石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

栃木県宇都宮市に所在する明治から大正にかけての馬の治療に活躍した親子の壽碑紹介

2020年10月27日 | Weblog

今年中に、かつて私家本として数部発行した「宇都宮市の集録碑」の改訂版を、その後10年間で新たに見つかった石碑等を加えて印刷しようと悪戦苦闘中。そして過日、ようやく全ページの再確認が出来て奥付を書き直して後は印刷するだけとなって一安心していたら、知人から私の住む隣町(歩いて10分ばかりの距離)の民家庭先に立派な石碑が建立されているのを教えていただく。10日ほど早くに教えてくだされば、ノンブル付の前だったので助かったのだが、それらがすべて終わった段階での情報なので、ここでストップしていた。もう一度、200頁以上ある前半からのノンブル差し替え。気が遠くなるほどの作業量と細心の注意を払わなければならない作業に、一息つきたくて放っていた。しかも肝心な、その前にお宅へ伺っての拓本採拓許可を得てからの作業がある。この手拓作業だけで、優に半日を使ってしまった。そしてその後の銘文作成作業。これにも私なりの哲学があるので、丸二日を要して次はその読み下しに最終校正。いや~あ、少しばかり疲れました。何しろ石碑の拓本を採るのは、今年の正月以来で、今年の2基目という有様。そして只今は佐野市千躰庚申山に取り付いているので、外出しない限りは休みなしのパソコン作業である。しかしそれも何とか合間を見て、石碑の持ち主様へ提出する作業も終わりました。その石碑を暫くぶりに掲載しましたので御笑覧下さい。但し、銘文読み下しと、碑陰にある交名等は一般の人にとって余り関心がなので掲載いたしません。

コメント

佐野市田沼町の千躰庚申山へ入り続けて、早くも9ヶ月が過ぎましたが、未だ継続中!

2020年10月27日 | Weblog

今年の2月に始めた、佐野市田沼町の庚申山の庚申塔群調査、間もなく冬になるというのに未だ終わらずに毎週通い続けています。その間、このブログは開店休業状態でしたが、今日は暫くぶりに先週土曜日に行った調査内容をご報告いたしましょう。と言いつつ、今までに庚申山で確認できた庚申塔の総数は855基。そして今回は、既に調査済の表口参道入り口の両側を先々週に少しだけ掘り起こしましたところ、又しても沢山の庚申塔を土中から掘り起こすことが出来ました。再調査とは言えつつも、再度の調査であまりにも多くの新しい庚申塔が出てきてしまい、その場所を初回に調査した私と高橋氏の二人は只々苦笑いするしかありませんでした。今回はその調査発掘の場所を変えた第二弾です。そんな、バカみたい私たちの調査をお笑いくださいましてご覧ください。そしてここへ掲載した写真は、その中のほんの一部に過ぎないことを申し上げておきましょう。いずれにしても、年内には最終的な調査を終えたいと、この頃では真剣さが一層増して奮闘中です。

上記写真は、この周りの土を掘り起こして見つけた新たな庚申塔と、その紛い自然石(旧田沼町調子では、毛筆で書いただけの庚申塔としているが、私たちは庚申塔を建てるのに用いた台石と結論づけた)の山です。

上記写真は、表口参道入り口西側の庚申塔風景です。これらもその半分以上は土中から掘り出した物です。勿論、掘り出す前に周辺の草や樹木の切り払いなど労力を要する作業をしなければなりません。その作業が終えて初めてこの写真のような状態が現れ、その中から更に地面を掘って土中に埋もれている庚申塔を探し出すわけです。所謂、少し頭のいかれた三人組だからこのような作業を延々と続けられるのだろうと苦笑しつつです。


それらの拡大写真の一部が上に掲載した2点です。これらの庚申塔を、今度は水洗いしてから調査用紙に記録し、更に写真を撮ってから、今度はそれらを記録台帳順に参道沿いに並べる作業が待っています。これがまた体力の要する作業で、山口氏という馬力のある彼氏がほとんど一人でやってくれます。私にとっては神様のようなありがたい存在です。また、それらの中から、記録に残しておきたい庚申塔を選び出しては拓本を採ってくれるのが高橋氏です。兎に角、このお二人には感謝感謝の言葉があるだけです。
そして今週も土曜日になると、無許可の駐車場へ三台の車を止めて日がな一日、泥にまみれながら新たな庚申塔探しと調査に没頭していることでしょう。私としては、既に900基近くの庚申塔を調査しただけで嬉しいのですが、他の二人はその900基目を自分たちで見つけたいという願望で奮闘中です。そんな、一か所で900基も庚申塔がある場所なんて、絶対に日本ではここでしか見られないでしょうから、それを確認したい気持ちも私としては同じなのですから、言い出しっぺの私としても、腰痛と言わずにもうひと頑張りしなければなりません。

コメント