石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

6月23日も日光の庚申塔調査です

2007年06月26日 | Weblog
今月の2日・10日・16日に続いて今日も、日光市虚空蔵へ4回目の庚申塔調査に行きました。朝、8時から手拓を開始して、どうにか終えたのは午後2時を過ぎていました。昼食も取らず、一心不乱の調査が功を奏して、今回でこの虚空蔵の庚申塔調査は完了しました。その後、遅い昼食を境内でゆっくり取ってから、同じ稲荷町の稲荷神社へ立ち寄りました。それにしても、メチャクチャに疲れた虚空蔵の調査でした。日光庚申塔の最大難関場所(数とその内容等を含めて)を、これで通過したことになり、なにはともあれ、今まで、見ただけで精査する気力がなくなる場所だけに、無性に嬉しくなりました。
 実際の所、今日は朝から休憩も無しに調査を続けたのと、真夏を思わせるような暑さでもうヘトヘト、本心はそのまま帰路につきたかったのですが、それでもあと2時間は調査が出きると、ついつい頑張ってしまいました。その稲荷神社で、貞享2年銘塔(この貞享塔は、殆どの調査書で延宝二年となっている)を手拓。しかし、その後の調査は手拓無しとして、台帳に記入しました。そのため、交名は一切記録せずという手抜き調査になりました。当地には16基の庚申塔があるのですが、今日はその内の6基のみで降参です。境内の休憩所ベンチで少し横になり、疲れた体を休めてから帰路につきました。そんなこんなで、本日は19基もの調査記録を得ることが出来ました。
 来週は、天候さえ良ければ春日部市の中山正義氏と一緒に、またまた日光へ入ります。どうしても、中山氏と一緒に確認したい庚申塔があるからです。また、ついでだから中山氏に庚申塔についての蘊蓄を語ってもらいます。ここのところの、毎月一度の中山氏との庚申塔巡りは非常に楽しいもので、その中山氏の博学猛学ぶりを伺えることだけでも嬉しいのに、一緒になっての庚申塔調査、もう最高です。そんな訳で、雨が降らないことを今から願っています。
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6月16日も日光の庚申塔精査です

2007年06月19日 | Weblog
6月16日、快晴となったので喜び勇んで日光へ向かう。最初は、今回で連続3週目となる稲荷町の虚空蔵である。少し風が強いが8時半には手拓開始。前に掃除をしていたので快調に進んで延宝塔3基に寛文塔1基の手拓終了。次に、正保年の庚申塔に取りかかったが、いつもの用紙に代えてダブル幅の画仙紙を取り出したので、ものの見事に風にあおられて失敗!。用心のために、いつもなら手を抜いてしまうテープでの押さえまでしたのに、である。ここで、12時のサイレンが鳴ったのを潮時とこの地の手拓を終了する。
昼食を取るために、本町の八幡神社へ移動。
午後は、この八幡神社で先週水洗いした庚申塔の精査と拓本取りに入る。その最大の標的とするのは、まだだれも解読していない不明庚申塔。私の推測では、どう見ても寛文以前の庚申塔と見ていたから、どうにも気にかかっている庚申塔である。そしてついに、「寛永十一庚戌年六月五日」の紀年銘を解読できた。これって、栃木県の庚申塔に興味のある方には大変な出来事なのです。私にとっても、もちろん庚申塔に関しては今までで最大の成果であり、これからの日光の庚申塔を語るには、この庚申塔を見ずに述べることが出来なくなった大切なものなのです。もっとも、庚申塔に興味のない方には、何と言うこともないのですが…。
そんなこんなで当地に夕方4時半までいて、結果的には今日一日で4基を精査することが出来ました。まずはメデタシといった気分です。
翌17日の日曜日、早速に春日部市の中山正義氏に早朝から電話。昨日の庚申塔調査の成果を報告しながら、近い内に一緒に再確認とその立ち会いをお願いする。また、手拓した画像やら精査報告書をファックスで送り、その信疑の程を伺い、ほぼ私の調査通りで間違いないので、中山氏も「早く実見したい」と、なる。
とにかく、早く皆様にもその報告をしたいところだが、何しろ日光型庚申塔としてだけでなく、栃木県最古の庚申塔確認となるので、慎重にも慎重を期して、中山氏との合同再確認後に、それは公表したいと思っている。
さて、次回またしても日光へ入ります。今回同様、虚空蔵の残りから精査となります。そうそうそれと、いつものHPへの画像紹介、今回はお休みです。
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6月10日の馬鹿な石仏巡り

