石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

今回は、2022年暮れに通った道沿いの百番巡礼塔の脇を通ったので、今度こそはと拓本採りましたが、少しも面白くないです。

2024年04月19日 | Weblog

昔ならいざ知らず、この頃では全くと言って良いほど銘文のない石塔には全く関心がなくなりまして困ったものです。その上に、今回のように石塔の表裏が分からなかったと言えばそれまでだが、本来は裏面に当たる面を正面に据え付けていれば猶更のこと、写真も撮れないので通過してしまう。しかしそれも、最近では珍しく同じ個所を通過道として通ったのも何かの縁と、立ち寄って改めて裏側になっている面を見れば、そこに「男體山」の文字が目に入る。いつかは、栃木県内の「男體山」の文字塔を纏めてみたいと思っているので見逃すわけにはいかなくなってしまった。しかし、その資格柱には4面に文字が彫ってあるので、それを全部拓本に採るとなると結構な時間を要することになる。そこで、今回も調査はパスして3回目に出会った時こそ調査しようと一瞬考えたが、この地区の調査は石碑を含めて既に用のなくなった地域。多分、今度こそここへは再度訪れることはないだろうと思う。そこで、今日のこれからの予定を変更して、「ここで出会ったが何年目!」と、覚悟を決めて拓本を採ることにした。
そして作業を進めたが、碑表と碑裏はあっさりと片付いたが、左右の二面が問題である。石面が剥離始まっていて、この地区の地名と氏名が幾つも刻まれているが、それが簡単には読めない状態。拓本を採る者にとっての悩ましい状態である。拓本を採っても、それが読めないことには、採らなかったことと何ら変わりはないのと同じことであるから。ここからが、私の本気モードにスイッチが入って、本気になって作業に入る。一枚採るのに一時間半掛かり、結局は2枚で3時間、最初の2枚と合わせると何だかんだと6時間をここで費やしてしまう。終わった頃には腰痛も加わりだしたので、本日の作業はここまでで終わりと午後も2時半になったのを潮時と、本来の訪れる場所を通過して早めの帰宅となる。そうそう、台座にもこの百番塔内容の本人お二人様と考えられる氏名がありますので記録をお忘れわきよう。!

これが本来の裏面で、ご覧のように本来の碑表は隙間がなくて写真撮影は出来ず。
そこで、次はその全体像が分かるように調査用紙を先に掲載しましょう。
これが、全体の銘文です。左右面にある村名や氏名などは、よほどのこうした類の銘文調査経験を積まないと、まあ、読めないでしょうね。「いや、私ならもっと確実に読める」とおっしゃるご仁もいることでしょうが、ぜひそういう方はこの前に立って解読に挑戦してみてください。拓本画像を「碑表」と「左側面」の画像を次に掲載しておきますので。
ただし。読めたからと言っても「ただ、それだけです」が。まあ、私以上に暇でしたらどうぞお楽しみ下さい。

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