宇都宮市の碑(いしぶみ)調査から開放され、先週はそれを良いことに部屋でのんびりしましたが、今回は以前のような石仏巡りに出かけることとしました。その為に選んだ場所が栃木県鹿沼市で、しかも農山村風景が一面に広がる古峰原街道沿いとしました。もちろんその多くの場所は過去に調査したものが多いのですが、今回はそんなことはどうでもよく、要するにのんびり石仏を眺めたいために訪れたのです。
さて、そんな中で訪れた日向地区の日向神社。そこにはご覧のような狛犬一対が鎮座していました。何よりもまず目に入ったのは、その首についている「鈴」です。栃木県内の狛犬も随分見てきましたが、その中でこのような「鈴」を付けていいる狛犬には過去に出会ったような気もするのですが、それがはっきりしないのです。そこで今回は、その他の面白い?石仏を差し置いてこれを掲載した次第です。ついでに下日向地区の神社では、年甲斐もなくつい触りたくなるような「良いお尻をした」狛犬にも出会えました。
それにしても、狛犬に「鈴」が付いていたのでは少しも恐ろしくない狛犬になってしまうのではないかと、一人で笑ってしまいました。
今回から、以前のように別ホームページの「今月の石仏巡り記」を復活させる予定です。尤も、今週は仕事が少し忙しいので掲載は遅れると思いますが…。
そうそう、それと過去に調査したつもりのお寺さんへしばらくぶりで行ったところ、その参道に中世の重制石幢六地蔵塔が立っていたのには驚きました。もちろん、精査させていただきましたが、帰宅して家内にそのことを話したところ、それはここから登る地元の山登りの折に立ち寄っただけで、石造は改めて調査に来ようとして参拝しただけで済ませたお寺さんだったことが判明しました。私としたことが、何ということでしょう。本当に石仏巡りの恐ろしさを体験した一日でもありました。また、最後に立ち寄ったお寺さんにしても、帰宅して台帳を見たら2002年の正月に訪れて調査済みが判明。全く、私の記憶も衰えたものだとつくづく感じた次第です。やはり、石仏巡りに出かけるには、事前に下調べと目的地を選んでおくべきだと痛感しつつも、本当にしばらくぶりにのんびり石仏と語らうことが出来た一日でした。