ネットで知り合った山仲間が、八幡岳のオオキツネノカミソリを見にやってきた。
参加者は、福岡から肉まんさん、sasaguriさん、風来坊さん、
佐世保から+3Kさん、
それに私の5名。
肉まんさん、sasaguriさん、+3Kさんは、7月6日に一緒に天山(岸川ルート)を登ったので、今回は二度目。
風来坊さんは初対面だったが、明るく気さくな方で、すぐに打ち解けて話すことができた。
今回の山行のキッカケ……それは、私のブログで私が書いたコメントだった。
6月22日の「八幡岳……雨に咲く花……」で、私は次のように書いた。
「オオキツネノカミソリは、多良岳、井原山に次いでナンバー3ではないかと私としては思っております」
これを読んだ肉まんさんが、「ナンバー3とはどんなもんか、見てみたい」と反応したことに因る。
8月3日は、肉まんさんも私も多良岳に行くことになっているので、チャンスは今日(7月27日)しかなかった。
しかし、7月24日に私が開花状況を見に行ったのだが、一分咲き程度だったので、「27日は中止にしますか?」と肉まんさんに連絡した。
すると、「八幡岳には登ったことがないので、登ります」との返事が来た。
その他の参加者も、「少しでも咲いていればOK」と意欲満々。
と、いうことで、今回の山行が決定した。
午前8時、道の駅「厳木」に5名が集合。
3台の車で池高原まで移動し、私と+3Kさんの車をそこに残し、風来坊さんの大きな車に5名が乗り、登山口である八幡峠に移動した。
各自、出発準備、ストレッチをした後、案内役である私を先頭に歩き出した。
途中、キカラスウリの花を発見。
カラスウリの花と思いがちだが、カラスウリの花は夜に咲いて明け方にはしぼんでしまう。
日中に咲いているのは、キカラスウリかモミジカラスウリのどちらかだ。
八幡峠から約10分で、川内峠からの登山道との合流地点に着く。
九州自然歩道に入ってすぐの地点で、ハグロソウを発見。
面白い形の花で、花冠が2唇形と言って、上唇と下唇の二つしかない。
大きく広げた唇のようで、可笑しい。
名前はハグロソウ(葉黒草)と言うが、名前ほど葉が黒いわけではない。
口の奥に、赤褐色の斑紋があり、これをお歯黒に見立て、「歯黒草」とする説もある。
キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。
日本、中国、朝鮮半島南部、台湾に分布していて、日本では関東以西から九州にかけて自生する在来種。
ユニークな形のハグロソウを見て、皆の心が和む。
今日は何か好いことがありそうな予感……。
植林帯を登っていると、小さな沢に出会った。
水の中を覗いてみると、生きものがいる。
オタマジャクシかなと思ったのだが、なんだか形が違う。
「ひょっとして、サンショウウオ?」
私がこう叫ぶと、風来坊さんが「間違いなくサンショウウオです」と心強い返事。
「うわぁ~、珍しい!」
皆、興奮して写真を撮る。
「サンショウウオにとっては、人間の手は火傷するほど熱いんです。決して手に取ってはいけません」
と、風来坊さん。
肉まんさんによると、風来坊さんは、九州大学出身で、山林や田畑の研究をしていたので、こういうことには詳しいとのこと。
風来坊さんが、カップですくって見せてくれた。
手で触らなければ大丈夫だからと、布の上に乗せてくれた。
もちろん、写真を撮った後は、すぐに水に戻してあげた。
家に帰って調べてみると、どうやら「ブチサンショウウオ」らしい。
山間部の極限られた谷川の流水中に産卵する種で、近年林業の技術振興や道路の建設が進み、更にダム建設等も行なわれ、これまで産卵していた沢の減少が次世代の繁殖を圧迫しつつあるとのこと。
本州の西南部、四国、九州の山地に分布。
ハグロソウやブチサンショウウオに出逢い、今日は本当にラッキー!