2007年06月11日 | Weblog
9日の土曜日が雨で、目的地とする日光まで辿り着けぬまま帰宅。そのウップンを晴らそうと、10日は朝早くから、日光へ向かう。しかし、またしても日光へ入るや雨が強く降っている。まさに、帰るに帰れない悔しさのまま進んで、東照宮を過ぎて本町の八幡神社まで行く。そして発想の転換やらと自分に言い聞かせ、雨具と長靴を取り出して八幡神社にある庚申塔を、「雨が降っているので水を掛けなくて良い」と、碑塔磨きに入る。そうこうしている内に雨も小雨からやがて止んでしまう。よし、こうなればしめたものと、益々庚申塔磨きに熱が入って、11時には合計14基の庚申塔磨きが終わる。今日は、拓本は全く取れないので、採寸を細部まで記録紙に記入し、イラスト用の部分写真を撮影したりして早くも12時を過ぎてしまう。
よし、ついでだから稲荷町の虚空蔵にある庚申塔でまだ碑塔磨きが終えていない庚申塔も、今日の内に片付けてしまおうと向かう。そして現場について、まさに碑塔磨きに入ろうという寸前に突然の大雨。急いで車に逃げ込み、その雨足の状態を待つが、全く話しにならない。昨日よりはまだ日光で午前中を過ごせただけでも良いかと諦め、遅い昼食を車の中で食べてから帰宅する。
※八幡神社の庚申塔、全て苔が取り除いてありますので、写真を撮りたい人は今のうちです。雨による泥はねはありますのが、亀の子タワシで落ちます。もちろん、拓本を取るための苔落としですから、その目的がある方はぜひ今のうちにお訪ね下さい。雨の中、どのくらい綺麗にしたかは、後日HPの方へ幾つかの画像を紹介しましょう!。

帰宅(午後2時半)してから、中山リスト最新号の栃木県延宝塔を校正し、電話で中山氏に2基が洩れていることを連絡したりして、午後は何となく過ごしてしまう。来週こそは、必ず土曜日あるいは日曜日のどちらか一日だけで良いから晴れてくれることを期待している。
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今日、6月9日は雨です

2007年06月09日 | Weblog
「雷三日」という言葉のとおり、今日も栃木県は雷雨です。それでも朝の内は晴れていたので、ついつい騙されて日光へ向かってしまいました。しかし、宇都宮との境から今市市へ入るなり、そこは土砂降りの雨となっていました。それでも諦めきれずに日光へと少しだけ進みましたが(魂胆は、少しくらいの雨なら調査できぬまでも碑塔掃除だけでもしておこうという、浅ましい考えです)、とてもではないが雨は益々強くなってくるので、途中でUターンし、帰宅する事にしました。そして帰宅して家内の一言が耳に痛かった!それは「せめて一基位は調べてきたのでしょう!」。

 帰宅後、自宅のある宇都宮は雨が降っていないことを幸いと、畑の草むしりをし、その後に中山氏が先日送って下さった「栃木県寛文庚申塔リスト」最新号の校正をしまして、お昼に中山氏と電話で正誤の打ち合わせをしました。これでもって、栃木県の寛文庚申塔は一応の調査リスト完成と相成りました。延宝塔リストも頂戴したのですが、こちらは数も多いのでおいおいに突き合わせをしていくことにしました。

 さて、只今は午後の1時46分。少しだけ、自分のHPを修正しようと思っています。特に、掲示板は利用する人がいないので、書き込める内容を変更しようと思っています。その他、今月から試験的に「石佛月報」の内容を掲載してみようと思っています。HP用に作成変更するのは面倒なのですが、これも読者の皆様へのサービスを、と考えての事ですがいつ中止するかは判りません。また、PDFで作成して原則的に印刷は出来ないように設定するつもりです。まあ、どこまでこれからやれるかは判りませんが…。今日の暇つぶしです。
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6月2日は日光の庚申塔調査

2007年06月03日 | Weblog
昨日6月2日は、日光市稲荷町の虚空蔵にある庚申塔調査に行きました。その目的は、当然ながら庚申塔の精査にあります。朝8時半から始まり、午後3時まで行うも、たった6基しか出来ませんでしたが、それでも私にとっては6基も出来たことに満足です。何しろ、1基平均で1時間で精査が出来たことになるので、これまでよりは少しペースがあがったことになるからです。その作業の手順は、まず最初に当日精査する予定の碑塔を一気に掃除してしまうことにありそうです。それと、水張りした和紙が季節の関係で早く乾くようになったからでしょう。

本当は、夕方まで現地に留まりたかったのですが、午後2時半頃から雨が降り出し、何とか3時まで粘りましたが益々雨が強くなってきたので仕方なく中止となりました。寛文塔が、7基あるのに1基を残してしまったのは残念ですが、それでも「中山リスト」との照合が出来まして、先ほどその報告を電話で中山氏にしました。これで、中山リストの栃木県寛文塔は完了です。

次回も、また虚空蔵に行くつもりでいます。何しろまだまだ正保塔を含めて精査しなければならない庚申塔が沢山あるので、あと2~3回はこの虚空蔵に入り浸りとなりそうです。(もし、これをご覧の方で、”私も勉強のために参加したい”という方は、当方までメールでご連絡下さい。一般の石仏巡りと違って全く面白くもなく疲れるだけですが、参加はご自由ですので…。ちなみに、東武日光駅の近くですので、勝手に現地集合です)

何れにしましても、この精査によって初めて日光の庚申塔調査が成りますので、焦らずじっくりと構えて進めていきます。しかし、いつものようにHPの方へ掲載する画像としては全く困っています。何しろ数が少ない、見た目に面白くもない碑塔ばかりですので掲載するのをためらっているからです。それでも、庚申塔に興味があって、しかも「日光型」というものに関心がある方もいようかと、専門的になってしまうかも知れませんが、その精査した内容を掲載しておこうかとも思っています。
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