一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雨の八幡岳 ……オオキツネノカミソリやヒナノウスツボなどを楽しむ……

2020年07月25日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


7月25日(土)
今日の夜は、娘たちや孫たちが我家に集って、
私のために、ある祝い事をしてくれることになっている。
せっかく孫4人が揃うので、
本当は、孫4人を連れて山登りをしようと思っていたのだが、
朝から雨が降っていたので、断念。
私一人、朝早くに、八幡岳に登ってきたのだった。(コラコラ)

八幡岳峠登山口から出発。
オオキツネノカミソリが咲くこの時期、
この登山口にはいつも数台の車が駐まっているのだが、
雨の日の今日は、一台の車もなかった。


ゆっくり登って行く。


九州を襲った先日の豪雨の所為だろう、
ネットで覆われた石垣が崩れ、
倒木もあった。


通れるか心配したが、


倒木が切断してあり、
問題なく通り抜けることができた。


河内峠からの登山道と合流し、


ここから本格的な登山道となる。


滑らないように気をつけて登って行く。


ほどなく、第一村人ならぬ、第一オオキツネノカミソリを発見。


この登山道は“九州自然歩道”なのだ。


小さな沢を横切る。


植林帯は味気ないが、


次第に下草が多くなり、


自然林へと移行する。


大きな岩の中に、鎮西八郎為朝にまつわる祠がある。
八幡岳は、為朝が八幡大菩薩を祀ったことから、
この名がついたと伝えられている。


この祠を過ぎた辺りから、オオキツネノカミソリの群生地が始まる。


この辺りは、まだ咲き始めだ。


登るにしたがって、次第に花が増えてくる。


ここを過ぎた辺りに、早咲きの群生地がある。


「おお~~~」
と思わず声が出る。


ここは見頃を迎えていた。


今日来て良かった。


数日来の激しい雨と風で、倒れている花も多いが、


これだけ咲いていれば満足だ。


しかも、登山者は私一人。


すべて独り占め。


こんな贅沢はない。


ワクワクしながら登って行く。


再び、見頃の群生地に出合う。


いいね~


登山道まで花がいっぱい。
踏まないように気をつけて登って行く。


楽しくて仕方がない。


ここは五分咲き、


ここは三分咲き程度。


場所によって、咲き具合が違う。


登ったその日がベストの日……なのだ。


オオキツネノカミソリの案内板もある。


この辺りは、7月末が見頃となるだろう。


しかし、この奥はかなり咲いている。
油断ならない。(笑)


ここを過ぎて、


もうすぐ山頂という場所でも、
多くの花を見ることができた。




八幡岳山頂に到着。
ガスっていたので、展望はなし。


再びオオキツネノカミソリの花を楽しみながら、


八幡岳峠まで下って行ったのだった。


では最後に、今日出逢った花を少しだけ紹介しよう。
モミジガサはたくさん見ることができた。


コオニユリや、


ウバユリや、


ヤブカンゾウにも逢うことができた。


ヒヨドリバナは咲き始めで、


ヤブミョウガは今が盛りと咲いていた。


ハグロソウは、


草刈りされていて花は少なかったが、
逢えて嬉しかった。


そして、ヒナノウスツボ。


オオキツネノカミソリと同じ頃に咲くので、
この花に逢えるのもこの時期の楽しみのひとつ。


今日も「一日の王」になれました~


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