無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

雨後の水脈チェックと水脈メンテナンス(地味だけど効果的なちょこっとお世話)

2021-03-13 18:12:28 | 日々の自然菜園
本日は、午前に
『自然菜園流元田んぼの菜園化マニュアル講座』
を開催しました。

自然菜園Lifestyleに見逃し配信がないのかとお問合せがあったようなので、
録画配信を4月末まで行うことが決定しました。

【コンテンツ内容】
Ⅰ.なぜ元田んぼは野菜が育たないのか?
元田んぼを菜園化するには
元田んぼで育つ野菜とは?育たない野菜とは?
元田んぼで野菜が育たない理由
元田んぼで野菜が育つ理由
Ⅱ.元田んぼの菜園化
  緑肥作物の活用とテコ入れ12ヵ月マニュアル
Ⅲ.元田んぼのメンテナンス
  ①明渠(水脈整備)
  ②不耕起栽培
  ③通路の水脈化

正直、元田んぼは、魚を陸で飼うようなもので、難しい田んぼは稲。畑で野菜が無難です。
けれど、我が家も平地はすべて田んぼだったので、田んぼの菜園化を約10年かけてまとめた結果をこの度オンラインセミナーにできました。


今日は、昨晩からの雨で、24時間総雨量4.5㎜で、午後のオンラインQ&A講座が終わるころまで雨が降っておりました。


昨日のブログで植えなおしたニンジンの母本は、いいお湿りだったようで、新たな根が活着するのにいい雨でした。


7年前は元田んぼで、強粘土で、雨が降れば水たまりが7日間はできてたものですが、


講座が終わってから2時間で、通路の水たまりが引いておりました。

これ位水はけがよくなると、元田んぼにも拘わらず、トマト、キュウリ、エンドウなど湿害に弱い野菜でもよく育つようになります。






4年前から元田んぼを改良中のこの小麦畑は、全体的には小麦が育つようにまで排水するようになりましたが、


ビフォアー

アフター


簡易明渠が土が崩れて排水を止めてしまっていたので、三角ホーで見回りがてら排水を促しました。

たったこれだけで、どんどん朝まで排水されていくので、土の団粒を回復させてくれます。






田んぼもワラの分解を促進したいので、湛水状態を排水させたいので、三角ホーで水が抜けるのをちょこっとお手伝い。


たった1時間後に、排水完了。

田んぼも元田んぼもちょっとしたことで、大きく変わります。

元田んぼは長雨、大雨を、そのままにしておくと、水溜りができ、団粒構造が破壊され、どんどん水が抜けにくくなります。

『自然菜園流元田んぼの菜園化マニュアル講座』
でご紹介したように、雨の後見回りし、ちょっとした30分以内のメンテナンスをするだけで、
団粒構造が破壊されるのを防ぎ、団粒構造の回復、団粒構造の復元ができていきます。


ある程度以上改良されれば、最初にご紹介したように、自然と水たまりができにくく、通路でも半日で排水されるほどに改良できております。

土は育てるものなので、1日にして改良で無理でも、水田の水位や特性を活かしながら、排水できる機能を促進させると1~3年で劇的に土が変わっていき、
3年を過ぎると、ちょっとしたメンテナンスもいらないくらいに自然排水力が高まってくれている好循環が生まれます。

是非、元田んぼは、野菜を育てるには不適かもしれせんが、しっかり育てていくと、野菜が育ちやすくなる可能性を秘めております。
参考にしていただければ幸いです。

翌朝(雨の後12時間後)

ビフォアー



アフター

元田んぼの小麦畑の中にある水たまりは完全に消えました。(水たまりがあるとこの時期根腐れしやすい)
「時は金なり」
コメント
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