本来なら、今月最初の週に行くはずだった日光の石仏巡り。何とか腰の状態も良くなってきたので日光まで遠出する。そして今回は、主に山の中を徘徊できるかの腰の状態を確かめたく、あちこちの山の中を徘徊してきました。特に、日光市細尾町大木戸地区の山遊びは楽しかったです。始めは廃道同様の旧道山道を辿ったのですが、そのうち面倒くさくなり半分以上は獣道を登り、途中で家畜塔を1基と出会いました。その後は、腰をかばうことなく鹿さんが今朝につけたばかりの足跡を追って(それでも途中からは汗もかき、着ていた上着を脱ぎました)、急登もなんのそのと、無理して登った山頂には、ご覧のような石宝殿が祀られていました。この山々も、かつては日光山岳修験者達の修行の場だったようです。ただ、今回は腰の状態を確認したくて入った山だったので、手にしている荷物は重たい三脚と石造物調査用紙だけという有様で、山頂でのんびりするも喉を潤す水さえない有様に、自分でも「こりゃ~失敗した」と苦笑しました。車の中には、登山道具一式が入っているというのに…。山頂から下を見ると、車を止めたスケートリンク場の建物が見える。道を選ぶのが面倒なうえに、元々道らしい道がない山なので、適当に下って無事に車までたどり着いた。この間、約2時間。熊さんにも出会うことなく、暫くぶりに楽しい山遊びが出来たと大満足でした。それでも、日光へは石仏調査に来たのだと反省し、それからは個人宅にある庚申塔や山の中にある庚申塔を実見しに訪ね歩き、本日は初めて確認できた庚申塔が4基となった。それにしても今日の日光は今にも風花が舞うような鉛色の空。午後2時過ぎには早くも日光に見切りをつけて宇都宮市内へと戻る。そして徳次郎町へ入り、個人墓地にて宝篋印陀羅尼経のある宝塔型宝篋印塔に出会い、ニンマリしながら銘文を書き写す。同様に、石幢六地蔵と如意輪観音像との七体が刻まれた石幢にも出会い、今日の成果はこれらだけで充分と今回もいつになく早い帰宅となった。
※しかし、依然として前かがみの姿勢を取ることはまだまだ痛みが走り、自分でも完全な状態とはいえぬことを分かっているので、急激な運動は差し控えることにしている。それに比べ、山遊びは良い。こんなことをしてきても、これを打ち込んでいる今も疲れが出てこなかったのだから。
さて、次回からは宇都宮市の石仏巡りを少しずつ再会することにしようと思っている。