毎日毎日、残暑と言うよりも酷暑が続いていますがご、皆様におかれましてはご健勝にお過ごしのことと拝察しております。
当方、今年の夏の石仏巡りは完全休養日としてサボっていますが、それでも旧盆が過ぎると何となく今秋の石仏巡りの予定を立てたくなってしまいます。まあそれでも、もう少し腰の状態を安定させてからにしようと思っていますが…。
そんな今年の旧盆中に、石仏関係の冊子が同時に二冊届きました。一冊は、多摩石仏の会様の「野仏」第42集です。拝読させて頂いて思うのは、多摩地域の機関紙でありながらページの半分以上が他地域の物。また、会の機関紙へ掲載する内容と個人誌へ掲載すべき内容とが混同していたり、どう見ても十分なフィールド調査ではなく他の文献抜粋からの投稿など、今の石仏界の機関紙の現状を見る思いがしました。尤も、編集者が替わったための編集方針の変更と思えば仕方ないのかもしれません。
もう一冊は、石川博司氏の「石佛雑記ノート42」です。獅子舞に専念したく、多摩石仏の会を退会されてから数年、それ以後もやはり石仏の世界からは完全に足を洗うことが出来ず、折りに触れては趣味程度に石仏と接しておられる様子。何よりです。研究の世界から趣味としての石仏に移行されました石川様の益々のご健勝を願いつつ拝読させていただきました。
それにしても、その間(いや、指折り数えてみたら石仏巡りを中止してからまだ二ヶ月ばかり)、私といえば部屋に閉じ篭り状態。パソコンや辞典・辞書類を眺めているばかりで、もう何年も石仏に接していないような幻覚に襲われています。早く、この痛い腰から抜け出して、石造物の前に立ちたいと、心底から思うこの頃です。