古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの8回目は、
池田知沙子著『みんなちさこの思うがままさ』。
最初に、著者である池田知沙子について、短く紹介する。
昭和22年7月29日、東京に生まれる。
21歳で、所属していた劇団の研究生同士だった池田俊樹と結婚。
28歳で夫婦ともども北海道に移り住み、帯広わらじの会に入会して登山を始める . . . 本文を読む
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの7回目は、
市毛良枝さんの『73歳、ひとり楽しむ山歩き』(2024年2月、KADOKAWA刊)
市毛良枝さんの本は、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの第1回で、
『山なんて嫌いだった』をすでに紹介している。
昨年(2024年)刊行された本書『73歳、 . . . 本文を読む
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの6回目は、
『スタインベック短編集』(新潮文庫)より「朝めし」。
『スタインベック短編集』は13編の作品が収められた短編集で、
本来なら“一人読書会”で紹介しなければならないほどの名短編揃いの古典なのだが、
今回は、その13編の中から、「朝めし」という1編だけを採り上げ、
一般的な登 . . . 本文を読む
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの5回目は、
畠掘操八著『富士山・村山古道を歩く』(2006年、風濤社刊)。
私が、かつて、「麓から登ろう!」シリーズの延長として、
「海抜0メートルから登る」シリーズをやっていたとき、
「海抜0メートルから登ったのは私が先だ」
と言ってくる人がいて、ほとほと困った。(笑)
自分がやったの . . . 本文を読む
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの4回目は、
南木佳士の『草すべり その他の短篇』(2008年7月、文藝春秋刊)。
山歩きの短篇集だ。
【南木佳士】(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。
東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。
佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。
1981年、内科医として難 . . . 本文を読む
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、
一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの3回目は、
萩生田浩著『山のかたみ』『山と過ごした一日』。
『山のかたみ』という本のことも、
『山と過ごした一日』という本のことも、
著者(萩生田浩)のことも、
ほとんどの人はご存じないのではないだろうか?
『山のかたみ』(2005年11月、西田書店刊)が刊行されてすぐの頃、
私 . . . 本文を読む
一昨日、『山なんて嫌いだった』(市毛良枝)のブックレビューを書いたとき、
次のような文章で始めた。
世には「山の名著」と呼ばれているものがあって、
山ヤさんの間ではけっこう読まれていたりもするのだが、
一般的な登山愛好家で、読む人は案外少ないのではないかと考える。
例えば、
『山岳名著読書ノート 山の世界を広げる名著60冊』 (ヤマケイ新書)という本があるが、
この中に挙げられている60 . . . 本文を読む
世には「山の名著」と呼ばれているものがあって、
山ヤさんの間ではけっこう読まれていたりもするのだが、
一般的な登山愛好家で、読む人は案外少ないのではないかと考える。
例えば、
『山岳名著読書ノート 山の世界を広げる名著60冊』 (ヤマケイ新書)という本があるが、
この中に挙げられている60冊の「山の名著」の内、
〈読みたい!〉
と思える本が一体何冊あるだろうか?
深田久弥『日本 . . . 本文を読む
砂原浩太朗という作家は、
私は、『高瀬庄左衛門御留書』などを読んでいたこともあって、
時代小説作家として認識していた。
【砂原浩太朗】
1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞。21年『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。22年『黛家の兄弟』で第35 . . . 本文を読む
岸本葉子さんは、エッセイストで、
1961年6月26日生まれの63歳。(2024年12月現在)
神奈川県鎌倉市出身。
1984年東京大学教養学部教養学科相関社会科学専攻卒業後、
東邦生命保険相互会社に入社。
就職体験を綴った『クリスタルはきらいよ』を在職中に出版、ドラマ化もされる。
その後、退社して中国の北京外国語学院に留学。
帰国後、文筆生活に入り、数多くのエッセイ集を出版。
2001年 . . . 本文を読む