冬晴れでしたが、風が少しばかり強い中を元気に出発。と言っても、今回はこのところの徳次郎町から離れて宇都宮市南部地区へ入りました。ところが、山地ばかりを巡っていた私にとっては、平野部の何とつまらないこと。石仏があるところといえば、共同墓地に公民館と寺院仏閣と相場が決まっていて、面白みはゼロに近いものでした。それでも、いつかは調査せねばならぬという脅迫感で巡って歩きましたが、結果としては予想した通りに月並みなものばかりで、しかも一日で27基のみという成果でした。それでも、宝篋印陀羅尼経の刻まれた宝篋印塔を二基確認出来たので、まあこんなものかと思い、午後三時には風が一層冷たく感じられるようになってきたので、今回はここまでとしました。
掲載した写真は、今では完全に地元の方にも見捨てられた家畜塔です。大きな自然石なのですが、そのほとんどは土中に没していて「勝善神」の「勝」文字だけがかろうじて見える状態です。この寒空にスコップで掘り起こすまでもないと、このままで記録するに留めてしまいました。そして今年もいよいよラストランとなってきました。年内に、あと一回ほどは石仏巡りに出かけたいと思っていますが、それは天気次第となりそうです。
本心は、それよりも今年一年の調査しながら未整理となっている石仏達をどうにかしなければと思うところです。皆様も、悔いのない年末を過ごされますよう願っています。