一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

新聞連載エッセイ「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」③長万部から函館、青森へ

2025年01月20日 | 徒歩日本縦断(1995年)の思い出
旅と同時並行で地元紙(佐賀新聞)に連載していた紀行文、 「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」を元にして、 カテゴリー「徒歩日本縦断(1995年)の思い出」を再開させた。 今回は、その第3回目。 「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」③長万部から函館、青森へ (※新聞掲載時よりも、漢数字を算用数字にしたり、改行を多くして読みやすくしています) 8月23日の早朝に長万部を出たぼくは、 25日の午 . . . 本文を読む

新聞連載エッセイ「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」➁留萌から長万部へ

2025年01月19日 | 徒歩日本縦断(1995年)の思い出
旅と同時並行で地元紙(佐賀新聞)に連載していた紀行文、 「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」を元にして、 カテゴリー「徒歩日本縦断(1995年)の思い出」を再開させた。 今回は、その第2回目。 「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」➁留萌から長万部へ (※新聞掲載時よりも、漢数字を算用数字にしたり、改行を多くして読みやすくしています) 8月16日に留萌市を出たのち、 増毛町、雄冬、浜益町 . . . 本文を読む

新聞連載エッセイ「ふらふらぶらぶら 日本縦断の旅」➀宗谷岬から留萌へ

2025年01月18日 | 徒歩日本縦断(1995年)の思い出
このブログ「一日の王」に、 カテゴリー「徒歩日本縦断(1995年)の思い出」を設けて、 2012年から2013年にかけて、(北海道区間のことを)16回連載したが、 以降は面倒になって、中断したままの状態になっていた。 〈このままではいかん!〉 と思ってはいたが、ズルズルと年月ばかりが経ってしまった。 徒歩日本縦断(1995年)から30年、 節目となる今年(2025年)は、なんとか続きを書きたい . . . 本文を読む

『スタインベック短編集』より「朝めし」 …ベーコンとパンとコーヒーの匂い…

2025年01月17日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、 一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの6回目は、 『スタインベック短編集』(新潮文庫)より「朝めし」。 『スタインベック短編集』は13編の作品が収められた短編集で、 本来なら“一人読書会”で紹介しなければならないほどの名短編揃いの古典なのだが、 今回は、その13編の中から、「朝めし」という1編だけを採り上げ、 一般的な登 . . . 本文を読む

海抜0メートルから登る「鳥海山」 …30年前の徒歩日本縦断で既に達成していた…

2025年01月16日 | 徒歩日本縦断(1995年)の思い出
私は、これまで、 標高が日本で一番高い「富士山」、 標高が西日本で一番高い「石鎚山」、 標高が中国地方で一番高い「伯耆大山」、 標高が九州で一番高い「宮之浦岳」、 標高が佐賀県で一番高い「経ヶ岳」、 標高が長崎県で(登ることが可能な山で)一番高い「雲仙普賢岳」、 その他、 北アルプスの「剱岳」、 北アルプスの「白馬岳」などでも、 海抜0メートルから登ってきた。 標高が東北で一番高い「鳥海山」 . . . 本文を読む

人生の幸福度調査 …47~49歳が最低で、60、70、80代と幸福度は上昇する…

2025年01月15日 | その他
アメリカ・ダートマス大学のデービッド・ブランチフラワー教授が、 人生の幸福度と年齢の関係について調査したところ、 世界132カ国で、年齢とともにU字型カーブを描き、 中年で最も幸福度が下がる傾向があることが判った。 人生における幸福度が最も低い年齢は、先進国で47.2歳。発展途上国で48.2歳。 日本は幸福度が最も下がるのは49歳で、 そこから徐々に回復し、82歳以上で最高値になるとのこと。 . . . 本文を読む

『富士山・村山古道を歩く』(畠掘操八)…海抜0mから登るキッカケとなった書…

2025年01月14日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、 一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの5回目は、 畠掘操八著『富士山・村山古道を歩く』(2006年、風濤社刊)。 私が、かつて、「麓から登ろう!」シリーズの延長として、 「海抜0メートルから登る」シリーズをやっていたとき、 「海抜0メートルから登ったのは私が先だ」 と言ってくる人がいて、ほとほと困った。(笑) 自分がやったの . . . 本文を読む

『草すべり その他の短篇』(南木佳士) ……過ぎゆく時間が愛おしくなる傑作……

2025年01月13日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、 一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの4回目は、 南木佳士の『草すべり その他の短篇』(2008年7月、文藝春秋刊)。 山歩きの短篇集だ。 【南木佳士】(なぎ けいし) 1951年、群馬県に生まれる。 東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。 佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。 1981年、内科医として難 . . . 本文を読む

『山のかたみ』『山と過ごした一日』(萩生田浩)……端正で透明感のある文章……

2025年01月12日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
古典と呼ばれる「山の名著」ではなく、 一般的な登山愛好家にとっての「山の名著」を紹介するブックレビューの3回目は、 萩生田浩著『山のかたみ』『山と過ごした一日』。 『山のかたみ』という本のことも、 『山と過ごした一日』という本のことも、 著者(萩生田浩)のことも、 ほとんどの人はご存じないのではないだろうか? 『山のかたみ』(2005年11月、西田書店刊)が刊行されてすぐの頃、 私 . . . 本文を読む

『屋久島ジュウソウ』(森絵都) ……どんな著名な登山家にも書けない凄い本……

2025年01月11日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
一昨日、『山なんて嫌いだった』(市毛良枝)のブックレビューを書いたとき、 次のような文章で始めた。 世には「山の名著」と呼ばれているものがあって、 山ヤさんの間ではけっこう読まれていたりもするのだが、 一般的な登山愛好家で、読む人は案外少ないのではないかと考える。 例えば、 『山岳名著読書ノート 山の世界を広げる名著60冊』 (ヤマケイ新書)という本があるが、 この中に挙げられている60 . . . 本文を読む