって喜んだり笑えると面白がった次第。

 この信州の男とは、その後交信はないが、頭の良さそうないい感じの方で、元気にされているなら、ビールでもご一緒したいもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする