今回は、宇都宮市桑島地区の石仏巡りとなりました。鬼怒川沿いなので、川風が冷たいかと準備万端よろしく出かけましたが、シャツの上にセーター一枚で一日中過ごすことが出来ました。それでも流石に、早朝からの手拓は無理なので、以前の調査で確認しながら未調査だった内道沿いの碑塔をまずは手始めにと調査しました。そしてその中に、上記に掲載した「馬歴神」という家畜塔と出会いました。この「馬歴神」或いは「馬櫪神」という文字塔は、栃木県では意外と少ない家畜塔で、私が実見したのはこれで県内十三基目という有様です。ちなみに宇都宮市では初めての確認となりました。別HPに掲載してある「馬歴神」の項目も、数年前に今市市で新たな当該碑を確認しながら放置してありましたので、今年の暮れにでも最新情報に更新しようと思っています。寒い中でも出かければ、こうして何かしらの新しい碑塔と出会えるのですから嬉しい限りです。それと今回は、碑調査で親しくなった桑島の山口氏宅へ寄り、ついつい雑談を一時間以上もお茶を飲みながら話し込んでしまいました。これも、石仏巡りの餘慶かとそれはそれで楽しい時間を過ごしました。
その一方、手拓の方は少しも稼げずに、金剛定寺さんで二基の碑を調査手拓しただけに終わってしまいました。まあそれでも、新たな1基(もう1基は過去に調査済み)の収穫があったので、本来の碑(いしぶみ)調査の方も満足と致しましょう。
さて一方で、これは栃木県内の「狛犬」調査をしている山口氏への連絡画像です。なにしろ、後で知らせようと思っていると忘れてしまう性質ですので。この狛犬は、上桑島の金剛定寺さんの境内にあります。昭和七年の奉納で個人での奉納です。狛犬調査では、まずもってお寺さんを訪ねることは少ない山口さんへの今月のプレゼントです。特に、吽形(掲載画像)の方の子獅子は珍しく2匹がいました。
来週からは、愈々年末に入りますね。多分次回も、今回と同じ桑島地区へ入ることになるでしょう。それは、探している碑(いしぶみ)が今回も見出すことが出来なかったからと、手拓しなければならない碑が残っているからです。まあ、今年も残り少なくなったが焦らずに悠長に構えての石仏巡りと致しましょう。