まもなく四月になろうというのに、毎日冷たい風が吹いています。特に昨日は風が強かったので、石仏巡りどころではないので今日の日曜日に変更し、相変わらず宇都宮市内の石仏巡りに行きました。といっても、寒さが身にしみるので本当は自転車で旧市街地へ行くつもりでしたが、車で行くことにしました。行き先は、1990年代に巡った岩曽町から川俣町、下川俣町周辺ですから、自宅からは近い地域です。過去の調査の再確認と写真撮影ですから暢気なもので、訪ねた寺院では住職さんと話し込んだりして余り調査は進みませんでした。
さて、今回の写真はそんな川俣町の高おかみ神社で見た狛犬です。平成になってから奉納されたものなのですが、その狛犬の土台がご覧のように動いてしまっていました。地元の方に話を聞いたところ、本体の狛犬も落ちてしまったので皆で持ち上げて据え付け直したが、その土台は氏子の人たちの力だけではどうにもならず、そのままにしていると言うことです。道理で、狛犬の台座周辺に新しい傷があったのです。いずれ機会を見つけて直すとのことですが、暫くはこの状態のままになりそうです。また、お寺さんでは大きな層塔が倒れてしまったり、墓石のいくつかが倒れて割れてしまったそうで困っていました。そんな訳で、三週続けての当地の石造物倒壊の写真ばかり掲載してしまいました。そうそう、それと下川俣町の高おかみ神社境内にある、元文年間の大きな退蔵界大日如来像も台座から落ちて地面に転がっていました。像容が素晴らしいのに、残念なことです。いずれにせよ、当分は石仏巡りに出かける度にこのような石造物の倒壊現場を目にすることでしょう。
それにしても、毎日の報道は福島原発が主流を占めていますが、それはある意味で人災。もっともっと、津波による自然の猛威にさらされた被災者の方たちの現況を知りたいと思っているのは私だけなのでしょうか。特に、ラジオが主たる情報源の私としては、NHKをかけても高校野球ばかりが流れていて、少しも欲しい情報が入りません。NHKとして、本当にこの度の震災被害と高校野球との比重の重さを考えての放送なのだろうかと、少なからずガッカリしています。
ガンバレッ、被災者の皆様。私も多くの皆様と同じく、皆様を応援しています。