八幡峠から約50分で、オオキツネノカミソリの群生地に到着。
皆から「おお~」というような声が聞こえる。
二分咲きほどで、満開には程遠いが、薄暗い森の中に、オレンジ色の花が鮮やかだ。
まだまだ蕾が多いが、登山道の中まで咲いているオオキツネノカミソリの群落を見て、「まるで花の中を歩いているようだね」との声。
「ある意味、多良岳や井原山以上かも?」との声も。
私の「ナンバー3」発言が、まんざら嘘ではないことを知ってくれたようだ。
ここで記念撮影。
皆「予想以上」と喜んでくれたので、嬉しかった。
だが、悲しいかな、山頂が近づくにつれ、ゴミが多くなってきた。
私がゴミ拾いをしていると、すかさず肉まんさんが大きなゴミ袋を取りだした。
「えっ、いつもこんなに大きなゴミ袋を持ち歩いてるの?」と私。
さすが肉まんさん。
私とは心掛けが違うなぁ~と感心したことでした。
と、いうことで、全員で緊急「清掃登山」。
八幡岳山頂に到着。
三角点を前に、記念撮影。
短い時間でしたが、なかなか充実した登山でした。
この登山で、途中出会ったのは2人だけ。
「日曜日というのに……」
皆、本当に驚いていた。
今頃、多良岳も井原山も、人でごった返していることだろう。
このあと、展望台の方へ移動し、眺めを満喫する。
平成11年に「日本の棚田百選」に選ばれた、蕨野棚田。
八幡岳の麓の五つの谷に、面積約40ha、1050枚の壮大な棚田が広がっている。
「石垣が見事ですねぇ~」と風来坊さん。
田畑は専門分野なので、遠目からも鋭い指摘。
蕨野棚田は、石垣に特徴のある棚田で、最も高いもので8.5mもあり、日本一の高さを誇っている。
下山は、池高原へ下りるコース。
途中に、パラグライダーの飛び出し台があるのだが、高度感があって、けっこう恐い。
だが、風来坊さんは先端まで平気で歩いて行って、下を見ている。
風来坊さん、なかなかの人物である。
下山途中で多くのウバユリを見つけた。
八幡岳には、本当にたくさんのウバユリが咲いている。
蒼い空と、白い雲、緑の植物。
「夏だなぁ~」
やがて「池高原」に到着した。
高原というと、信州というイメージがあるが、この八幡岳にも高原が存在する。
「池高原」……なかなか良いネーミングだと思う。
この後、麓にある「きゅうらぎ温泉 佐用姫の湯」に行き、温泉で疲れを癒し、食事した。
食事をしながら、いろいろなことを話し、有意義な時間を過ごした。
5名それぞれがまったく違う生き方をしてきたのに、ネットで「登山」というキーワードで出会い、こうして長年の友のように話していることが不思議であった。
肉まんさん、
sasaguriさん、
風来坊さん、
+3Kさん、
今日は本当に楽しかったです。
「一日の王」になれました。
ありがとうございました。
8月3日、多良岳でまた会いましょう!
参加者は、福岡から肉まんさん、sasaguriさん、風来坊さん、
佐世保から+3Kさん、
それに私の5名。
肉まんさん、sasaguriさん、+3Kさんは、7月6日に一緒に天山(岸川ルート)を登ったので、今回は二度目。
風来坊さんは初対面だったが、明るく気さくな方で、すぐに打ち解けて話すことができた。
今回の山行のキッカケ……それは、私のブログで私が書いたコメントだった。
6月22日の「八幡岳……雨に咲く花……」で、私は次のように書いた。
「オオキツネノカミソリは、多良岳、井原山に次いでナンバー3ではないかと私としては思っております」
これを読んだ肉まんさんが、「ナンバー3とはどんなもんか、見てみたい」と反応したことに因る。
8月3日は、肉まんさんも私も多良岳に行くことになっているので、チャンスは今日(7月27日)しかなかった。
しかし、7月24日に私が開花状況を見に行ったのだが、一分咲き程度だったので、「27日は中止にしますか?」と肉まんさんに連絡した。
すると、「八幡岳には登ったことがないので、登ります」との返事が来た。
その他の参加者も、「少しでも咲いていればOK」と意欲満々。
と、いうことで、今回の山行が決定した。
午前8時、道の駅「厳木」に5名が集合。
3台の車で池高原まで移動し、私と+3Kさんの車をそこに残し、風来坊さんの大きな車に5名が乗り、登山口である八幡峠に移動した。
各自、出発準備、ストレッチをした後、案内役である私を先頭に歩き出した。
途中、キカラスウリの花を発見。
カラスウリの花と思いがちだが、カラスウリの花は夜に咲いて明け方にはしぼんでしまう。
日中に咲いているのは、キカラスウリかモミジカラスウリのどちらかだ。
八幡峠から約10分で、川内峠からの登山道との合流地点に着く。
九州自然歩道に入ってすぐの地点で、ハグロソウを発見。
