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一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

『翼はいつまでも』川上健一(集英社文庫)

2006年08月03日 | 読書
川上健一の『翼はいつまでも』をまだ読んでいない人がいたら、幸せである。 初めて読んだときの感動を、これから味わうことができる。 本書をすでに読んだことがある人がいたなら、幸せである。 二度、三度と読み返し、何度も「美しい夏」を体験することができる。 夏になると、私は『翼はいつまでも』を読みたくなる。 とくに今年は『ビトウィン』を読んだから、なお一層、欲求が募った。 初恋と友情。 少年と少女 . . . 本文を読む