朝起きてみると、雨。今2月はついに1回だけの石仏巡りとなる、何とも成果の少ない月でした。そこで今日は、馬頭町の郷土資料館で石仏写真展を開催しているとのことで、雨の中を馬頭町へ向かう。だれもいない館内をのんびり写真鑑賞である。そこに、まだ実見していない百堂念仏塔があったので、雨の中を見に行こうと事務所へ立ち寄って所在地を教えてもらう。おかげで、すんなりと実見出来たが、その場所が食品工場の建物の裏なので、教えてもらえなかったらこうもすんなり対面できなかっただろうと、感謝する。こんな山里でも、かつては近郷に信仰地としてたくさんの堂などがあったことを思うと感慨深いものがある。そしてこの百堂念仏塔、現時点で最も大きな碑となるのを知って嬉しくなる。
そしてもう一つ、資料館のとなりに位置する乾徳寺さんの墓地内に、廣群鶴の手になる石塔を実見出来た。これは、嘉津山氏が最近纏めた「廣群鶴遺品一覧」にも掲載されていないので、多分新発見となるものである。嘉津山氏には、早速写真等を添えて知らせてあげよう。なお、詳細調査は本格的な雨のため無理なので、住職さんに改めて出直してくることを話しつつ、写真やサイズはばっちり調べてきた。この、馬頭町の石仏調査もいつかは本気になってやらなければならないと感じていたが、何しろ宇都宮からは遠い!。それでも、そろそろ行動を起こすべきなのだろうと、岐路の車中で考えながら早めに帰宅する。
それにしても早いもので、はや明日からは3月。週末が天候に恵まれることを念じつつ、来月こそ足利市の庚申塔調査に行きたいと思っている。
そうそう、それと、別HPに掲載しています栃木県の碑塔データベース、昨日その大部分を最新版に入れ替えました。1995年までに調査した碑塔の見直しがほぼ終了したからです。本当は調査した全碑塔を公開すれば良いのでしょうが、何しろ最新から1995年迄でも18,000基余と膨大な実見碑塔数のため、それは大変なので止めました。もっとも、中にはケチな性分で公開をためらっている信仰碑塔項目もたくさんあるからです。時間を見つけて、さらに調査碑塔の見直し(校正)を進めていきます。