面白い形の花で、花冠が2唇形と言って、上唇と下唇の二つしかない。
大きく広げた唇のようで、可笑しい。
名前はハグロソウ(葉黒草)と言うが、名前ほど葉が黒いわけではない。
口の奥に、赤褐色の斑紋があり、これをお歯黒に見立て、「歯黒草」とする説もある。
キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。
日本、中国、朝鮮半島南部、台湾に分布していて、日本では関東以西から九州にかけて自生する在来種。
ユニークな形のハグロソウを見て、皆の心が和む。
今日は何か好いことがありそうな予感……。
植林帯を登っていると、小さな沢に出会った。
水の中を覗いてみると、生きものがいる。
オタマジャクシかなと思ったのだが、なんだか形が違う。
「ひょっとして、サンショウウオ?」
私がこう叫ぶと、風来坊さんが「間違いなくサンショウウオです」と心強い返事。
「うわぁ~、珍しい!」
皆、興奮して写真を撮る。
「サンショウウオにとっては、人間の手は火傷するほど熱いんです。決して手に取ってはいけません」
と、風来坊さん。
肉まんさんによると、風来坊さんは、九州大学出身で、山林や田畑の研究をしていたので、こういうことには詳しいとのこと。
風来坊さんが、カップですくって見せてくれた。
手で触らなければ大丈夫だからと、布の上に乗せてくれた。
もちろん、写真を撮った後は、すぐに水に戻してあげた。
家に帰って調べてみると、どうやら「ブチサンショウウオ」らしい。
山間部の極限られた谷川の流水中に産卵する種で、近年林業の技術振興や道路の建設が進み、更にダム建設等も行なわれ、これまで産卵していた沢の減少が次世代の繁殖を圧迫しつつあるとのこと。
本州の西南部、四国、九州の山地に分布。
ハグロソウやブチサンショウウオに出逢い、今日は本当にラッキー!
八幡峠から約50分で、オオキツネノカミソリの群生地に到着。
皆から「おお~」というような声が聞こえる。
二分咲きほどで、満開には程遠いが、薄暗い森の中に、オレンジ色の花が鮮やかだ。
まだまだ蕾が多いが、登山道の中まで咲いているオオキツネノカミソリの群落を見て、「まるで花の中を歩いているようだね」との声。
「ある意味、多良岳や井原山以上かも?」との声も。
私の「ナンバー3」発言が、まんざら嘘ではないことを知ってくれたようだ。
ここで記念撮影。
皆「予想以上」と喜んでくれたので、嬉しかった。
だが、悲しいかな、山頂が近づくにつれ、ゴミが多くなってきた。
私がゴミ拾いをしていると、すかさず肉まんさんが大きなゴミ袋を取りだした。
「えっ、いつもこんなに大きなゴミ袋を持ち歩いてるの?」と私。
さすが肉まんさん。
私とは心掛けが違うなぁ~と感心したことでした。
と、いうことで、全員で緊急「清掃登山」。
八幡岳山頂に到着。
三角点を前に、記念撮影。
短い時間でしたが、なかなか充実した登山でした。
この登山で、途中出会ったのは2人だけ。
「日曜日というのに……」
皆、本当に驚いていた。
今頃、多良岳も井原山も、人でごった返していることだろう。
このあと、展望台の方へ移動し、眺めを満喫する。
平成11年に「日本の棚田百選」に選ばれた、蕨野棚田。
八幡岳の麓の五つの谷に、面積約40ha、1050枚の壮大な棚田が広がっている。
「石垣が見事ですねぇ~」と風来坊さん。
田畑は専門分野なので、遠目からも鋭い指摘。
蕨野棚田は、石垣に特徴のある棚田で、最も高いもので8.5mもあり、日本一の高さを誇っている。
下山は、池高原へ下りるコース。
途中に、パラグライダーの飛び出し台があるのだが、高度感があって、けっこう恐い。
だが、風来坊さんは先端まで平気で歩いて行って、下を見ている。
風来坊さん、なかなかの人物である。
下山途中で多くのウバユリを見つけた。
八幡岳には、本当にたくさんのウバユリが咲いている。
蒼い空と、白い雲、緑の植物。
「夏だなぁ~」
やがて「池高原」に到着した。
高原というと、信州というイメージがあるが、この八幡岳にも高原が存在する。
「池高原」……なかなか良いネーミングだと思う。
この後、麓にある「きゅうらぎ温泉 佐用姫の湯」に行き、温泉で疲れを癒し、食事した。
食事をしながら、いろいろなことを話し、有意義な時間を過ごした。
5名それぞれがまったく違う生き方をしてきたのに、ネットで「登山」というキーワードで出会い、こうして長年の友のように話していることが不思議であった。
肉まんさん、
sasaguriさん、
風来坊さん、
+3Kさん、
今日は本当に楽しかったです。
「一日の王」になれました。
ありがとうございました。
8月3日、多良岳でまた会いましょう!
昨日は、タクさんのお陰で新しい山(八幡岳)の色々な側面を知ることが出来ました。私は野菜は少しは分かるのですが、野草はさっぱりですので文中にあるような話を教えていただき「50にして知る」ことの多い一日でした。有り難うございました。
今回ご一緒した+3Kさん、sasaguriさん、そして発案者の肉まんさんにも感謝します。
来週はご一緒出来ませんが、楽しい会になりそうですね。
風来坊さん、おはようございます。
朝、早いですね。
私も「早寝早起き」でして、もう起きています。
昨日は本当に楽しかったです。
昨日は、やはりブチサンショウウオとの出逢いが衝撃的でした。
それに風来坊さんとの出逢いも……
オオキツネノカミソリも、ほどほどに咲いていて、ホッと致しました。
皆さんが喜んで下さって、私も嬉しかったです。
8月3日は用事があると仰ってましたね。
またいつか一緒に登りましょう!
八幡岳は人があまり分け入ってない山のようで とても静かで、ことに花は美しく、サンショウウオなど珍しい生物がみられ、自然がいっぱいですね。
ハグロソウは、とても面白い花ですね。口を大きく開けて、歌を歌っているみたい。
皆さんが 子供の様に はしゃぎ喜んである姿が想われ、楽しく拝見しました。
また8月3日、お会いしましょう!
昨日はお会い出来なくて残念でした。
皆さんで楽しく登られたようですね。
八幡のキツネさん 想像以上の規模で驚きました。
来週は 一面オレンジ色になって圧巻でしょうね。
多良や井原のように登山道の渋滞もなく
本当にノンビリ楽しめて さいこうの一日でした。
これは、行ってみなければとおもいました。
この前の、土曜日に井原山に行ったのですが、
人の多さにびっくりしました。
キツネさんは、きれいでしたよ~
7月27日(日)はHiroさんに会えなくて残念でした。
肉まんさんにとっても八幡岳のオオキツネノカミソリの群落は予想以上だったようで、「Hiroさんがいたら、とても喜んだと思います」と仰ってました。
今年見ることができなかったら、来年ぜひ八幡岳にお越し下さいね。
今から来年のスケジュールに入れておくとイイですよ。
8月3日、多良岳での再会を楽しみにしております。
日曜日というのに、ほとんど人影もなく、オオキツネノカミソリを独占できましたよね。
私と同行した山友も本当に驚いていました。
nandenさんの最近の山行は、BBQの昼宴が主体になっていますね。
いつも豪華な食材なので、羨ましく眺めております。
八幡岳と連なっている眉山という山が隣にありますが、この眉山自体はたいしたことはないのですが、眉山キャンプ場はなかなか素敵です。
今年の2月に行った時の写真↓
http://blog.goo.ne.jp/taku6100/e/5c6beaa20450cf434f047484d5bc0af8
特に、早春の頃や、晩秋の頃がベストだと思います。
私もいつかここでキャンプしたいと思っております。
八幡岳のオオキツネノカミソリの群生地は、本当に一人占め状態です。
ぜひお越し下さい。
山頂まで車道が通じていますが、できれば八幡峠から登って見るのがベストだと思います。
「え~、こんなにぃ~」と感激すること間違いなしです。
人があまり歩かないせいか、登山道にまでたくさん咲いていますので、踏まないように歩くのが大変!
多良岳、井原山とは違った、また別の魅力がある山ですね。
秘密の場所にはノヒメユリも咲きますよ!
天山に引き続き八幡岳でも大変お世話になりました。
私のレポは昨晩遅くやっとアップすることができました。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
本当に素晴らしい群落で多良、井原にもひけを取らない素晴らしいものでした。
一部咲きでも行きますと返事して良かったです。
3日は多良岳ですね。またお会いできます。
楽しみにしています。
5日(火)は凧さんと井原山へ行きます。
どうですかと言いたいのですが、平日ですからね~。
八幡岳のオオキツネノカミソリ、まだ二分咲き程度でしたが、まずまず楽しめましたね。
でも、sasaguriさんが撮った写真を見ると、満開のように花がたくさん写っていて、やはり撮る角度や高さを工夫すれば、こんな風に撮れるんだなぁ~と勉強になりました。
佐用姫の湯で疲れを癒し、食事しながらいろんな事を話しましたが、こんなゆとりのある山行もイイですね。
5日(火)は残念ながら仕事です。
井原山もキツネさんが咲いている内に行ってみたいとは思っているのですが…果たして
3日(日)は、佐賀組は6名で乗り込みます。
天山で一緒だったテツさんも来ますよ。
では、そよかぜ食堂で会いましょう!